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玄関を飛び出て、お気に入りのリュックを背負い高校へ向かう。
入学が決まり田舎から都会へ上京してきて、はや一ヶ月。
家族には
『宇宙警察なんて…何があるか分からないのに…鈍臭い輝にはちょっと……』
と言われた。が、一々そんなことを気にする俺では無いのだ!俺が宇宙警察を目指す理由は、小さい時に見たテレビのニュースだ。テレビに出ていた宇宙警察官。その人が言った言葉。
『自分に何も才能が無くても、想いがあればきっと夢に届く。』
これが小さい時の俺に、夢と強い想いをくれた。皆には無理だって言われるけど、そんなのやってみないとわかんないし!
自分の中で夢と、決意を呟いていると高校に到着した。校門には祝いの看板。白く綺麗な校舎。暖かく、柔らかい日差しと風に桜の花が揺れている。期待を膨らませつつ、クラス割りの掲示板を見に行く。
【1-E】
「えー……まじ?一番下のクラス?結構入試頑張ったんだけどなぁ……うーん…まぁ、これから登り詰めればいい!よっしゃ、頑張ろ!」
内心少し傷付きつつ、1-Eの教室へ向かう。今日で出席を取り、それから入学式が始まるのだ。
教室に入ると、黒板にでかでかと祝いの言葉が書いてあった。一クラスの人数は四十人。自分の名札が置いてある席に腰を下ろす。一応、筆記用具とノート一冊を机の中に入れておく。
生徒が全員席に座ると、教室の扉が開かれる。
「はい、おはよう。新入生諸君。私は君たちE組の担任になった、高原 太輔だ。よろしくな。」
四十代後半から五十代半ばの初老の男性が入ってきた。片方の目は義眼だろうか、ほんの少し違和感がある。優しいがどこか厳しい雰囲気だ。
「早速だが、君たちの出席を確認させてもらう。私が名前を呼ぶので、大きな声で返事するように。」
返事…返事…元気よく、印象良くしないと!
次々に名前が呼ばれていく。
「次、10番、上川 輝」
「はい!」
元気よく返事をして、席に座る。いい返事が出来た!と心の中で大満足しつつ、顔には出さない。
クラス全員の生徒の出席確認が終わる
「では、これから入学式のために体育館へ移動する。移動する際は奇数が右、偶数が左になるように二列に並ぶ事。では、番号の若いものから廊下へ並びなさい。」
10番の輝は早くに廊下に並んだ。しばらく待っていると、学年の全員が並び終わり、移動する指示が出される。ゆっくりと周りに合わせ体育館へと進む。
…もうすぐ…もうすぐで入学式…緊張してきた〜っ!