あれ、これは、、
何やら、壁にはいくつかの引っ掻き傷があった、これも千冬が、?
「千冬〜、?」
呼びかけたが、どうやら本人は気づいてない様子。
ふと視界に入ったのが、大量の紙だった。どうしてこんなにも紙を、、。好奇心で、クシャクシャになった紙を開けば、それは近所の人からのものと思われる千冬へのメッセージだった。
消えろ。うるさい。邪魔。出てけ。早く出てけ。近所迷惑 。迷惑行為。騒音被害。
なんだよこれ。まだ千冬はこんな、いや、もっと悪化してるんだ。俺は何か嫌な予感がして、玄関に向かい、外を見た。あぁ、なんて、残酷なんだろう。
ドアには傷が沢山つけられていた。叩かれた後だってある。
千冬が自由に生きていけるところは、無いのか??
俺は部屋に戻り、千冬を見つめると、千冬はにこりと微笑んだ。あぁ、どうしてそんな、顔をして笑うんだ。お前のその笑顔は、見たくなかった。
「千冬、お前、前よりも生活が苦しくなってるんじゃ、、、」
「前から、、似たようなことも受けてましたし、、
こうなることは分かってましたよ、
でも、1人だけでも、被害者を出さないようにしたかった、俺のせいで誰かが傷つくのを見るのが、
自分の時よりずっと痛いですから。」
千冬は紙を手の中で握りつぶしゴミ袋に入れた。
半年間、千冬は何して生きてきたんだろう。こんなにも、食事のゴミがないとさすがに不安にもなる。
こんだけで、半年なんて、無理な話。こんなの、死んでる。
「なぁ、千冬。半年間、何食べてたんだ、?
こんなにゴミがねぇと、おかしいなって、」
「三ツ谷くんやドラケンくんがご飯を持ってきてくれたりしてもらっちゃって、最初は断ってたんですけど、、、」
「無理やり食べさせられたんだな。」
「言い方悪いですけどね、食べさせてもらいましたよ、彼らがいなかったら俺、死んじゃってたかもですね、笑
みんな、怒ってましたよ。」
「ちょっと待て、、え、?みんなお前の居場所がわかんねぇって、、」
「口止めしてたんです、だって、言ったら来ちゃうでしょ、?一虎くん。相棒だって、きっと、
だから、黙ってもらってました。嘘つかせてしまって申し訳なかったですけど、」
「千冬、、」
いつもみたいに荒れたような涙ではなく、水のような、優しい雨のような、
ゆっくりと、千冬の頬を伝う涙が、放っておけなくて、そっと抱きしめた。いつものように。
「大丈夫。大丈夫。俺がいるから。」
「へへ、うん、俺にはいつも、一虎くんがいてくれます、」
「うん。いるよ。だから、もうひとりでだなんてやめてよ。」
「約束はできないですけど、もうこんなことはしません、」
そっと彼の頭に触れ、優しく撫でた。久しぶりの人肌が、とてつもなく、苦しいようで、美しくて、嬉しくて、好きなんだということ、そしてこれが、愛なんだということ。
「千冬、」呼びかければ千冬はきょとんとした顔で俺を見つめた。彼の目元は黒く染められて、昔の希望に満ち溢れていためとは違うが、彼は、きっと、変わらない。変わってしまったのは事実だが、
変わらない。変わってはいけない。変わらぬものなんだ。
あぁ、矛盾してることなんてわかってるさ。
でも、矛盾なんて、そこらじゅうに転がってるじゃないか。こんなの、当たり前のことに過ぎないだろう。
俺らは何も間違ってなかったんだよきっと。
誰も知らない世界を見てしまっただけ。
みんなが知ってる世界は、汚らわしいのか、美しいのか分からないけど、
俺らから見た世界は、ずっとずっと、
深海のように、戦地のように荒れ果てた、真っ暗で、何も見えないような景色だった。
俺らは何も間違ってなかったんだよ
この世界が間違ってたんだ。価値観と言うだけで、
個人の正義で、全てを物語ってたようなものだよ。
でも俺は知ってるよ。
この世界を愛してる人もいるだろうし、嫌ってる人もいる。でも、それでも、地球からは離れれない。
だって本当に嫌いにはなれない。
こんなに汚らわしくしてしまったのも、美しいものにしてしまったのも、全部、全部、
ここはまるで深い森のようだな。
なぁ、千冬。俺たちは、どうやら、迷い込んでしまったようだな。
俺たち2人で、一緒に逝よう。
助けてくれるやつなんて、そうそういないさ、
分かってくれるやつだって、理解してくれるやつだって、
俺達も、元は、ひとりぼっちだったんだよ。
大丈夫だよ。千冬 。俺がこれからは、ちゃんと守るから。
復讐の始まりだな。千冬。
「一虎くん、?どうしたんですか、?」
「千冬は、復讐したいと思わない、?」
「ふく、、しゅう、?」
🦖 /一虎メンヘラ化かーーーー!?!?
最近、読者様が減っている、、もう東リベの時代は遅いのか、???
コメント
6件
最高すぎる🥹
そして東リベは全然遅れてない!! 今も天竺編やってるし!!
一虎メンヘラ最高!そしてちふゆんはよく頑張ったよ!!