俺の誕生日会(あらためて言うと恥ずかしい)も終わりみんなも帰って夜遅かったのでみんなを康二兄さんが送り、3人のプレゼントの開封は明日にしようということになり、それぞれ部屋に戻った。みんな準備で疲れていたのかもう家の中は静かだ。そんな中、俺は全然寝れていない。あの時のテンションが落ち着いてないわけでは全くない。むしろ逆だ。胃がずっとぐるぐるしていて全く寝付けない。…そういえば楽しくて忘れてたけど、俺体調良くなかったんだった。現実に戻った感じがしてため息をつく。とりあえずトイレ行こうと思いそっと部屋を出た。
「ゔっ、げぇっっ…お゙ぇっ…」
トイレに入って多分10数分。絶賛吐き気と戦っていた。何でと思う反面、それもそうかと思う。そりゃ体調が悪くてあまりまともなご飯を食べてなかったのにいきなり固形物詰め込んだら胃がパニックになる。どこか冷静な頭で思った。
「ゔぇっ…ごほっごほっ、は、っ、はー…はー…」
自分を落ち着かせるように息をする。やっと吐き気も治まってきて嘔吐物を流し、ゆっくりと立ち上がった。トイレから出て自分の部屋に向かう。あと少しというところで後ろからとんとんと肩をたたかれた。
「…っ!」
「あー…なんだ、涼太くんか…」
「な、に…蓮兄さん…」
「いや、何かうるさかったからなんかなーって。」
そう言って蓮兄さんは欠伸をした。
「何かしてたの?」
「いや、トイレ行ってただけ。」
嘘では無い。吐いてただけで。
「…そう?」
「うん。…まだ夜中だし寝ようよ。」
「そうだね。おやすみ涼太くん。」
「おやすみなさい。」
…何とか誤魔化せたか?部屋に戻った蓮兄さんを見て一息つく。廊下とか電気ついてなくてよかった。きっと吐いたばっかりで顔色悪かっただろうから。そう思いながら自分の部屋に戻りベッドに沈んだ。
「りょーたくーん!!朝やでー!!」
「…ん゙ぅ…」
リビングから康二兄さんの大きい声がして目が覚めた。いつもならさっと起きれるのに、今日はなんだか起きれない。目を閉じたまま毛布にくるまっていると、なかなかこないことを不審に思ったのかドアが開いた。
「涼太くん?朝やよ?」
「ん゙…わ゙がっでる゙…」
「声ガッサガサやな?風邪でも引いた?」
「がぜじゃな゙い゙…」
「じゃあどうしたん?」
「…ゔがい゙わ゙ずれ゙だ…」
「…うがい?」
「ぎの゙ゔはい゙だがら゙…」
「吐いた!?いつ!?」
「ぜづめ゙い゙の゙ま゙え゙に゙み゙ず…」
「分かった!持ってくるな!」
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