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第18話 「後ろにあるもの」
ガチャッ、バタンッ、カチッ
「……っ」
自分の家の扉から玄関に体を滑り込ませたと同時に――夏実は扉に背を預けてずるずる座り込む。
(顔が熱い……離れたばっかりでもないのに……まだ……)
確認するように、夏実は自分の腕を――体を抱き締めた。
――さっきこの体を、京輔は。
「……」
「……」
路地の奥、人の気配がほとんどない場所で二人きりの――夏実と京輔。
(ど、どうしようこれ……っていうかどういう状況なのこれは!?)
混乱したまま強く抱き締められ、身動きが取れない夏実。
(やばい……すげーいい匂い……)
勢いのままに抱き締め、何かが少しずつ溜まりつつある京輔の腕の力が増す。
(離したくない……)
(離してほしく、ないなぁ……)
お互いの気配や匂いに酔い、同じことを考えていたとき。
――少し離れたところから、近づいてくる*************
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