久々に学校に来た。
隣に、彼がくる。いつもの日常。
それも、今日が最後。
おかしい。彼がこない。
放課後になるまで待っても、結局、彼はその日に学校に来ることはなかった。
なんで、なんで?どうしたんだろう。彼に会えなければ、何も始まらないし、何も終われない。伝えなきゃ、伝えなきゃ!どうしよう、、、
私は、最後の希望をかけて、あの場所へ向かった。
彼に林檎を食べさせてあげた場所。心の距離を少し、近づけられたあの時の場所。
屋上へ。歩みを進める。
こつ、こつ。こつ、こつ、こつ、こつ。
コンクリートの階段が、足音を奏でる。
こつ、こつ、こつ、こつ。こつ、こつ
お願いだから、居てくれ!
がちゃっ ぎぃぃ
屋上に着く。扉を開く。青い空が広がる。見慣れた空。なーんにもない。
誰も いない
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