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どうすんだよ。どうしろってんだよこの後。最初の一瞬で無理だってジャッジ下しちまったぞ、こいつに。
苦痛の時間。耐えられる気がしない。
というか、そうかそういう事か。山田のやつあいつ。あいつが言ってた「あれ」ってのは。
「 三途とはあんまり合わないと思う 」
山田はきっとそう言いたかったのだ。
けれど言わなかったのだ、あえて、絶対に俺が嫌がることをわかっていたから。
くそ、やられた。あいつ。あんのクソ教師。次会ったらただじゃおかねぇ。
なんてモヤモヤと思考を巡らせる春千夜の視線の先に竜胆が現れる。
竜胆「おまえは?」
春千夜「⋯は?」
急に目の前に眩しい金色の髪が現れた驚きと、先程までの苛立ちから思わず間抜けな声が春千夜から発せられた。
竜胆「いや、は、じゃなくて、名前だよ名前、分かれよそんくらい。」
すこし不機嫌そうな顔で竜胆が言葉を放つ。
教えたくねぇ⋯。そう思いつつ、教えないわけにも行かない。
春千夜「⋯三途、春千夜。」
竜胆「ふーん、三途⋯三途ねぇ⋯。あー、もしかして1年2組?」
悩ましい顔をした後に竜胆が言った。
春千夜「あ、ぁー、そーだけど⋯なんで知ってんだ?」
何か教えた訳でもないのに自身のクラスを当てられ、おもわずそう聞く。
竜胆「前に、1年2組に三途って名前の長髪イケメンがいるって噂されてたから、もしかしてそうかなって思って。」
春千夜「イケメンって⋯⋯。」
イケメン、そう言われること自体は別に嫌じゃない。けど、それ故に俺の個人情報がバレるのはホントに嫌だ。
こんなふうなヤツらに絡まれたくないがために誰にも興味無い感じを装っていたのにそんな噂が出たら台無しだ。
春千夜「⋯、」
竜胆「⋯⋯確かに。女子が騒ぐ理由もわかる気がするわ。クールイケメンってやつ?」
春千夜「いや、そんなんじゃ」
ほんとにそんなキャラ狙ってないから、やめて欲しい。
竜胆「まぁー、そんな謙遜すんなって、」
竜胆が春千夜の肩を組む。
春千夜「う、わ⋯」
なんだコイツ。距離ちっけーなやめろよ。
竜胆「なー、それよりさ、」
竜胆の顔が春千夜の顔に近付く。
竜胆「お前、いい女とかいねーの?」
春千夜「⋯は?」
思いもよらない問いに思わずそんな言葉を放った。
竜胆「いやさ、最近なーんか渋いんだよなー。なんてゆうか、マンネリってやつ?普通のじゃ興奮しねーんだわ。」
んだよこいつ出会ってそうそうそれかよ。頭下半身についてんのか?猿かなんかなのか?
竜胆「だからさ、いい女紹介してよ。お前なら顔いいし、ガタイもいいし、モテるっしょ?寝取りとか興奮するし。あ、なんなら3Pでもいいよ?笑」
こいつ⋯まじで、黙って聞いてりゃ、好き勝手言いやがって⋯⋯⋯⋯。
あ、そうだ。
春千夜「⋯⋯」
竜胆「なー、なんか言えよー、いい加減クールキャラだるいって。」
春千夜「⋯」
春千夜が竜胆の首に手を回す。
竜胆「あ?なに?」
ちゅ♡
春千夜が竜胆の唇に自身の唇を重ね合わせる。
竜胆「……は?」
ぢゅる♡♡ちゅ♡♡ちゅ♡♡♡♡
わけも分からず、ただ抵抗しようと押し返してくる竜胆を逃がすまいと、なんとか手をきつく回す春千夜。
春千夜「ふ、は、ッ」
竜胆「んッ、ふ、」
春千夜が竜胆の口をこじ開け、舌を入れようとする。
竜胆「?!?!」
どんっ、
これでもかという力で春千夜の胸を押す。
竜胆「いや、は、はぁ?!?!?!?!な、何すんだよ?!」
顔を真っ赤に染めながら、竜胆が叫んだ。
春千夜「ふはっ、超真っ赤じゃねーか。」
バカにしたような笑いをもらしながら春千夜が呟いた。
竜胆「あ⋯?」
春千夜はニヤリと笑いながら顔を指さす。
竜胆「⋯!!//」
竜胆「クソッ、てめぇ⋯!」
春千夜「そんなんで真っ赤になってんなら、てめーに俺の女はもったいねぇな。」
竜胆「⋯⋯⋯⋯」
セフレだな、なんだの、そんなのは微塵もいねーが、こんなはったりでも、 これくらいやればなんだコイツってなって逃げていくだろう、なんてことを考える春千夜。
竜胆に背を向け、せっせと掃除を開始する。
そんな春千夜の背を追いかけるように竜胆がずんずんと迫ってくる。
どん
春千夜の肩に両手を置く竜胆。
春千夜「う、わ……んだよ」
ぎゅ
後ろを向いた瞬間に竜胆に思い切り手を握られる。
春千夜「⋯は、?」
何が起こったいるのか状況がつかめず、またもや間抜けな声をさらした。
竜胆「⋯⋯れ。」
春千夜「⋯は?」
竜胆「⋯あぁ、もうだから!、俺と友達になってくれ!」
春千夜「⋯⋯はぁ”“?!?!?!?!」
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読んでくれてありがとございます!
コメント
3件
私のハート持ちません、、、これからも頑張ってください!続き待ってます!!