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ある日、コネシマが神妙な顔でいつも通り全員のパン代を持ってきた。
パン代を私に渡すとすぐに話があると言われたので席に座るよう指示した。
席に座らせると早速発言をした
「すまん、俺の分今月払えてへん」
「…」
…あぁ、だから深刻そうなんだ。
パン代は払わなくても大丈夫、寧ろパン代を払わず店で食料を買って…という方法もあるのだ。
その裏口を見つけた…んだと思いたい。
「別にいいけど、パン抜きだから。」
「…、おん。」
反応が完全に払えないから払ってない人の反応だ…。
私は少し悩んだが答えは変わらなかった。
可愛そうだけど、パン無支給は仕方ない。多分…、だいじょうぶ。
倒れたりしたら、ご飯あげよう。
パン代を用意できないならパンを抜くしかない。
勿論私の財布から出してもいいんだけど…、そもそも奴隷を買う気はなかったから萎えるんだよな。
ならもう他の飼い主に渡せばええやんってなる。…いや渡さないけど。
悲しそうに私の部屋を出ていく彼の感情が伝染したのかその日はふて寝した。
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