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「お前達は一時的にクビだ」
隊長が睨みながら言った。
一瞬静まったが情報を飲み込んで考えた。
「え?クビ?どういう事ですか!?」
いち早く飲み込んだ、ましろが焦りながら言った。
「そうですよ、急に!!」
宮脇君も怒りながら言った。
つい、俺もカッとなり文句を言いそうになったが、よつはに止められた。
「皆、落ち着いてくれ」
「俺も…辛いんだ」
医局長がみんなを落ち着かせ、隊長は少し涙目になりながら話を続けた。
「かげまるも、そうなんだが…」
「君達に…幽霊的な奴がついてる。分かるだろ?」
皆は、頷きながら話を聞いている。
「治は…警察官がついてるんだが」
「治以外のメンバーは*皆ギャング*なんだ」
皆が「え…」と声を漏らした。
「アルベール…」
「ワキオ…?」
「そうなの?パティ」
皆、別の人物の名前を呼んだ。
「かげまる、出してくれ」
隊長がそう言うと、医局長の後ろに人影がが見えた気がした。
「ほら、挨拶しろ」
「…科場だ。俺はお前らに指図される立場じゃない」
「次に…ましろ。お前も出せるだろ」
隊長が言った。ましろは「どうやって…」と困惑している。
すると、急に目の前に青髪のナニカが現れる。
「我は魔王アルベール。よろしくしてやっても良いぞ!!」
さらに、
「キャプテンワキオだ!!」
緑髪で眼帯をつけた男が声を上げた。
「パティだよ!!よろしくね」
元気で明るい少女がよつはから出てきた。
その様子に俺は困惑することしか出来なかった。隊長は俺の様子を見て察したのか話を終わらせる。
「理由はさっき言った通り。患者さんからも苦情が来ている。以上だ。」
そして、隊長は「解散」とだけ言い去っていった。
俺は…どうすればいいのだろうか。
TOYは?救急隊は?
そういう考えだけが頭を巡る。
「しっかりしろ💢頭痛い」
「乱歩!!お前、どこに居たんだよ」
「嫌な予感がしたんだよ…まさかギャングか」
「ていうか…なんで知って」
聞こうとした瞬間、視界がおかしくなった。
消えゆく意識の中で、よつはの心配する声と乱歩の呆れるため息が聞こえた気がした。