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いちご
メイドの日でしたね。(昨日)
…一日遅れのメイドの日スペシャルで
リクエストにもありましたし、
メイド香ヨンしてもらいましょうか。
「香くん」
『ヨンス』
それではやっていきましょー!
メイドの日スペシャル!!
行くぞみんな!!
ほんよんちゃんうおー!!!
キャラ崩壊・モブ⚠️
♡ ・・┈┈┈┈┈┈┈┈・・ ♡
屋敷掃除を終え、一息ついたところで、あのうるさいやつがまた仕事を増やしてきた。
『あいごぁあああ!?またご主人様のドレス汚しちゃったんだぜええ!!』
なんでああもミスをするんだ…
と溜息を吐いて、彼奴がいる方へ行った
来てみると、泣きながら机を拭いている。
なにか零したのか?
『あ、香〜…ご主人様に紅茶入れてやろうと思って注いでたら倒しちゃったんだぜ…あとご主人様のドレスまで…』
バカかこいつ。バカだろ。
「なんでそんなミスする的な…紅茶注ぐくらい簡単だろ、Why don’t you understand?」
溜息混じりにそう言ってやった。
『だぁってよぉ〜…』
「だってじゃねぇ。」
イライラして顬に青筋が浮いた。
なんでこうもミスが多いんだろうか。
こいつは。
『俺だってミスしたくてしてる訳じゃないんだぜ!香だってミスするだろ?』
「少なくともお前よりはしてない的な。」
『くっそ…香はいつもそうやって余裕ぶりやがって…』
机を拭く手を止めて、そいつは涙でぐしゃぐしゃの顔のまま睨んできた。
布はもうびしょびしょで、拭くというより紅茶を広げてるだけだ。
俺はそれを見て、また深いため息をついた。
「……それ、拭けてない的な。むしろ広げてる。」
『うっ…』
「貸せ。」
そう言って布をひったくると、手早く机を拭き直す。
紅茶はまだ温かくて、ほのかにいい香りがした。
もったいないな、と思いながらも黙々と拭く。
横でそいつはしょんぼりして立っている。
『……香、怒ってる?』
「怒ってるというか、呆れてる的な。」
『うっ……』
「まずドレスだろ。ご主人様の。」
そう言うと、そいつはハッとして慌ててドレスを持ち上げた。
白い布地に、しっかり紅茶の染みが広がっている。
『あああああああ!!終わったんだぜ!!俺もう終わりなんだぜ!!』
「うるさい。」
『絶対怒られるんだぜ!!追い出されるんだぜ!!』
「……まだ決まってないだろ。」
俺はドレスの染みをじっと見た。
「……水。あと布。」
『え?』
「早く。冷たい水。」
『あ、あぁ!?わかったんだぜ!!』
バタバタと走っていく足音を聞きながら、俺はまたため息をつく。
「……ほんと世話焼けるやつ的な。」
数秒後、廊下の向こうから声が響いた。
『香ーー!!水こぼしたんだぜええええ!!』
「……。」
こめかみの青筋が、また浮いた。
「……お前、マジで一回静かにしろ。」
廊下の向こうから、ばしゃっという嫌な音がした。
『だって床滑るんだぜ!!』
「お前がこぼしたからだろ。」
俺は額を押さえながら廊下へ向かった。
案の定、ヨンスは床の真ん中でしゃがみ込んでいる。
桶は倒れ、水は広がり、
その上にヨンスがぺたんと座っていた。
「……何してる。」
『転んだんだぜ。』
「見れば分かる的な。」
ヨンスはびしょ濡れのまま、へらっと笑う。
『香、怒ってる?』
「怒ってないと思うのか。」
俺は雑巾を取って水を拭き始めた。
ヨンスは横でぼーっと見ている。
「……手伝え。」
『あ、うん。』
ヨンスも慌てて拭き始める。
しばらく廊下には、雑巾を絞る音だけが響いた。
その沈黙に耐えきれなくなったのか、ヨンスが口を開く。
『なぁ香。』
「なんだ。」
『前さぁ』
ヨンスは少し笑いながら言う。
『俺が追い出されたら困るって言ってたじゃん。』
「……言ったな。」
『やっぱ俺のこと好きなんじゃね?』
「……。」
雑巾を絞る手が止まった。
「お前な。」
俺は立ち上がって、ヨンスを見下ろす。
「その軽いノリで言うのやめろ。」
『え?』
ヨンスはきょとんとした顔をする。
俺は少しだけ顔を近づけた。
「冗談に聞こえなくなる。」
ヨンスの目が一瞬だけ大きくなる。
『……え?』
「それに」
俺は床に落ちていた桶を拾い上げる。
「好きでもない奴の尻拭い、ここまでやらない的な。」
沈黙。
ヨンスの顔がじわじわ赤くなる。
『……いや待て香』
「なんだ。」
『俺今まで冗談で言ってたんだぜ!?』
「知ってる。」
『いやいやいや』
ヨンスは慌てて後ずさった。
『その…マジで返されると困るんだぜ!?』
「へぇ。」
俺は一歩近づく。
ヨンスは一歩下がる。
「お前が始めたんだろ。」
『ちょ、香近いんだぜ!!』
「逃げるな。」
ヨンスの背中が廊下の壁にぶつかった。
逃げ場がなくなる。
俺は少しだけ笑った。
「ほら。」
ヨンスの顎を軽く指で上げる。
「続き言えよ。」
『……な、何を!?』
「さっきのだ。」
ヨンスの耳元で言った。
「俺、好きなんだろ?」
ヨンスの顔が一気に赤くなる。
『ちょ、ちょっと待て香……!』
「待たない。」
逃げようとしたヨンスの肩を軽く掴む。
濡れた服がひんやりしていた。
『いや俺ほんと冗談で言ってただけなんだぜ!?』
「知ってる。」
『じゃあなんでそんな真顔なんだよ!?』
「さぁ。」
俺は少しだけ首を傾ける。
「でもさっきから」
ヨンスの目をまっすぐ見る。
「お前、逃げすぎじゃないか?」
『だって香距離近いんだぜ!!』
「近づいてるからな。」
『なんで!?』
「さぁな。」
ヨンスは壁に背中をつけたまま、完全に逃げ場がない。
視線だけが落ち着かなく動いている。
さっきまであんなに調子よくからかってたのに。
「ほら。」
俺は腕を組んだ。
「言えよ。」
『な、何をだぜ!?』
「俺が好きなんだろ。」
『いやそれ俺が言ってた側だろ!?』
「だから。」
少しだけ笑う。
「責任取れ。」
ヨンスは完全に固まった。
『……香』
「なんだ。」
『お前、絶対面白がってるだろ』
「半分。」
『半分!?』
「もう半分は」
少しだけ声を落とす。
「割と本気。」
ヨンスの動きが止まる。
『……え』
「だから言ってるだろ。」
俺はヨンスの額を軽く指でつついた。
「冗談に聞こえなくなるって。」
数秒、沈黙。
ヨンスは視線を泳がせながらぼそっと言った。
『……香』
「なんだ。」
『それズルいんだぜ。』
「何が。」
ヨンスはまだ顔を赤くしたまま笑った。
『俺さぁ』
少しだけ肩をすくめる。
『そういう顔されると、また勘違いするんだぜ。』
「勘違い?」
『うん。』
ヨンスは小さく言う。
『香ほんとに俺のこと好きなんじゃねーかって。』
俺は少しだけ間を置いてから答えた。
「……今さら何言ってる。」
ヨンス
『……え?』
「お前が一番最初に言い出したんだろ。」
俺は肩をすくめた。
「責任取れって言ったはずだ。」
ヨンスは数秒固まって――
『……香』
「なんだ。」
『俺今めちゃくちゃドキドキしてるんだぜ。』
「知ってる。」
『なんで分かるんだよ!?』
「顔。」
ヨンスは慌てて顔を押さえた。
俺はそれを見て、小さく笑った。
「ほんと」
軽くため息をつく。
「世話焼けるやつ的な。」
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