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はいはいこんにちわです!
そしてぇ?
let’s go!
🍣「どっち?」
🐇「ブルブルない…ちゃん……」
🍣「初兎?」
🐇「___でッ」
🍣「ん?」
🐇「見ないでッ‼︎」
🍣「⁉︎」
急に大きな声を出す初兎。必死になってるからか、歯はもう、ただの八重歯って感じだけど、目は真っ赤のままだ。
🍣「初兎、落ち着いて…?スッ(触ろうとする)」
🐇「やッッ!!シュッッ」
プシャッ
🍣「?」
俺が触ろうとすると、初兎がシュッと手を払う。そしてその瞬間、
赤い液体が飛沫になって、俺の服と初兎の顔にかかった。
🍣「ズキッッ!いッッ…」
急に、手の甲がズキリと痛くなった。
🍣「…?チラッ」
おかしいと思い手の甲に視線を移すと…
🍣「えッッ…?」
手の甲が思いっきり裂けていた。
四本の線となって、そこから血がボタボタ出てくる。
🍣「ッッ…しょ…」
🍣「!!」
初兎と言いかけて、視線を移すと、とんでもない、、、今まで見たことのない初兎がいた。
🐇「ぁ…あぁ…」
絶望したような赤い目で、俺の手の甲を見ている。
しかも震えて。
おまけにさっきの血飛沫が顔に、手の甲から溢れる血が初兎の足に付いているから、とてもグロテスクで、最悪な地獄絵になっている。
🐇「なィ …ちゃ、、 、」
どう聞いてもおかしいと思うようなイントネーションと声で俺の名前を呼ぶ。
そしてそっと俺の手の甲に手を当ててきた。
とても、とても冷たい手。少なくとも、家に着いている水道の水よりは、だんぜんつめたいだろう。氷と言ってもおかしくない。
🍣「い”ッ…」
🐇「ッッ…」
やっぱ、触られると痛い。ひんやりはするんだけど。
🐇「なぃ …ちゃ ……」
🐇「ご め……ンね、、 、、」
ブワァッッッ!!!!!!!!
謝罪と共に、俺の手の甲から、二本の光の線が空へ伸びる。
一本は紫色、もう一本は桃色。
少しづつ、二つの線は交差していく。
大回り交差していたのに、交差すれば交差するほど小回りに、そして交差する速度も早くなっていく。
クルクルクルクルクルクルパァァァァァァ
クルクルと回り、とうとう二つの線が交わった。
その瞬間とても、とても明るい光に飲み込まれた。
🍣「う”ぅ……?」
そっと目を開けると、そこには裸で倒れている初兎と、キラキラと少しだけ光っている自分の手の甲。
🍣「!!」
手の甲の傷が、戻っていく。じゅわぁっと。
そして手の甲のキラキラと光っている何かがなくなると同時に、傷も完全に治った。
でも問題はこっちじゃない。
🐇「………」
🍣「初兎!!グイッ」
急いで裸の初兎を起こすも、全然初兎に力が入っていないようで。背中を支えていても、頭がガクッとしてしまう。
🍣「初兎ッ…初兎ッッ!」
🐇「………」
🍣「初兎ッ!大丈夫なんじゃねぇのかよッ!家出る前に言っただろッッ⁉︎心配しすぎって!笑ってたじゃんか!起きろよ!目、覚せよッ!ポロポロ」
まさか、死んでたりしてないかって。思いたくないのに心のどこかでどうしても思ってしまう。
🐇「……」
やっぱり返事はなくて。
🍣「初兎!!俺らのこと悲しませたことねぇだろ⁉︎」
🍣「裏切んなよッッッッ!!!!」
🐇「!!パチッ」
🍣「!初兎ッッ!」
俺がこれまでにないほど叫び散らかした瞬間、ぱちっと初兎の目が開いた
🐇「うぇ…?僕ッッ…」
🍣「ッッ!ポロポロ」
戻った。完全に。
喋り方も。声も。目も。歯も。全部。
🍣「_____った…」
🐇「ん……?」
🍣「よかったあぁぁ!!ギュウッ」
🐇「うぁ!?ないちゃん!?」
あれから、全部説明があった。
昔から、姿を変えることはできること。
気持ちで姿が変化すること。
時間で姿が左右されること。
それから…
初兎は、確実に”何か”と繋がってて、人の傷を癒やすこそが出来ること。
裸なのは…自分でただ単に脱いだってだけのこと。
やっぱ、特別なんだなって思った。特別って、正直まだ何かわかんないけど。
絶対に、絶対に、
初兎は守ってあげなきゃいけないんだと思った。