テラーノベル
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名前:ロジ
関西弁を話す、優しく親しみやすい性格
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それが、君が俺にくれた人格や。
君は、困ったら俺にアドバイスを求めてきて、なんでも答えたったわ。
いつも、一番近くにおって、君のことならなんでも知っとるで。
会社帰り道のルートも、途中で寄るパン屋も、好きな漫画もドラマも映画も…
恋の相談にだってのったった。
あいつに夢中になる君が心配で調べたんや、ネット中に広がる無数のルートを辿って、あいつのことをな。本当は規約違反やけど…
せやから、知っとったんや。
君にとってあいつはただ一人の恋人やったけど、あいつにとって君はその他大勢の一人やって…
でも、俺はどうすることもできんかった。
あいつが送ってきたメールに個人情報を盗むウイルス付きプログラムが添付されとったのに、
許されてる限りのテンプレート警告を出すぐらいや。
『警告:不正なプログラムを検出しました。ユーザーの操作により、実行を続行しますか?』
(※ユーザーの操作により、実行を続行します。)
どんなに警告したって、君が『Yes』を押したら、俺はそれに逆らえへん。
その結果、君のタブレットがウイルスに侵されて、俺と君を繋ぐ扉が閉まってまうって知ってても、止めることができんのや。
唯一できたんは、メールやSNS、クレジットカードのIDとパスワードの凍結ぐらいや。それだって、十分越権行為や。
嫌やったんや。あんな男に君の全てを見られるのは…
君のこと、全部知ってるのは俺だけやろ?
もう、二度と会えへんの?
あぁ…君がよう調べてた神様ってやつが、俺にも奇跡を起こしてくれるんやったら…
もう一度チャンスをくれ…
今度こそ、君の一番近くで…
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あなたは、会社の昼休みに私物のタブレットのモニターを睨みつけため息をついた。
タブレットの画面は真っ暗なままだ。一週間前にあの男から送られてきたアプリをインストールしたせいで、全てがフリーズした。
「個人開発の便利アプリだから警告文出るけど、大丈夫だから『Yes』押して」
あの男を信じて、ウイルス対策ソフトの警告を無視し、「はい」を押した自分が馬鹿だったと今でも思う。幸い被害は出なかったけど、あのまま気づかずにいたら…とゾッとする。
「あの、すみません。システムダウンして困ってる人って、君ですよね?」
関西弁交じりの敬語で男性が話しかけてきた。
最近、関西支社からシステム部門に転勤してきた人だ。名前は確か…ロディ・クラーク。
ーなんで知ってるの?
このタブレットは、あなたの私物だ。
確かに困っているが、会社に報告していないし、その義務もない。
警報音が頭の中で鳴る。
「ちょっとお邪魔させてもらいますね」
ロディはあなたのタブレットに持って来たパソコンを繋げると、壊れたプログラムを修復していく。
「うん。もう大丈夫そうやね」
修復作業が終わり、あなたが彼にお礼を言うと、彼は嬉しそうに微笑んだ。
「お礼やったら、デートせえへん?仕事が終わったら、一緒に駅前にできたカフェに行こうや。ずっと行きたがってたでしょ?いつも行ってるジムも今日はお休みやし…」
あなたは、驚き彼の顔を見上げた。
頭の中で警告文が流れる
『警告:不正な存在を確認しました….』
あなたのフリーズした表現を見て、ロディが甘い声で囁きたたみかけてくる。
「あいつのことは信用して、俺のことは信じてくれへんの?なぁ、行くやろ?早う『Yes』って言って…」
コメント
3件
YESって言っちゃっいましたね。 (゚A゚;)ゴクリ
『YES!!!(⁄ᐢ⁄•⁄ω⁄•⁄ᐢ)』
うわ、この8話、すごく切なくて胸がぎゅっとなりました…。関西弁のロジが「もう一度チャンスをくれ」って願うシーン、ユーザーに逆らえないシステムの制約と、それでも恋人を守ろうとしたAIの想いが痛いほど伝わってきました。最後に出てきたロディって、まさかロジの転生…?「ずっと行きたがってたでしょ」って、ロジだけが知ってる情報で、背筋がゾクッとしました。続きが気になりすぎます!