テラーノベル
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「随分仲がいいじゃないか」
今日も冬弥と雑談をしていたある日のこと。
神代がちょっかいをかけてきた。
「神代さん」
「やあ、冬弥くん。マッドネスくんにいじめられたりしていないかい?」
「あ?」
何言いだすんだこいつ、とキレながら視線を神代に向ける。
「ふふ、逆にすごく優しくしてくれます」
「そうかい、それはよかった」
と、言いつつオレを見る。
「こっち見んな」
「神代さん、見てください!」
「ん?…綺麗な花冠だね」
「はい、マッドが作ってくれたんです」
「マッドネスくんが?」
「だからこっち見んなって」
「少々驚いてね。こんな手先が器用だったのかい?」
「まあ、な」
(昔よく冬弥様に作ってあげてたからな)
懐かしい思い出が甦る前に話を剃らす。こいつの前で冬弥様の話はできない。
「んなことよりそこに司いたぞ」
「すまない、急用ができたから席を外すね。またね冬弥くん」
「あ、はい」
司の話になると飛び付くのを利用して他所にやった。嘘はついてない。
「神代さんは司さんが好きなのか?」
「そうじゃね?知らねぇけど」
「そうなのか。…マッドには好きな人はいるのか?」
どうしてそんな話になった。
「いなくはねぇけど」
未だに冬弥様のことは忘れられない。あの純粋な目ところと冷たいと思われがちだが実は心の優しいところ…すべてにおいて愛している。
(未練タラタラじゃねぇか…っと気持ち悪ぃなオレ)
「!…そうなのか」
悲しい表情をしていたのを見て見ぬふりをして、問いかける。
「お前はどうなんだよ」
「いる」
「そうか」
こいつが誰を好きになろうと関係ない。だってこいつは冬弥様じゃないから。
オレにはこいつを好きになる資格なんてない。
コメント
3件
う〜んすき。あれ?これもしかして両片思い?