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『いなくねぇけど』
その言葉を聞いた瞬間何も考えられなくなった。何故かはわからなかった。ただ、自室に帰る道中もすごくもやもやして。
「…知らない感情だ」
ただ1人の友人を祝えないなんて。
「冬弥!!」
その時、聞き覚えのある声がした。
「司さん、」
「どうした?浮かない顔をして…」
「いえ…その…ある人が、好きな人の話してると何故だかもやもやして」
「おぉ!…ん?」
「俺を見て欲しい…というのは我が儘なのでしょうか。」
「うむ……それは所謂嫉妬というものではないか?」
「嫉妬、ですか?」
「あぁ!冬弥はその人のことが好きなんじゃないか?」
冬弥にも春が来たな、と言う司さんを見ているとなんだか安心した。
(なんとなく…わかっていた)
俺はマッドが好きだ。だが、マッドはずっと嘘をついている。きっとマッドっていう名前も嘘だ。初めて会ったときも、教えていないのに名前を知っていた。知り合いという、知らない誰かを見ている。俺を通して。
きっと、辛い思いをさせていたと思う。
(明日、会うのはやめると伝えよう。)
好きな人に苦しい思いはさせたくない。
コメント
1件
好きなら好きであっちまえよ!!!!!略奪しろよ!!!!幸せになってほしいな!!!