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孤児院は思いのほか楽しかった。
他の孤児達も優しい者ばかりで毎日が楽しかった。
でもそんな日も忽然と終わる。
11歳になり、俺を養子として迎え入れようとする”プロヒーロー”によって俺は孤児院を出ることになった。
泣いてくれる子もいてなんだか胸がホッとした。
「それでは、今まで育ててくれてありがとうございました。」
そう言い、めいいっぱい笑う
「うん、またいつか会おうね」
院長先生と会話を交えてそのヒーローと一緒に家に向かった。
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そのヒーローはアングラ系らしくあまりテレビへは出ないそうだ。
家もただの一軒家だ。
「ここがお前の部屋だ。」
「…あの」
「なんだ?」
言うんだ。今ここで。
気になっていたことを。
「どうして俺を養子にしたんですか?」
「……それはな、お前の個性が欲しかったからだ。」
ほら、やっぱり。この人もそうだ。
自分のことだけ。他人の人生なんてどうでもいい、それはヒーローとして如何なものかと思うが。
「校長がな、お前の個性は役に立つ。雄英で面倒をみたい。と仰ったからだ。」
「雄英……」
聞いたことがある。日本で1番有名な高等学校だとか、人気だとか…でもそんなところの校長さんが何故俺を選んだのだろうか。
俺じゃなくても良かったはず。それに…
「俺はまだ11ですよ」
「高校に通うのはまだ早い。」
「 嗚呼、だからお前には中学校に行ってもらう。」
「何処に行きたいかを考えておけ。」
「え……ちょっと、」
行っちゃった。正直何処でもいい。
でも気になるところがある。そこにしてみてもいいかもな。
“折寺中学校”に行くか。
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「あの…」
「なんだ?」
「行きたい学校があって…」
「どこだ?」
「折寺中学校っていうところです」
「どこかは分からないが頑張れよ。」
そう言ってヒーローさんは俺の頭を撫でた。
「あと、その、」
「名前!聞きたくて…」
「そんなことか、俺は相澤消太だ。」
「あっ、俺は黒牙虎憂、コクガコウです!」
「コウ…いい名前だな。」
そう言い相澤さんは笑いながら頭を撫でてくれた。
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「相澤さん!」
「なんだ?」
「折寺中学校!!合格です!!」
俺は満面の笑みでそう言った。
すると相澤さんは俺を見てへにゃりと笑い頭を撫でながら
「さすが、コウだな。」
そう言ってくれた。頭を撫でられるのは少し照れくさいがとても嬉しかった。
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意外ともったね!
おし!下げるか!!