コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
中学3年の春。俺は進路に困っていた。
え?雄英じゃないのかって?そりゃあ雄英に行ってもいいけど将来に関わることだからあまり強制されていくのも嫌なんだよな…。
相澤さんはここまで育ててくれたからお礼として入ってもいい。
だけどクラスはどうせ相澤さんのとこにされる。相澤さんが俺を拾ったからそれは必然的だ。
親が学校で教師をしていて自分のクラスの担任っていうのも嫌だ。
こればっかりは譲れない。
だから俺は雄英高校普通科に行くことにした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「相澤さん。」
「コウか、なんだ?」
「俺…ヒーロー科には行かない。」
「……は?」
「ヒーロー科はヒーローになりたいヤツらが集うところだ。」
「ヒーローに憧れているどころか嫌いな俺に行く資格はないです。」
「それでもヒーロー科に行かせようとするなら俺は…孤児院に戻ります。」
「何言ってんだコウ、お前の為に」「俺の為じゃないだろ!!!」
「お前らは自分の為だろ…!」
「もういい…俺はヒーロー科になんか行かない……普通科に行く。」
「雄英では話しかけないでくれ。」
そう言い残し相澤さんの家を出て行った。
いや、行こうとした。
「待て!!」
気づけば俺は相澤さんに手を引かれ抱きしめられていた。
『男と抱き合う趣味はないよ』
そんな言葉を”思い出した”
誰が言ったのかも分からない。
でもこれだけは分かる。
俺はきっと…この言葉を言った人が大切で、かけがえのない存在だった。
「…コウ、お前を拾ったのは雄英に入れる為だ。」
そんな言葉で一気に現実に引き戻される。
「知ってます。」
「使えないと判断したら切り捨てるのみだった。」
「はい…」
「だが、今の俺にはお前を失うのが怖い…。」
「相澤、さん?」
「なぁ、コウ」「コウじゃない…!」
何故だろうか、自分の名前を否定したら何も残らないというのに。
「…俺はもう、お前が居なきゃダメなんだ…。」
「いつも、お前がいることが当たり前になった。」
「そんな時間が楽しくてたまらなかった。」
「だから…コウ。」
「俺を置いて行かないでくれ。」
相澤さんの言うことは予想外だった。
自分はただのお荷物としか見ていないと思っていた。
だが…
「……すみません。これだけは譲れないんです。」
「もうここには帰りません。鍵、返します。」
「今までありがとうございました。…では」
「ぁ、おい!」
そんな声が聞こえた気もしたが気にせずドアを閉めた。
そして最後に、
「もう会わないことを願います。」
そんなことを呟いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
USJ編はどうにかして参戦させます。
やつがれっち出したいんで。
てか♡下げたら一気に達成したんだけど。
怖…
アゲアゲ〜