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第11話 放送終了後 ― X爆発
22:54
エンディングが終わった瞬間、タイムラインが一気に動く。
📈 Xトレンド(日本)
1位 再会した幼馴染は、恋を知らない
2位 ほく〇〇
3位 不仲コンビ
4位 抱きしめ強すぎ
5位 雨のシーン
6位 〇〇ちゃん
7位 北斗の演技
8位 第11話
9位 社長と社員
10位 神回
タイムラインがほぼドラマ一色になる。
Xの声
「再会した幼馴染は、恋を知らない、やばすぎ」
「第11話、映画レベルなんだけど」
「ほく〇〇の雨シーン反則」
「不仲コンビ設定どこいった?」
「喧嘩してるのに相性良すぎるの何?」
「北斗の抱きしめ強すぎて心臓止まった」
「〇〇ちゃんの震え方リアルすぎ」
「この2人、演技の呼吸ぴったりすぎる」
「不仲なのに演技になると完璧に噛み合うの最高」
「ほく〇〇、今日で完全に優勝」
ほく〇〇推しファンの盛り上がり
「やっぱりほく〇〇なんだよな」
「喧嘩するのに距離近いのが好き」
「目合わせてから一瞬笑うの尊い」
「不仲コンビなのにあの完成度やばい」
「演技上手い同士ってこうなるの?」
嫉妬系ポストも増える
「北斗の抱きしめ、〇〇ちゃんだから成立するんだよね?」
「ほく〇〇強すぎて他ヒロイン無理」
「〇〇ちゃんじゃなきゃこの空気出ない」
「北斗×〇〇固定でお願いしたい」
「この2人並ぶとお似合いすぎて嫉妬する」
「不仲とか言われてるけど実は仲良いでしょ?」
「喧嘩してるのに距離ゼロなの意味分からん」
切り抜き動画バズ
・抱きしめる瞬間の手元アップ
・〇〇が息を止める瞬間
・北斗の目のアップ
再生数が一気に伸びる。
コメント欄:
「演技力えぐい」
「この2人、緊張感すごい」
「体温感じる」
「北斗、社長役ハマりすぎ」
「〇〇ちゃんさすが国民的女優」
誰も、片想いには触れない。
あくまで“演技力”。
ーーーーーーーーー
〇〇side(放送後)
ソファに座りながらスマホを開く。
トレンド1位。
再会した幼馴染は、恋を知らない
その下に
ほく〇〇
不仲コンビ
思わず小さく笑う。
〇〇「不仲なのにね笑笑」
でも悪い気はしない。
作品として届いている証拠。
北斗の演技も褒められている。
よかった。
良い共演者。
頼れる相手。
それ以上はない。
――――――――――
北斗side(放送後)
部屋の灯りは暗い。
スマホの光だけ。
ほく〇〇
不仲コンビ
神回
スクロールする。
「北斗の演技やばい」
「〇〇ちゃんとの相性最強」
「喧嘩からの抱きしめ最高」
胸が少し熱くなる。
でも
“演技上手い”
“相性良い”
そこ止まり。
誰も知らない。
この気持ちは。
それでいい。
知られないまま、
最終回を迎える。
タイムラインはまだ騒がしい。
ほく〇〇がトレンドに残ったまま、夜が深くなる。
ーーーーーーーー
今日は偶然にも、両グループともドラマ放送時間に近い時間までグループ仕事が入っていた。
気にならないわけがない。
だから自然と――楽屋のモニター前に全員集合。
――――――――――
【11話放送直後 SixTONES楽屋】
バラエティ収録終わり。
汗もそのまま、衣装も着替えないまま。
ジェシー 「間に合った?」
樹 「ちょうどラスト」
慎太郎 「音量上げて」
モニターには11話のクライマックス。
北斗の感情が溢れかけるシーン。
壁に手をつく直前。
〇〇の揺れる目。
エンディングが流れ終わる。
数秒の沈黙。
ジェシー 「やば」
樹 「北斗、あれなに?」
慎太郎 「不仲どこいった?」
きょも 「リアルすぎた」
高地 「Xトレンド1位。“再会した幼馴染は、恋を知らない”」
樹 「“不仲コンビ”“ほく〇〇”も入ってる」
ジェシー 「尊いって騒がれてる」
北斗はペットボトルを机に置く。
北斗 「仕事だから」
慎太郎 「いやいや、あの目は仕事超えてる」
樹 「どう見ても北斗の方が好きに見える」
北斗 「は?」
きょも 「ファンは気づいてないけどね」
ジェシー 「俺らは気づく」
北斗 「勝手に言ってろ」
高地 「最終回どうすんの?」
北斗 「やるだけ」
慎太郎 「潰れんなよ」
北斗 「潰れない」
樹 「連絡待ち?」
北斗 「ちげえ」
ジェシー 「顔が待ってる」
北斗 「うるさい」
少し笑いが起きる。
でも北斗の胸の中は静かじゃない。
北斗 「最後、完璧にやる」
それしか言えない。
――――――――――
【11話放送直後 timelesz楽屋】
音楽番組収録終わり。
全員そのまま楽屋に戻り、モニター前へ。
風磨 「始まってる?」
佐藤 「ちょうどラスト」
松島 「静かに!!」
ラストシーン。
北斗の目。
〇〇の揺れる呼吸。
エンディング。
風磨 「やば」
佐藤 「北斗くんの目すごい」
松島 「〇〇も負けてない」
寺西 「不仲なのにあの距離感出せるのすごい」
橋本 「Xトレンド1位」
猪俣「 “ほく〇〇最高”めっちゃある」
原 「“不仲コンビなのに相性良すぎ”って」
篠塚 「キスまだなのにこれ?」
〇〇は腕を組んだまま。
〇〇 「普通かな?」
風磨 「普通じゃない」
佐藤 「最終回どうなるんだろ」
〇〇 「台本通り」
松島 「キスあるよね」
〇〇 「あるよー」
寺西 「平気?」
〇〇 「仕事だし」
原 「でもさ、あの目向けられて何も思わない?」
〇〇 「演技うまいなって思うだけ」
猪俣 「それだけ?」
〇〇 「それだけ」
篠塚 「冷静すぎ」
風磨 「北斗の片想いに見えるって声あるぞ」
〇〇 「は?」
佐藤 「ファンは気づいてないけど、言ってる人いる」
〇〇 「ないないwww」
松島 「終わるの寂しくない?」
〇〇 「寂しいよーライバルが一人減る」
原 「ほんとそれだけ?」
〇〇 「それだけ」
一瞬だけ、モニターの中の北斗の目が頭をよぎる。
〇〇 「……演技だから」
風磨 「最終回、ぶちかませ」
〇〇 「言われなくても」
寺西 「応援してる」
橋本 「絶対いい最終回になる」
猪俣 「トレンドまた取ろう」
篠塚 「取れる」
〇〇は小さく息を吐く。
〇〇 「負けない」
――――――――――
同じ時間。
別々の楽屋。
それぞれのグループに囲まれながら。
二人は同じ最終回へ向かっている。
北斗 「終わらせたくねえな」
〇〇 「負けない」
物語は、あと一話。