テラーノベル
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「ファイアウルフ」そう唱えた瞬間、りうらに炎で出来た耳と尻尾が生えた。
待機室でもりうらの変身姿はみたけれど、なんだか様子が違うような気もする。
ってそんな事より!!
威風「りうら、まじでっ!!まじで爆発するからっ゛゛!離れろ゛って゛!!!」
裏卜「えー??笑」
俺は離れろと言ったのに、あろうことかりうらは三階のテラスから飛び降り、器用に壁を蹴り渡って俺に抱きついてきた。
威風「ばっ…!゛!゛!」
何考えてんだコイツ…!!?
今も変わらず俺らは落下し続けていて、何ならりうらが飛び付いてきたことで重みが三人分になって落ちる速度も加速した気がする。
とにかく今は爆弾!!って…、、もうとっくに爆発時刻過ぎてる様な…?
ふと視線を男の方へ落とすと、爆弾魔は絶望した表情で固まっていた。
その手に握られていた筈の爆弾も、いつの間にか消えている。
俺が目を離した隙に、何があった、、?
威風「ぉ、い、りうら…」
裏卜「んー?」
視線をりうらに巡らす。
裏卜「探してるの、コレ?♥️」
すると炎で出来た尻尾で包まれた大量の爆弾が。
威風「いつの間に…ってアホか!!!?!爆弾に炎っ!!お前爆風に巻き込まれて死にたいんか!?!?何回も言わせんなや…!!、はよそれこっち渡して離れろ!!!」
裏卜「アホはまろでしょ!笑これ(尻尾)の炎がマジもんなら、もうとっくに爆発してる!それに、こんだけ密着してんだから、君ら火傷じゃ済まないよ?ぜーんぜん熱くないでしょコレ。心配はいらないってぇ!」
裏卜「、まあでも、これも処理に困っちゃうしっ!!」
そうニヤリと笑って、りうらは大きく飛び上がり、爆弾を宙に放り投げた。そして…
裏卜「そぉ、りゃっ!!」
炎で作った大きな爪を宙に向かって振りかざし、炎の膜を作った。
威風「あっっっづ、!?」
これはちゃんとあついんかい!!
そして、重力に従い落ちてくる爆弾達がりうらの膜にかかり、次々と爆発を起こす。
裏卜「ひゅー!!花火みたいだねぇ…!」
一仕事終えたように戻ってきたりうらに安心しつつ、呑気過ぎるだろとも思う。
威風「はぁ、俺が落ちた意味…ん、落ちた。ってか、今正に落ちてるわけで…?、ッッ、!ッおいっ!!俺はともかく…りうらお前着地はどうするつもりや!!…ってか、!!上に子供居たんやけど!!?巻き込まれてへん!!?」
流石に爆発は受けてないとは思うが、大破したデパートで一階まで安全に降りてくるのはあの少年には難しいんじゃないかと思う。りうらの能力の事はまだあまりわからないけれど、少なくとも着地特化ではないのでは…?!
裏卜「あーもーうるさいうるさい。だぁいじょうぶだって…、、、」
りうらは深く息を吸った。
ああ良かった。何か案があるんだ。
裏卜「ないくーーーーーん!!くっしょん!!いそいでーっ!!!」
威風「って結局人頼みかい!!!ッッッまって!?マジで落ちるって!!馬鹿馬鹿ちょ、しぬしぬしぬ!!!まじでしぬ!!!」
裏卜「ははぁ、取り乱してやんの。」
そう笑いながらりうらは完全に能力を解き、流れに抗わず落ちていく。
裏卜「~♪」
威風「変身解くとかアホやろお前!!!!マジで死ぬぞ!?!?」
ああぁあああもおむり!!マジでぶつかるっ、!!
地面との距離が近くなり、本格的に衝撃に備えて目を瞑った瞬間。
騎恋「…ここかな、、?よ、ぃしょっと…‘‘無重力’’(ロストグラビティ)」
威風「ぅおっ、!?」
身体がふわんと浮き、俺ら三人はその場に留まる事が出来た。
騎恋「おーい!二人とも大丈夫??」
威風「ないこぉ、、!まじでありがとなぁ!!!(涙)」
騎恋「そんなに喜ばれると、こちらとしても嬉しいね?笑笑」
どうやらりうらがないこへ全て伝えていた様だ。
…いや、勝手にないこが動いただけかも。コイツびっくりするほど有能だし。
そんなないこの右手側には、ないこに手をしっかり繋がれたさっきの少年が。
ないこに頼んで地面へ降ろしてもらい、その子の方へ駆ける。
威風「おお!無事でよかったぁ…!!怖い思いさせてもうたなぁ…頑張って偉かったで。笑」
その子の頭をポンと撫でる。
少年「っ、!!(涙)」
その少年は俺をぽかぽかと叩いたかと思えば、ぎゅ、と抱きついてきた。
威風「ぇと、なに…?」
そんな様子にないこがにやにやと笑って
騎恋「その子、まろが落ちてっちゃって怖かったんだって。俺がロッカーから出してあげた頃にはだいぶ下の方にいたし、すっごく取り乱してたんだよ?」
そうなん、?と顔を見れば涙目でキッと睨んでくる男の子。
ふは、と笑って
威風「ごめんな?でもほら、お兄さん元気ピンピンやで笑」
良く言う。慣れない動きをしてヘトヘトのくせして。抵抗する男を押さえつけていたためそこら中が引っ掻き傷だらけだ。
裏卜「てか、その人は放置でいいのー?」
りうらが指差す方へ視線を向ける。そこにはないこの能力でまだ浮かされたままの爆弾魔が。
同じく浮かんでいたりうらを地面に降ろし、三人揃って浮いている爆弾魔を見上げる。
爆弾魔「…っ!!」
爆弾を生み出して自害しようとする
騎恋「あー、無駄無駄。」
生まれた爆弾を、意図も容易く上空に浮かせ、意味のないものにする。
騎恋「君はなんでこんなことしてるのー?この男の子一人殺したって、君にはなんの得も無いでしょ?」
言葉は鋭かったが、声色には隠しきれない同情が潜んでいた。
当の本人は酷く動揺した様子で冷や汗を流し続けていた。だんだん呼吸も浅くなっていく、このままじゃ間違いなく過呼吸だ。
そんな様子に危機感を抱いたないこが、全能力を解除しする。
騎恋「っ、落ち着いて??俺らは責めたい訳じゃない。そりゃ厳罰は受けてもらうけど、今はただ話を聞きたいだけで…」
爆弾魔「ハァっハアッ!!ッハ、、ァ、、ハァ…!!ッッ!!」
爆弾魔が意を決した様に大きく口を開いた。舌を噛み千切る気なのか。
騎恋「待って゛!おねが゛…!!」
ぶちっっっっっっっっ
何か、肉に歯が食い込む様な音がした。
コメント
2件

うわぁぁ炎で出来た耳と尻尾とかめっちゃかっこいいじゃん…!!爆弾魔は…なにかの刺客?次回も楽しみにしています!
うわああああまろくんのピンチから一転、りうらの炎プレイ(?)エグすぎん!?😭🔥 爆弾を尻尾でガードとか脳筋すぎて笑ったけど「それ燃えるやつやん!」ってツッコミ入れたくなったw ないこの無重力キャッチ最高すぎて「神かよ…」って声出たし、少年がまろに飛びつくシーンで完全に涙腺やられた、、、最後のぶちっはマジでやばいって!!何があったん??次回が待ちきれん…!!!🆘💦
めぅり
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