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✦→A 🍏→か
A の心の中
か の心の中
「セリフ」
「(行動とか心の中)」
昨日はいっぱい遊んだ
ARKHEも喜んでくれてよかった
昨日のARKHE可愛かったな
そんなことを思いながら布団から起き上がる
か「おはよ〜」
か「あれ?ARKHE起きてない?」
いつもは俺より早く起きているARKHE
そのARKHEが起きていない
嫌な予感がする
俺は部屋へと急いだ
か「ARKHE〜?起きてる?」
返事がない
これはやばい
か「入るよ〜」
か「っ!?」
そこには油汗をかいて過呼吸にARKHEがいた
俺はもう冷静じゃなかった
できるだけの判断で救急車を呼び、ただ静かに見守ることしかできなかった
目の前で死にかけている彼女がいるのになにもできない自分が皮肉だった
病院についた
俺は医者に聞かれたことをただ答えるだけの機械のようだった
ARKHEのことが頭から離れない
いや離れてほしくない
医者によるともう長くはないと
俺の頭は真っ白というより絶望の真っ黒だった
もうARKHEと過ごせないと思うと目の前が真っ暗になって自我を保てなくなりそうなほど辛かった
一番辛かったのは本人のはずなのに、痛みを辛さを、分かり合えず、支えられなかった自分を憎んだ
出会ったあの日から大好き、いや愛していたARKHE
両思いとわかったあの日もとても幸せだった
互いに運命の糸で結ばれていた俺らも、その糸が切れようとしているのがよくわかった
俺の愛が嘘だったのではないかと辛くてたまらなかった
病院
ARKHEに会えるらしい
俺は早速病院に向かった
あの人以降ARKHEに会っていなかった
俺の頭は嬉しさと悲しさが入り混じってとても不思議な感覚だった
ガチャ
扉を開けた
そこにいたのは変わり果てたARKHE
酸素マスク、よくわからない機械に繋がれて眠っているARKHEだった
俺は会えた嬉しさと、変わり果てた姿のショックで泣き崩れていた
か「ARKHEぇっっ…..泣」
か「ごめんな….っっ泣」
A「…なめ….かないで…」
か「え?」
ARKHEの声だ
わざわざ俺に声をかけてくれた
A「か..なめ泣か…ない..で….」
A「かな….めは..なにも…悪く….な..いから」
か「いや俺のせいでっ….!」
A「誰….も悪..く..な….いから(ニコ」
とても苦しそうなその笑顔はさらに俺の心を癒し、痛めつけた
か「ごめん….」
A「謝…らな…いで」
A「笑顔….の..かな..めが一番….好きだよ」
か「俺も笑顔のARKHEが一番好きだよ泣笑」
A「その….方が…似合っ…てる(ニコ」
この笑顔をずっと守りたい
でもそれは叶わない
世界とはなんと残酷なのだろうか
俺は世界を恨んだ
なんでこんなに素直で可愛くて世界、いや宇宙一素晴らしいARKHEの命を奪うのか
俺がARKHEを愛したことが罪なのか
もうなにを考えればいいかわからないほどARKHEを考え続けた
心の奥底でまで愛し続けた
この愛は絶対に届いているはずだ
か「ARKHEおやすみ…」
A「ぉ….ゃ…. す….み」
日に日にARKHEは弱っていった
もう話すのもきつそうだ
俺はどうしたらいい?
ARKHEがいない世界でどう生きたらいい?
そもそも俺が生きれるかどうか…
俺なら多分ARKHEの後を追うだろう
そんな俺を見抜いたように、ARKHEからの置き手紙があった
「かなめへ もし俺が死んだらお前は俺を追おうとするだろう。でも俺はお前に生きて欲しい。俺の分まで強く楽しく生きて欲しい。俺はいつまでもかなめの心で生き続ける。だからそれまでは絶対に死ぬな。希望がないかもしれない。夢がないかもしれない。でも俺がお前を絶対に導くから、前を向いて生きてくれ。俺は死んでもかなめを愛してる。いやずっとかなめの心に生き続けて、一生愛している。 ARKHEより 」
**
**
震える字でそう書いてあった
ありがとうARKHE
俺は生きるよ
だからお前も“ここ”でずっと生き続けてくれ….
そしてその日はきた
その日は快晴で気温も高く爽やかな日だった
病院から急ぎの連絡がきた俺は飛ぶように病院へ急いだ
ガチャ
部屋へ入る
ARKHEは眠っていた
俺はほっと胸を撫で下ろす
と 急にARKHEが起きた
ピッピッと心電図は刻むように動いている
A「か….な..め…….?」
か「そうだよ、かなめだよ!」
俺がそういうとARKHEは
誰よりも美しく、、誰よりも儚く、、、誰よりも悲しく、、、それで持ってどこか希望があるような声で
A「か…..な..め..」
A「宇…宙….で..一…番….」
A「愛….してる..」
A「かな…め..に出…会え…て」
A「幸…せだ…った(ニコ」
俺はなんという罪を犯してしまったのだろうか
ARKHEに全てを言わせてしまった
か「俺も宇宙で一番愛してる、、!泣」
か「大好きだよARKHE、、、、泣(ニコ」
A「な….ら..良..かっ…た…」
そのままずっと2人で手を握り合って過ごしていた
ARKHEはもう喋らなかった
そして….
A「(ポロッ)手が離れる」
か「ARKHE!?」
ピーーーーーーーーー
機械がずっと同じ音でなり続ける
俺は現実を受け入れられなかった
か「嫌だっ“っ”泣、、ARKHEぇっ“泣」
か「もっ”かぃ目開ぃ”てょ“、、、泣」
か「もっかぃ泣“笑ってょ”、、、泣」
か「愛してる“っあぃ”してるからっ”泣」
ARKHEの手にはあの日買った“緑”色が輝いていた
俺の頬はいつまでも熱かった
止めたくても止まらない涙
何日も何日も声が枯れ、目が見えなくなるまで泣いた
愛の力はこんなにも脆いのかと….
それから数年
俺は生きていた
俺は奇跡的に仕事で出世することができ、まさに絶好調だった
きっとARKHEのおかげだ
あいつは約束を破ったことはない
だから俺も破るわけにはいかない
きっと“絶対に導く”という約束を守ってくれたのだろう
か「ありがとう、ARKHE」
か「俺、頑張れるよ」
昼休み、公園でぽつんとつぶやいた
すると公園に元気な男の子がなにやら友達に話しかけていた
子「俺ね〜、ママの他に宇宙で一番愛してる人がいるんだ〜!」
あのまっすぐな目、綺麗な顔立ち、まさにARKHEそのものを連想させるような子だった
その子は俺に気づいたのか、優しく手を振ってくれた
俺は無条件に振返したが、それを見た男の子は笑顔を向けてきた
そして帰っていった
か「きっとARKHEなんだろうな、、」
生まれて変わっても会いに来てくれたのだろうか
か「俺も世界一愛してるよ」
のちにその子が俺の元へきたのは別の話。
俺は今では世界を愛している
ともに恋人と愛しあったこの空間をずっと愛していた