テラーノベル
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ぐったりとした身体を、天城悠馬は片腕で抱えあげる。
ふわりと軽い。汗ばんだ制服のシャツが、胸に張りつく。
「……泣かせすぎたか」
那央はなにも返さなかった。
ほんのり開いた唇から、か細い息だけがもれていた。
でも――
ベッドの端にそっと下ろそうとしたそのとき、
腕にぎゅ、と縋るような力。
「……コンちゃん?」
那央は、頬を赤らめたまま目を逸らしながら、小さく呟いた。
「……ベッド、ちゃんと……しないと、やだ」
その瞬間、悠馬の中で何かが爆ぜた。
「……ッは。可愛すぎんだろ、おまえ」
投げ出すようにベッドへ押し倒すと、那央の制服シャツのボタンを指でひっかけて、ゆっくりと外していく。
「ゆうっ、ま……っ、先輩、ちょ、やさしくって言った……のに……っ」
「それ、玄関のときだよな? 今は“ちゃんと”がご希望ってことで」
「う゛……ばか……っ、や、やだ……♡」
シャツを脱がされ、太ももを開かれ、露わになった肌に悠馬の指先が這う。
ほんの少し触れただけで、ぴくっと腰が揺れる。
「なぁ、コンちゃん。さっきさ、初めてだったって言ってたけど――」
「っ……だから、もうそれは……っ」
「やっぱ、お前初めてなのに…感度、よすぎだろ」
耳元で囁かれた瞬間、那央の顔が一気に真っ赤になる。
「う゛、うるさい……っ♡ もう、いじわる……っ」
「いじわるって、それ俺の台詞じゃね?」
悠馬の唇が首筋を這い、鎖骨、胸、下腹部へ。
那央の呼吸はすでに震えはじめている。
「な、に、……あっ♡ んぁっ……♡ そんなの、しちゃ……♡」
「してほしくてベッドきたんじゃないの?」
ぬるりと、熱を持ったモノが那央の中心を撫でる。
すでに熱く濡れていることに、悠馬の目が細くなる。
「コンちゃん、やっぱ体は正直だね」
「や、だ、やだぁ……っ♡ あまぎせんぱい……そんな、急にっ♡」
ずぷっ、と一気に奥まで。
喉の奥から押し殺したような甘い声が漏れ、那央はシーツをぎゅっと掴む。
「んあっ♡ ひあっ……あっあっ……♡ う、あ゛っ……っ」
「どう? ちゃんとしてるよ、ベッドで。優しくしてるつもりなんだけど?」
「してないっ……してな、……っああっ♡ や、ん、ぅんあっ♡」
片膝を抱えられて、さらに深く貫かれる。
何度も突かれて、奥に当たるたびに身体が跳ねる。
「コンちゃん、ホントに初めて?……こんな、締め付けて……」
「ちがっ……そんなん、わかんないっ♡ わかんないからぁっ……♡」
悠馬は那央の髪をかきあげながら、トロトロになった目を覗き込む。
「……可愛い。マジで、誰にも見せたくない」
「なに、それ……やだ……♡ なんか、変なこと言わないで……♡」
「変じゃねぇから。……俺、コンちゃんにずっとこうしたかったんだよ」
愛しさを噛みしめるように、深く突いて、ゆっくりと中で擦る。
「やっ♡ あ゛っ、そこ……♡ だめ、また……っ♡」
「またイキそう? いいよ。イっていいよ。」
「ゆう、まっ……っ、や、やだ……もっ、むりぃっ……♡」
どろどろになった中で何度も絶頂させられて、
那央は涙と声をこぼしながら、悠馬の腕の中で果てた。
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