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短編2

登場人物:若井滉斗×〇〇


「お誕生日おめでとう」


「え?」

私は驚いた。

私の誕生日はあと5ヶ月先だ。

それなのになぜ今なのだろう。

そう不思議に思った。

「あと5ヶ月先だよ?」

彼は焦っている様に見えた。私は嫌な予感がした。

普通に考えて彼女の誕生日を間違えるはずかない。

そう思った。

私は慎重に聞いた。

「浮気、してるの?」


彼は何も答えなかった。ムカついた。前にもこんな事があった。

「ただいま」

「今日帰り遅いね、なにかしてたの?」


彼は黙り込んだ。

こういう事がよく続いている。

やっぱり怪しい、疑うような真似はしたくないけれど何も答えてくれないのなら疑うしかできない。

私はもう我慢が出来なくなっていた。

「別れよ。」

そう答えを出すしかなかった。


「分かった」

彼は否定も何もせず、その場を離れていった。

私はもっとムカついた。

こんなにあっさり終わる恋だったのか。

私のこと、好きではなかったのか

と色々考えてしまっていた。彼の目には涙か が浮かんでいるように見えた。


5ヶ月後


私の最高の誕生日になるはずだった。

しかし彼からは一言もメッセージが来なかった。

当然か。

別れたもんね


インターホンがなった。

私はもしかしたらと思い、気分を上げて玄関のドアノブに手を伸ばした。


そこに彼はいなかった、宅配便だった。

私はサインをし、荷物を受け取った。荷物と言っても薄っぺらいものだった。

「こんなもの買ったっけ」

不思議に思いながらも、その荷物を開けた。


「君へ。」


そう書かれた紙と指輪が入っていた。

誰からとは書いていないけれど、私はすぐに彼だと分かった。

私はその紙を開いてみた。

「君という存在に出会えて良かった。幸せになってね。」


私は涙がこぼれ落ちた

「直接渡しに来てよ」

そう思った。


翌日、私は衝撃を受けた。

「〇〇は、5ヶ月前に亡くなった。」

私は頭が真っ白になった

彼の母に聞いた。

亡くなる3ヶ月前に余命宣言をされていたということ。

そんなこと、私は知らなかった。

私は涙が出なくなるまで泣き続けた。


家に帰ると、荷物の中にまたなにかが入っていた事に気がついた。そこには私が別れを告げた日まで日記が書かれていた。


しばらく読んでいると、一つの分に目が氷つけになった。


「死ぬまであと1日

最期にあいつの誕生日を祝った。」


私は崩れ落ちた。あれが最期だったなんて。私ら別れを告げた事を深く後悔した。後悔をしても涙を流しても、悲しい気持ちは一個も消えなかった。


日記に書かれていて知った。

いつも帰りが遅かったのは


私が別れを告げた次の日、結婚式場で式をあげるために夜遅くまで働いたり、準備をしていたからだった。


彼は信じていた。

余命宣言をされたとしても、私も結婚して幸せな家庭を築いて末永く生きていける事を。


難しい創るの、笑




ミセス.○○┊︎短編

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