いじめ、兄弟からの暴力
売春、援交
R18要素
胸糞
一松がモブ(オリ)に救われる話
一松以外改悪
「ねぇ、幾ら?」
嗚呼、ここが、ここだけが僕のイバショ。
これは誰に向けて言ってるものでもない。
僕の独白。
あの平穏が消えたのは確か2年前。
中学2年生だった僕達は突然両親を失った。
それから高校に入ってそれぞれ個性を持ち始めた。
でも僕は、
僕は個性もないし何にもない。きっとカラ松兄さんよりカラッポ。
そんな僕を格好の餌食にして獣達は拳を振り下ろした。
殴られ、蹴られ、切られた。
精神的苦痛も積もった。
机の上には献花。
ノートや教科書はビリビリのぐちゃぐちゃ。
体育倉庫に閉じ込められて日を明かす。
階段から突き落とされる。
何時しか痛みは無くなって感情も消えた。
僕は貴方たちの操り人形さ
あー…でも、よく言うよね。学校に居場所が無くても家にはあるだろって。
はっ、ほんとにあると思ってんのかな?
ほんと馬鹿。
今まで大層幸せに生きてきたんだろーね。
学校で暴力やいじめを受けて帰ればまた殴られて金を毟り盗られて。
でも家事はしなければいけない。
買い出しのお金だって、ガス代だって、何もかも自腹。
辛いね。ひひ。
1年前くらいかな。僕は猫に会うために路地裏に行ったの。
そこで知らない男に強姦された。
その頃は恐怖心とかもあったから叫んだよ。
「助けて!誰か!」ってね。
そこで5人分の足音が聞こえたんだ。
“助けに来てくれた!嗚呼、希望を捨てなくてよかった!”
そう思ったよ。
目を向ければつまらなさそうに佇む兄弟。
目が合うと睨まれて、そのまま兄弟達は戻って行った。
心はガラガラって崩れたよ。
そこからかな。学校でも強姦されるようになったのは。
きっと兄弟が言いふらしたんだ。
「あいつは男を誘惑して股を開くビッチだ」
ってね。
それから僕は快感も痛みも感じないからお金を貯める為に春を売り始めた。
ゴム3万
中出し5万
吃驚したよ。こんなに簡単にお金が手に入るなんて!
股を開いて適当に喘ぐ。
嗚呼、何て簡単!
でも僕は満たされなかった。
愛されたい、必要とされたい。
僕を求めて!僕に愛を囁いて!僕を抱き締めて!
ある男の人は僕を抱き締めて好きだと言ってくれた。
それから僕はお金の為だった売春を満たされるためにコンセプトチェンジしたの。
愛を囁いてくれた人とヤれば少し気持ちが良かった。
その上お金が入る。
幸せ。シアワセ。しあわせ。死合わせ。
嗚呼、なんてステキ!
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長男、松野おそ松はつまらなさそうに卓袱台に項垂れていた。
(サンドバックいねぇじゃん…イライラする…)
人差し指が忙しなく卓袱台を叩き、静かな居間に木霊する。
今日は散々だった。
気になっていた女の子に逃げられ、集団に喧嘩を吹っ掛けられた。
イライラと顔を歪める。
途端立て付けの悪いドアがガラガラと音を立てて開閉した。
か細く聞こえる声ににんまりと口角を上げる。
「おっかえり〜!早速だけどぉ、殴られるか全財産渡すか選んで?」
視線の先には痣だらけの顔を俯かせて靴を脱ぐ一松。
おそ松の声に気が付いたのか無感情の濁った瞳で見詰め返し、財布をおそ松に渡した。
おそ松は財布を受け取り、中を見て舌打ちを零した。
「しけてんな…まぁ殴らないとは言ってないし!歯食いしばれよっと!」
財布を素早くポケットへ滑り込ませたおそ松は口角を上げて玄関先で一松に暴力を浴びせた。
鈍い音を響かせてドアごと一松が倒れる。
一松は反応せずにただ玄関に寝っ転がり、虚空を見詰めていた。
「はぁ…つまんねーの。もーいいや。」
おそ松は眉を顰めて一松の可愛らしい猫の刺繍が施されたがま口財布を持って家を出て行った。
一松はのろのろと立ち上がり、自分で手当てをして夕飯を作り、ホテル街へと向かった。
外は夕陽が差していて、ちらほらと学生が見える。
一松は学ランの下のフードを深く被り、ホテル街にある大きな公園のベンチへ腰掛けた。
足をブラブラと動かす。
すると頭上に影が差した。
「幾ら?」
一松は目線を上げて立ち上がった。
「本当はお金要らないけど生活できないからね…ゴム3万中5万でどう?もっと安くてもいいケド。」
男の目をしっかりと見詰めて一松は人差し指を出した。
「でも一つだけ条件がある。」
男は首を傾げた。
「行為中、僕に愛を囁いて。僕を必要として。僕を満たして。」
男は優しそうに微笑み、頷いて一松の手を取った。
ホテルへ向かう迄男は執拗に一松の事情を聞きたがった。
「名前は?なんでこんなことしてるの?家族は?虐められてるの?年齢は?etc…」
一松は答えられるだけ答えた。
答える度に男は機嫌を良くして一松を褒めた。
男の名前は野倉というらしい。
「ちゃんと受け答えができる子は僕好きだなぁ。いい子だねイチは。」
ゾクゾクと快感が背中から這い上がる。
いい子。
あは。
そう。僕イイコだから。
もっと、もっと
ホメテ。
ホテルへ入る2人を見ていたのは三男、チョロ松。
小さく舌を鳴らして踵を返して行った。
古びたホテルの一室に肉と肉がぶつかる音が響く。
一松の目は熱を帯び、口は弧を描いていた。
「あっはぁ…」
野倉は可愛い、すきだ、とうわ言のように何度も呟き、やがて一松のナカで果てた。
「はっ、はっ…すっごく良かったよ、イチ…君はほんとにいい子だ。愛してるよ。」
一松の唾液に塗れた唇に触れるだけのキスを落とし、野倉は身嗜みを整えて一松にお金を渡した。
「はい、5万ね。これ、連絡先。また満たされたくなったら連絡して。愛してるよ。」
野倉は一松の頭を撫でてキスを落とし、別々にホテルを出ようと言ってドアをくぐっていった。
一松もようやく落ち着いた身体を持ち上げてホテルを後にした。
パーカーのポケットに入れた5万を手で弄りながらブラブラと歩く。
現在午後10時。
きっとまだ兄弟は起きている。
一松は家の近くの公園のベンチに腰を降ろした。
面倒で掻き出さなかった精液がトロリと孔から垂れる。
一松はフードを被ってベンチの背もたれへ凭れた。
すると背後から足音が聞こえた。
振り返る。
そこにはおそ松、カラ松、チョロ松が居た。
おそ松はニヤニヤと意地悪そうに笑いながら一松の方へ向かってくる。
「やあやあイチ君。」
一松はマスクの下で口許を歪める。
カラ松が冷たい目で見下ろす。
「売春してるのか。何故だ。この穢らしいゴミが。」
カラ松の逞しい腕が振り上げられる。
(…あ。これは死、ぬ…)
目を瞑って痛みを待つ。
しかし予想していた痛みは来ず、乾いた音が響いただけだった。
「暴力はダメだと思うよ。」
聞き覚えのある優しい声に一松は目を見開き、声を上げた。
「野倉さんっ…!」
野倉は振り返り、ニッコリと笑った。
「大丈夫?イチ。」
カラ松は呆気に取られ、おそ松とチョロ松は顔を赤くして怒った。
「お前誰だよ。関係ない人は下がっててくれない?俺達コイツに躾なきゃいけないからさ。」
容赦なく殴りかかるおそ松達を呆気なく沈め、野倉は膝を着いて一松に問いた。
「ね、イチ。僕と一緒に暮らさない?」
一松は更に目を見開き、瞳に薄い膜を張った。
「…ぇ…い、いの?」
居場所の無い僕に居場所をくれた。
「勿論。イチ、こんなこと言っても信じてもらえるか分からないけど、僕本当にイチの事が好きみたいだ。愛してる。イチが良ければ僕と一緒に来てくれないか?」
野倉はポケットから取り出したリングを一松の指に填めた。
一松は野倉に飛び付き、涙を流した。
「うん、うんっ。僕も野倉さん、好き。僕も一緒に行きたい、!もう居場所が無いのはイヤ!1人は、寂し、い!!」
飽きた…いつか続き書きます
コメント
3件
野倉さーん!ありがとう イチ幸せになれよ!