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一松受け

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一松受け

13 - お仕置き 柳イチ 一松愛され?

♥

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2022年04月30日

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生徒→養護教諭

設定とか色々変わってます。

暖かい目でお読み下さい。

色々捏造

一松と柳田付き合ってます





「今日からこの学校に養護教諭として来ました。松野です」


体育館のステージの上で気怠そうに話す男、

松野一松は簡単な自己紹介をしてすぐに引っ込んでしまった。


ほんの数分の内に彼のミステリアスな雰囲気に魅了されてしまった人は少なく無く、初日にして彼に恋する生徒が後を絶たなかった。

それは学校内で注目されている5つ子も例外では無い。




一松は長々と話す校長を横目に壁へ背中を預け、くぁ…と欠伸を零す。

暫しぼうっとしていれば既に式は終了しており、いきなり体育教師の男性が一松の肩に手を置いて話し始めた。

「松野先生!!よろしくお願いします!!分からないことは何でも聞いてくださいね!」


一松は一瞬面倒そうに顔を歪めたが、すぐに人当たりの良い笑顔を浮かべた。


「…ええ。よろしくお願いします。申し訳ないのですが校内を少し回ろうと思っているので私はこれで。」


男性は快活に返事をして校舎へ向かう一松の背を眺めた。


今日は式と教科書配りのみであり一松は生徒が帰ってからでいいか、とまず保健室に向かった。

机の上に丁寧に置かれたプリントを手に取り、1文も読まずに引き出しへ乱雑に入れる。

一松のやる気は塵のようなもので、元々養護教諭として働くのも面倒だと拒否していた。


一松の両親は大富豪であり、1か月前から海外へ出張している。

両親が居ないとはいえ、一松が帰る家には使用人がズラリと並び何もかもを世話しようとして騒がしい。

一松が働かなくとも金には困らないが、両親は「社会について少しは学べ」と口を酸っぱくした。

両親に根気負けした一松は渋々養護教諭になり、今日からしっかりと働くのだった。



終礼が終わり、おそ松達は一直線に保健室へ足を進めた。

「あの先生すっげぇエロくね?!」


「あぁ…エデンから降臨したマイエンジェル…」


「何言ってんのか分からないよ。それで、行ってどうするの?追い返されるんじゃない?」


「えー!僕あの先生と仲良くなりたーい!!僕あの先生すき!!」


「僕もなんか目覚めそうな気がする…くぅっ…!」


ワーワーと騒ぎながら足早に向かえばあっという間に保健室に到着する。

おそ松がいつものにやけ顔で思い切り保健室のドアを開けた。


「「「「「「…え”」」」」」」


「んぁ?」


そこに居たのは服を脱ぎ掛けで半裸の一松だった。

黒いタートルネックのピチッとしたインナーが肌に張り付き、申し訳程度にチラ見せされた臍はとても綺麗だった。


「どーした、体調悪い?怪我した?」


脱ごうとしていた服をもう一度着て白衣を羽織って手招きする一松におそ松を筆頭にして全員覚束無い足取りで向かう。

俯いたまま一言も発さずプルプルと震えるおそ松を疑問に思ったのか首を傾げながらおそ松の顔を覗き込む一松。


途端一松のふにふにとした頬に手を当て圧迫され、一松の唇におそ松の唇が重なっていた。


眠たげな目を見開かせる一松。

驚きのあまり薄く開かれた隙間におそ松の舌が侵入し咥内を蹂躙する。

くちゅくちゅと下品な水音が保健室を包み、カラ松達も唖然としている。

元々力の弱い一松の身体は更に力を失い、おそ松の肩を押しても添えているようだった。

「っ?!…っふ、や、め、んっぅふぁ、ぁぅ、」


一松の瞳に涙の膜が薄く張られた。

ぷはっ、とおそ松がやりきった表情で唇を離す。

どちらのものか分からない唾液が銀の糸となって2人を繋ぐ。


「おま、え…っ!」

一松は眉を吊り上げておそ松を睨むが、酸欠による赤い頬と生理的な涙のせいで誘っているようにしか見えない。

一松はすぐに袖でゴシゴシと唇を乱暴に拭い、おそ松達を追い出した。

扉が閉じる前におそ松の獣のような目と目が合い、一松の背筋に寒気が走った。


「アイツなんなんだよ…教師を舐めるのも大概にしろよ…ったく…そうやって虐めて最終的に校長に証拠とかを突きつけて俺をクビにさせるつもりか?そうか、そうだな。クソ…あんな奴に負けてたまるか…!!」


ブツブツと文句を垂れながら荷物を纏めて急いで校舎を出る。

何やら校門の方が騒がしく、嫌な予感を感じて小走りで向かう。


予想通り校門には褐色肌のイケメンが凭れかかっており、女子生徒に言い寄られていた。

イケメンは一松を視界に入れた途端顔を綻ばせて小走りで向かってきた。


「イチ、初出勤お疲れ様。このままデートしよう?」

一松の手の甲に唇を落として一松を抱き締めるイケメンに女子生徒が黄色い悲鳴をあげる。


「ぇ、あ、あれ…ま、まままま松野しぇんしぇいだぁ…」


遠くの方で一松を見て腰を抜かしている生徒に気付かず、一松は顔を赤くしてイケメンを引き離す。

「や、柳田…!学校の名前言ってないのになんで…?」


引き離されて少し寂しそうにする柳田。


「…秘密。ほら、デート行かないの?」


人差し指を口許に持って行って微笑んだ後、一松の手を控えめに引っ張る。

一松は更に顔を赤くして、こくこくと頷く。


すると後方からおそ松の大声が響いた。


「松野せーんせー!!!!」


一松が肩をビクリと震わせて振り向く。

柳田の顔が険しくなったが、振り向いた一松は知らない。


走ってきた5人を怪訝そうに見つめる一松の腰に十四松が突進する。


「ぐはっ…!!」


柳田は十四松をキツく睨み、一松の腰へ腕を伸ばした。


「せんせー!僕十四松!名前覚えて!それからせんせーの下の名前教えて!!」


一松は何が何だか分からないといった表情で頷く。

「ぅ、ん…?」

頭上にハテナが飛び交う一松の代わりに柳田が口を開いた。

「君達、生徒さん?申し訳ないけどこれからデートあるしもういいかな。」


一松の腰に腕を回している為一松は耳元から聞こえる声に身体を震わせた。

「んぁっ、ちょ、柳田…みみ、うぅ、」

身体を捩って柳田の腕から抜け出す一松は顔を赤くした。


「っ、えっ、と…そーゆー事だから名前教えるのは明日な…じゃあね、十四松君」


顔を赤く染めたまま十四松の頭を撫で、柳田の手を取って小走りで車へ乗り込んでいった。

十四松は効果音がつきそうな程顔を赤くして頭から煙を出した。

「ほわ……..」

普段元気いっぱいに開かれた口元はゆるゆると口角を下げられ、眉は吊り下がっていた。


十四松以外の4人は十四松をキッと睨み、文句を垂れた。


「俺もキスする前に名前教えれば良かったぁぁぁ!!!」


「じゅうしまぁぁぁつ?!?!ずるい、ずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるい……。隣に居たのは彼氏か?彼氏なのか?別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ…」


「頭なでなでズルすぎるだろ!!!クッソ十四松め!!!ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ…」


「十四松兄さんだけは絶対に許さない」


未だぽわぽわと思考を飛ばしている十四松に殴りかかったのは誰からだったか。

校門前で喧嘩していると急いで体育教師が飛んでくるまで後少し。





「…イチ、ごめんね?イチが生徒からモテてるのに嫉妬しちゃって」


柳田の小さなアパートに着き、家の中に入ってもなお頬を膨らませてブスブスしている一松。

生徒の前で醜態を晒してしまったのが癪に障ったらしい。

「…柳田がっ、…っ柳田が皆の前で耳元で喋るから変な声出ちゃったじゃん!」


やっと声を出したかと思えばぷりぷりと怒りながら可愛いことを言う一松。

そんな一松に満面の笑みで飛び付き、軽いキスを交わす。

「ねぇなんでイチってそんなに可愛いの?もう監禁して誰にも見せたくない。」


途端顔を青くして毛を逆立てる一松。

腕の中でやんわりと抵抗するが力の差によって柳田はビクともせずに唇を落としている。


「ね、イチ。今日泊まってってよ。俺以外の男とキスしたことについてオハナシがあるからさ」


突如落とされた核爆弾によって一松は凍りついた。

「へ…っな、んで知って…ごめ、いきなりだったから抵抗、できな…」

身体をくいくいと押していた腕はブランと垂れ下がり、目には薄く涙の膜が張っている。

いつの間にか出ていた猫耳と尻尾も分かりやすくペタンと垂れている。

「知ってるよ。全部聞いてたから。イチが誘ってたら流石に監禁して調教する」


「」


「じゃあ早速お風呂入ろっか。今日はイチに拒否権ないよ。…さ、行こ」


恐怖心と焦燥感により、柳田のゴツゴツとした手の感覚を最後に一松の視界はブラックアウトした。






一松の運命はどうなる____?!

(飽きた)

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一松か弱い!

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