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鶏そぼろ
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第十話Start
「じゃあ、俺、大学行ってくるね。……みんな、帰るならちゃんと鍵閉めてってよ?」
「はーい、すちくん行ってらっしゃい! 車に気をつけてね〜」
朝、眠そうな目をこすりながらアパートを出ていくすちを、5人は笑顔で見送った。
すちの姿が見えなくなり、ドアが完全に閉まった、その瞬間。
「よし、行こうか」
らんの声のトーンが、一瞬で地の底を這うような冷徹なものへと変わる。
すちのいない部屋に残されたのは、優しくて過保護な男たちではない。
裏社会の頂点に君臨する、伝説の殺し屋集団『シクフォニ』だ。
彼らの目的地は、すちの父親――この暗殺依頼の元凶である裏社会の権力者が構える、厳重に警備された高層ビル。
*
*
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同時刻。父親のオフィスの最上階。
「……何? 雇った暗殺者たちが全員、一晩で音信不通になっただと!?」
父親はデスクを叩き、部下に怒鳴り散らしていた。
「シクフォニめ……依頼を受けながら裏切ったな! 予備の兵隊をすべて集めろ、力尽くで息子を――」
バシュンッ……!
父親の言葉は、防音ガラスを突き破って放たれた一発の弾丸によって遮られた。
隣にいた部下が、声もなく崩れ落ちる。
「あーあ、だから言ったのに。すちに手を出す奴は、全員消すって」
オフィスの重厚な扉が内側から爆破され、煙の中から現れたのは、いるまとなつだった。
「ひっ、お前たち……!」
「よぉ、クソ親父。お前がすちの実の父親じゃなきゃ、もっと早く楽にしてやれたんだけどな」
なつが冷たい笑みを浮かべ、指先から容赦なく特殊なワイヤーを放つ。
瞬時にオフィスを包囲していた護衛の男たちが、なつのワイヤーと、いるまの正確無比な銃撃によって一網打尽にされていく。
「な、何が狙いだ! 金か!? 倍の報酬を払う!」
必死に机の引き出しの銃に手を伸ばそうとする父親。
だが、その手首を上空から飛び降りたらんのブーツが、容赦なく踏み砕いた。
「ぐああぁっ……!」
「お金なんていらないよ。俺たちが欲しいのは、すちの安全だけ」
らんが冷徹な瞳で父親を見下ろす。
その背後から、みこととこさめが、まるでお散歩にでも来たような軽い足取りで歩み寄ってきた。
「すちくん、お父さんのこと『優しくて自慢のお父さん』って言ってたんだよ?」
こさめが、ゾッとするほど綺麗な笑顔のまま、父親の胸元にナイフの先端を突き立てる。
「そんな可愛いすちくんを裏切って、殺そうとするなんて……僕、本当に許せないなぁ」
「君が犯した罪の証拠、裏社会のデータも表の警察へのタレコミも、全部僕が今さっき流し終えたよ」
みことがスマホの画面を父親に見せる。
そこには、父親の組織が完全に崩壊し、破滅したデータが並んでいた。
「お前はもう終わりだ。裏社会のルールとしても、表の法律としてもな」
いるまが銃口を父親の額にピタリと突きつける。
父親は恐怖で顔を青ざめさせ、ガタガタと震えながら命乞いをした。
「ま、待て……すちが悲しむぞ! 私はあいつの父親だぞ……!」
その言葉に、らんが静かに銃を構え直した。
「悲しませないよ。すちには、君が『急な海外赴任で、二度と日本には戻れない仕事になった』って、優しい嘘の置き手紙を残しておいたから。
……すちの涙は、俺たちが一生分、全部笑顔に変えてあげる。だから安心して消えて」
引き金が引かれる音と同時に、すちの未来を脅かす最大の脅威は、裏社会から永久に抹消されたのだった。
*
*
*
夕方。すちのアパート。
「ただいまー……。あ、みんなまだ居たんだ」
大学から帰ってきたすちは、部屋に入るなり、テーブルの上に置かれた一通の手紙に気づいた。
そこには、父親の筆跡(5人が完璧に偽造したもの)で、『急な海外プロジェクトで、もう日本には帰れない。今までありがとう、自慢の息子よ。お前の口座に一生分の生活費を送っておく』と書かれていた。
「そっか……。お父さん、また急に仕事行っちゃったんだ……」
手紙を見つめ、少しだけ寂しそうに肩を落とす。
すると、後ろかららんがそっとすちを抱きしめ、なつがすちの頭をごしごしと乱暴に、でも愛おしそうに撫で回した。
「寂しい? でも、俺らがずっとここにいるから。お前の家族も、相棒も、全部俺たちがやってやるよ」
「なっちゃんの言う通り! すちくん、今日のご飯は僕がもっと美味しいの作るからね!」
「おれもみんな、ずっとすちの側にいるから安心しろ」
「うん、すちくんが寂しくなる暇なんて、僕たちが一秒も作らせないよ」
5人の温かい体温に包まれ、すちは「ちょ、またみんな近いってば……っ!」と顔を真っ赤にしてタジタジになりながらも、その胸の中は、不思議と絶対的な安心感で満たされていた。
裏社会で自分を守るために、5人がどれほどの血を流し、世界を敵に回してくれたのか――すちは一生知ることはない。
世界一過保護な5人の殺し屋に愛され、タジタジになりながらも溺愛される、すちの甘くて少しキケンな日常は、これからもずっと続いていくのだった。
【終】
最終回までありがとうございました~(´;ω;`)
番外編迷ってます、正直👉👈
欲しい…ですか?w
さすがに10話は少ない…かぁ?
つくろうかな…💬で教えてほしいです、、!
それでは最終回までありがとうございました!
番外編ありましたらそこと、別作品でおあいしましょう!
次はらんすち、ストーカーの作品だす予定です!
それではさよなら!ありがとうございましたー!
コメント
11件
番外編ですって!?最高なのだ チア組とすちくんのいちゃつき見てみたいかも...
番外編✨