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第十一話:これは恋じゃない、依存だ
【場面:夜・日本の寝室】
――すぐ隣にいる“その男”は、
ただ静かに、ブランケットの上から日本の手を包んでいた
「……血は、もう…吸わないの……?」
「……違う。
今はお前に“触れていたい”だけなんだ」
その声はやけに優しくて、低くて、耳に残る
でも、どこか――怖いほど静かだった
日本は、うっすら開いた目でその顔を見る
「……君……名前、聞いてない……」
男は微笑む
「ごめん、まだ名乗ってなかったね」
「……僕は、“あの時の最初の吸血者”だよ」
\\ドクンッ//
脳の奥が揺れた
遠い記憶――幼いころ、誰にも言えなかった秘密
「……僕の……最初の“快感”……」
そう、日本が“血の快楽”に目覚めたきっかけの存在
最初に首筋を舐めて、軽く噛んで、日本を泣かせたあの人だった――
同時刻・世界
各国、慌てて“愛の再構築”を開始!
アメリカ「吸わずに愛する…つまりハグだな!?」→1日100回抱きしめチャレンジ
中国「茶を淹れて香りを楽しむ…血もそれと同じアル」→手首の匂い嗅ぎ続けて変態扱い
フランス「キスだけで愛を伝えるさ…ってあれ、血管出てる」→自爆
イギリス「私は!吸いたくない!…でも!舐めたい!!!」→病院送り
ロシア「…俺の愛は無血式だ」→なお凍死寸前まで添い寝
【日本の独白】
「みんなが“吸わずに愛そう”としてくれてるのは、わかる
でも…体が……脳が……
“噛まれたい”って、叫んでるんだ」
そして――
気づけば、首を、さらけ出していた
「……いいよ……また、吸って……」
その囁きに、目の前の“最初の吸血者”は微笑んだ
「……ずっと、その言葉を待ってたよ」
\\カプッ//
「――ぁ……ん、あ……っ……♥」
日本、再び快感で意識が飛ぶ
体は震え、血がぬるく流れて、ベッドの上でぐったりする
でも、口元は…微笑んでいた
吸血カウント:38カ国
脳内快感指数:110%
依存症レベル:限界突破
🧛次回予告🧛
第十二話「選べないから、壊して」
・“最初の吸血者”の正体がついに明かされる
・アメリカ、中国、フランスたちがそれを知り、闇堕ちへ
・日本、選べない気持ちのまま、「誰かを傷つけたくない」と言い出す
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コメント
1件
日帝かな?