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実は私、血が大好物です!
第十二話:選べないから、壊して
【場面:深夜・日本の部屋】
首筋から伝う血
吸われた直後、日本はうっとりと微笑んだ
「……ほんとに…誰より、気持ちいい……」
そのとき――
男の指が、日本の頬をすくい、そっと囁いた
「……当然だろう
俺は、お前を“最初に壊した”存在だ」
日本「……え……?」
「思い出せ、日本。
快楽を知った瞬間――“お前”がまだ“俺”だった頃のことを」
\\ドクン//
鼓動が早まる
記憶の奥
忘れたはずの夜の断片
軍服、煙の匂い、
そして、誰にも言えなかった――最初の噛み痕
「まさか……君……」
「そう、俺の名は――日帝」
回想
まだ“今の日本”が人間の姿を持たなかった頃
世界に刃を向け、誰にも頼らず、
ただ己の美しさと孤独を愛していた時代
そのとき、初めて
“自分の血の味”に欲情した
それが、日帝
「お前がどんなに他の国に吸われようと構わない
でも、“最後に吸ってほしい相手”は……俺だろ?」
「そんな……僕は、もう……過去じゃない……っ」
「違う。“過去”じゃない。
俺はお前の、“本質”だ」
翌朝
世界中が混乱していた
【速報】
日本の邸宅に“日帝”と名乗る男が侵入
日本本人と接触し、現在行方不明
世界の動揺
アメリカ「Wait…What the hell is “日帝”!?!?俺の知らない元彼とかマジ無理!!」
中国「……それは、つまり…自分に吸わせるなって言ってるアル…?」
フランス「過去の自分に負けるなんて…美しくない…許さない…」
ロシア「つまり、自分自身が最大の敵…ふふ、面白い」
【日本・姿を消した状態】
「……もう、誰の手にも触れられたくない
でも、誰かを…選ぶことも……できない」
そう呟く日本の手を、背後から日帝が握る
「なら、壊せばいい
この“世界”も、“お前自身”も――
俺がすべて、抱いて、壊してやる」
日本「やめてっ……っ、もう、これ以上……っ!!」
でも、日帝の目は優しかった
どこまでも、壊れるほど優しくて、
そのまま、耳元で囁いた
「好きだよ、俺だけを、覚えていて」
\\カプッ//
【首筋:再・吸血】
🩸次回:第十三話🩸
「世界が、日本を奪い合う日」
・アメリカ・中国・フランス・ロシアが本気の奪還戦
・日帝 vs 世界 吸血者大戦開幕
・日本、自分の“快楽”の本質に気づき始める――
更新遅れました🫠
コメント
2件
日帝さんだったんだな (理解が追いついていない)