こんにちは〇〇です。名前んとこに自主規制かけてどうすんだよこのやろうと思ったそこの方、〇〇が私の名前なのです。〇〇と書いて「まる」と読みます。
竜春は最強です。書いていて癒されます、幸せです。
18禁も刺激的だけれど、矢張り推しの日常を見るのが一番の至福。
30日CPチャレンジ 二日目 「抱きしめる」
※・竜胆と春ちゃんが付き合っている前提のお話です。
・一日目のお題はチャット型で書いてしまったためここには収録できませんでした。詳細は作品トップの
概要欄にて。
恋が響く
竜胆は今とてもイライラしていた。否、おろおろしていた。いや、竜胆の様子を見るに両方か。兎に角竜胆の様子がおかしかった。
「そんな筈ない…だって———-だから——そうだよ、———–いや——かもしれない。」
先程からずっと一人ぶつぶつ呟きながらオフィス内を右往左往しているのだから。まぁ事情はわからなくもないが、それに俺を巻き込まないで欲しい。
「・・・はぁ。」
本当に勘弁してほしい。九井は今日何度目かわからない溜息を吐いた…
事の発端はこうだ。九井は何時ものように徹夜(ふざけんな)していたが、普段は7時きっかりに出勤してくる三途がその日はなんと5時に出勤してきたのである。早い、早すぎる。何時も早いのに更に早い。九井はそれはそれは驚いた。いきなり執務室のドアを蹴破る音が聞こえ敵襲かと九井が顔を上げると、そこには閻魔にも引けを取らぬほど不機嫌極まりない顔をした三途が立っていたのだから。
「お前、どう「なんか食うもんあるか?」
「・・・」
九井は被せるように発せられたその言葉に全てを悟った。あぁ、さようなら俺の平穏なワークライフ、徹夜により擦り切れた頭の中で蹴破られた扉と自分の平穏なワークライフに手を合わせる。
少し話が変わるが、三途と竜胆は梵天内では完全な公認カップルだ。更に二人はもう同棲までいっている。そして確か、毎日ご飯を作っていたのは竜胆だった筈だ。何故なら三途は毎日嬉しそうに竜胆の愛夫弁当をデスクに広げてにまにましていたから。竜胆と一緒に暮らし始めてから薬もやめ、朝食をしっかり摂るようになり、夜は真っ直ぐ帰宅する様になった、まぁその変化は竜胆も同じなのだが。そこから推察するに…十中八九痴話喧嘩だろう。そして俺は今何徹目?あー。鶴蝶が出張行ってからだから6連くらいか…
・・・勘弁してくれ。
「そこの棚の奥、カロリーメイト入ってる。」
ロッカー上の棚を指差してやる。確か俺が常々お世話になっているカロリーメイトの在庫をあの中に仕舞っておいた筈。
「確かそこにチョコ味が入ってると思う。」
「んー。お、あったー。ありがとな、九井。」
「・・・あぁ。」
こうして易々と三途のお願いを聞き入れてしまうあたり本当に絆されてしまったと思う。だが見逃してやる訳にはいかない、自分の平穏なワークライフのためにも。見よ、デスクに高々と並ぶ書類の山を。そう、並んでいるのである、まるで高層ビルかのように。タヒぬ。いや、でも喧嘩じゃないかもしれない、ただ仕事を早く片付けたかっただけかもしれない。うん、そうだ、きっとそうだ、幹部どうしで喧嘩なんてクソ面倒なことはしていない筈。なんだ、ならいいじゃないか。さっさと三途を仕事に送り出して、自分も続きをやろう。まぁ一応?一応聞くだけ聞いておくか…
「何が原因で喧嘩したんだ。」
「なんのことだ。」
「こんな早くに出社して、朝ごはんも食べてないとくる。竜胆と喧嘩したんだろ。」
「・・・喧嘩じゃない。あいつが勝手に怒ってるだ「喧嘩だよ」
…。うっわぁーーーーーーー。図星かよ。はいもう無理でーす。九井無理でーす。帰宅させてくださぁぁぁぁぁぁい!!
もう一度言おう、九井は絶賛6徹目である。わお。
もうダメだ…多分竜胆が来たら愚痴を聞かされ、三途にはスクラップも一人で行くとか、竜胆との合同任務は行かないとか散々我儘言われるんだろうなぁ…あ゛ー。無理。
そのあと俺はなんとか三途を宥めすかし任務へ行かせて一安心…と息をついた瞬間真っ黒の陰が部屋の中に充満した。
「あ…お、おはよう、竜胆…」
「・・・」
その陰の中心ににいるのはクラゲ頭の美男子、灰谷竜胆その人だった。
なんだっけ、アレだよアレ、あのー。あぁ、そうだ、ハウルの城、だっけ?なんかハウルが闇期になってドロンドロンになるシーン、人間でもああなれるやつっていたんだな。
なんて現実から全力で逃避を図るも腐敗しかけた竜胆が執務室の扉前に立つ事実は変わらない。
「…九井。」
「おう。」
竜胆がゆらりと顔を上げた。
⁈こ、こいつ…目が死んでやがる!まるで深淵、怖すぎる。三途、こんなのと喧嘩してたのかよ…よく今まで生きていられたな。
すると、竜胆が徐に口を開いた。
「三途、何か言ってた?」
「い、いや、特に…」
「そう。」
「・・・大丈夫か?」
ずんっと、重力が何倍かになった、ような気がする程に竜胆の纏う空気が重苦しくなった。
「・・・うう゛ーーーー」
「⁈」
突如として竜胆がポロポロと涙を溢れさせる。竜胆ファン(キャバ調べ)曰くとってもキュートな垂れ目は最早とろけ、竜胆ファン曰くとっても凛々しい吊り眉はその面影も残さず垂れ眉になっていた。
うるうると瞳を潤ませ九井を見上げる。
「俺っ、春と喧嘩しちゃったぁぁ」
「ダトオモッター。」
その瞬間、九井の瞳からも光が消えた。
そして今に至る。
三途、出勤5時。その後を追いかけてきた竜胆、出勤6時。現在、昼の4時。竜胆、執務室に住み着く。九井、死す!
比喩表現?誇大妄想?否、とっくに九井は限界を超えていた。
連続する徹夜、早朝から押しかける三途、未だ何かをぽそぽそと呟いては一人病んでいる竜胆。
九井は、躊躇なく、携帯電話に手をかけた。
山田は今、絶望の淵に立っていた。
中学でヤンキーのパシリになってから人にこき使われ続けてはや10数年。そんな山田は今、人生最大の危機を迎えていた。
「裏切り者はスクラァァァップ!!!!」
廃ビルの一角に耳を劈く絶叫が響き渡る。
しょー
情けない音と共に下半身が若干温まっていくのを感じる。
・・・漏らした。この歳になって漏らした。なんでこんなことになってんだよぉぉ…ちょっと飲み会参加しただけじゃん、なんで俺殺されかけてんの…
山田は唯の反社の末端だったが、いつもは参加しない反社の仲間内で開催される飲み会にその日は先輩の強引な誘いにより偶々参加してしまい、その飲み会は梵天への裏切りを企てる者の集会だったのだ。そこからはあれよあれよという間に脅され乗せられここまできてしまった。
廃ビルの中一人椅子に縛り付けられ目は涙でうるっうる、その状態で静かに漏らす成人男性を想像してみて欲しい。中々にシュールな光景である。
その時、突如として廃ビルに携帯の鳴る音が響き渡った。
おーーーわーーーんーーーーなーーーいーーーーー💢
なんでこう私って短編書けないわけ⁈ほんっとに嫌になる。こう序破急をしっかりつけてコンパクトに終わらせたいのに!次で完結してみせるから!次の話は読んでくれた方が甘すぎて逆立ちするくらい甘っ甘に書くから!
けど今色々書かなきゃいけないものが溜まってるから基準は設けるけど到達したら優先的に書く…
高評価3000で続き書きます
♡は何回でも押していただけますし、作者のモチベーションへ直結していますので少しでも「面白い」「いいかも…」と思ってくださったら是非推してくれると嬉しいです!
「〇〇しないと出られない部屋」という題のストーリーにてリクエストを募集しております。少しでも興味のある方は是非。
コメント
6件
見るのがとっても遅れてしまったああああああ、今回も面白かったです!!ありがとうございます!!
*え、あれ…通知…あれ、 もおおおおお!!なんでこんな最高な物語に限って通知来ないのおおお‼︎通知ふざけんなッ *春千夜と竜胆の喧嘩…どっちもプライドがあるから大変そう… *山田、お前、最高だよ☆
早く仲直りできる事を祈る!!!