「 …不思議な人たち… 」
「 変な人たちだよね。取柄がバレーボールだけって言うか。 」
チベットスナギツネがそう言う。
「 ですね…あ、俺仁木辰美、二年です。 」
「 あ、同じ年じゃん。タメでいいよ。角名倫太郎だよ。よろしく、仁木くん。 」
「 あ、うん。よろしくね、角名くん。 」
…角名くん、五木と合いそうだな…雰囲気似てる
「 あ、そうだ…角名くんってポジションどこ? 」
「 ミドル。仁木くんは? 」
「 お、一緒。俺もミドルだよ。 」
「 あ~でもなんか仁木くんはミドルっぽいよ。小さいけど。 」
「 小さいは余計じゃない?別に平均的だよ。それにテク使えば高さもカバーできるし 」
「 練習試合が楽しみだよ。 」
そういって角名くんはくすっと笑った。
角名くんは強豪の稲荷崎でミドルブロッカー…
それに身長も高いし体つきもしっかりしてる。
体感かな?体の軸がぶれてない…というか…
そして謎のギャルみを感じる…気のせいか。