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振り向かないままで.

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振り向かないままで.

1 - 【乱歩さん】

♥

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2024年05月05日

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※太乱※

学パロ

(乙女ストーキングがすきすぎて書いたやつ ちなみに第2章はこれから描きます⋯!)

あの時からだった─私がアナタに恋をしてしまったのは─

そう、出会いは何の変哲もない水曜日の朝のことだった。

朝から登校するのは久しぶりだった。基本、3、4時限目に登校するのが私のルーティンだった。

私の家から高校はかなり遠い。だから私の通学は電車を使って登校する。

暫く待って漸く電車がきた。

その時、背後から急に制服の裾を引っ張られた。それと同時に、

「ねぇ、」

大きいような小さいような声が聞こえた。私は後ろを振り返った。

その瞬間、私の“何かが”今、ガラッと変わってしまったのだ。

そこに居たのは私よりも大分小柄で、目を猫みたく細めていて、シャボン玉みたいに、触れたら消えてしまいそうな躰。

そんな事を出会ったばっかりの人間に思うのは少し自分でも恐怖を覚えた。

「これ、落としたよ。」

と、その子が手に持っていたものは私の制服のポケットに入れた筈の発信機(携帯)だった。

「嗚呼、ありがとうございます。」

正直、どんな反応をすればいいのか判らなかった。だから笑った。

嗚呼、これが“恋”というモノか─

大切にしたいと思った。嫌われたくないと思った。そう、まだ出会ったばかりのアナタに。

発信機を受け取ってから気づいた。私と同じ学校の制服だった。

「じゃあ、もう電車行っちゃうから。」

後ろを向きながら軽く手を振ってくれた。

知りたい。もっと、アナタを─

「あ、あの⋯!お名前は─」

せめて、名前だけでも訊きたかった。アナタは立ち止まり私の方を見ず、

「僕の名前は“江戸川乱歩”」

綺麗な横顔だった。綺麗では表せないぐらい、とても其の横顔は─

────────

電車が行ってしまった。かれこれ、アナタの事を考えてから1時間が過ぎようとしていた。結局、早く学校に行こうとしていたのに3時限目に行く事になってしまった。でも、もうそんな事、今の私にはどうでもよかった。

アナタの事だけを頭に入れたかった。

そうだったんですね、アナタの名前は─

【第一章 乱歩さん】

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