テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
俺は体を起こし、男を見る
目の前にいるのはこの国の第三王子‥‥
俺に何が一体起こっているんだ?
「小柳様‥‥」
「え‥‥」
「どうしてここに‥‥」
お付きのものであろう男が俺の顔を見て驚いている
それはそうだろう
第三王子の寝台に一緒にいる異国の男
きっと俺はここにいてはいけない
「すいません‥‥俺の服ってどこにありますか?」
「‥‥‥‥後からお持ちします」
「後って‥‥俺もう戻らないと」
「それは‥‥出来ません」
「え‥‥今なんて‥‥」
「ん‥‥うるさいな‥‥」
「イブラヒム様‥‥これはどういう事でしょうか」
3人がお互いを交互に見合う
今俺はなんて言われた?
戻れない?
「いつもの事だろ?俺が男と寝てるのは」
「そうじゃないありません‥‥何でこの方と一緒に居られるんですか?」
「え?だって昨日侍女が連れて来たから」
「‥‥‥‥なるほど?」
男が俺の側まで来ると左手の甲を確認した
そして大きなため息を吐く
「小柳様‥‥」
「なっ‥‥何ですか?」
「小柳様のお荷物はこちらへ運ばせていただきます」
「何でですか?そんなの必要な‥‥」
「何?なんかあったの?」
ベッドへ体を起こして頭をかきながらイブラヒムが侍従へ尋ねる
その間も俺の鼓動は早くなる
俺はどうなるんだ‥‥
「イブラヒム様、この方は昨日ハーレムに入る予定の男ではありません」
「えっ⁈だって手にはうちの家紋が入ってるけど?」
「きっと侍女が間違えたのでしょう‥‥」
「間違いって何ですか⁈俺が誰かと間違えられたって事ですか⁈」
「小柳様‥‥それにつきましては本当に申し訳ございません」
「‥‥いや、もういいです。昨日のことは‥‥」
チラッとイブラヒムさんを見る
俺はこの人に犯された
でも忘れよう
今はここを出るのが優先だ
「昨日のことは忘れます。だから俺をみんなのところに帰して下さい」
「‥‥それは無理です」
「無理‥‥とは?」
「言葉の通りです。この国ではその印をつけられたものはハーレムから出ることは出来ません」
「‥‥知らないです、そんなの」
俺は手の甲の紋を見る
この印のせいで俺は帰れないって言うのか?
「帰してもらえないんですか?」
俺はイブラヒムさんの顔を見た
イブラヒムさんはなんてことない顔で頷いた
「そんな‥‥‥‥」
「まぁ俺が出来ることは、お前を間違えて連れて来た女を処分することだけだな」
「しょ‥‥処分って‥‥」
「屍にして放り出すって事」
「えっ‥‥⁈」
俺はとんでもない国に来てしまった様だ
.