テラーノベル
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「それは少しやり過ぎじゃ‥‥」
「だってお前はここから出られないのに、それくらい当然だろ?」
「俺のせいで人が死ぬなんてそんな‥‥」
「別に殺さなくてもいいなら、このまま放り出すだけだけど?でもそれじゃ気が晴れないだろ」
「気晴らしで人殺しなんかしないでくれ」
「ふーん‥‥変わった奴」
この国の人と考え方がちがいすぎる
いや、王族だからか?
俺はこんなところでは生きていけない気がする
「小柳様、荷物をお持ちしました」
「‥‥‥‥‥‥」
「着替えを済ませましたら小柳様のお部屋へご案内下さい」
目の前にカバンと着替えが届けられる
俺はそれを受け取ると急いで服を身に付けた
「それでは‥‥」
侍従がこちらに頭を下げる
俺はとりあえず自分の部屋を貰えたらしいので、急いで侍従の後に着いて行こうとした
「おい、どこに行くんだ?」
「え‥‥俺の部屋‥‥」
「小柳様、もうこちらの出入り口は通れません」
「でもここから入りましたけど‥‥」
「こっちへ来い」
イブラヒムさんが俺を手招きする
まさかここのどこかに部屋でもあるのか?
イブラヒムさんの後を着いていくと、そこには新しく大きな扉があった
こちらからも出られるのか‥‥
その扉を開けるとムワッと熱い空気に包まれる
ここは‥‥
中庭の様な作りで、円形に何個も建物が繋がっている
「そうだな‥‥入り口に近いこの部屋使って」
「‥‥‥‥はい」
そう言われると俺はその建物を眺めた
何個も部屋の様なものが並んではいるが、この入り口側が一番大きそうだ
そして中くらいの建物が建ち、奥はマンションの様に三階建になっている
イブラヒムさんが俺に使えと言った建物の中へ入っていく
そしてすぐに誰かとの話し声が聞こえた
誰かこの中にいるのか?
俺は邪魔しない様に外で待っているとイブラヒムさんが外へ出て来た
そして中からすぐに1人の男が出て来た
誰だろう‥‥
中からは着飾った小柄の‥‥
いや、俺と同じくらいか?
どちらかと言うと可愛らしいまだ若い男が出て来た
手には荷物を持ち、俺を睨みつけながら隣の建物の扉の中へ入っていく
「‥‥あの人は」
「このハーレムの中で暮らす仲間だ。適当に付き合えば良い」
「は‥‥ハーレム⁈」
真ん中にある噴水と木々を囲む様に建てられた建物
確かにここは他に出口がない
イブラヒムさんの部屋を通らなければ出られない様になっている
ここがハーレムと言う場所なのだろうか?
ハーレムって‥‥あのハーレムだよな?
「入って、一応案内するから」
そこに俺の意思は一つもない
でも今は従うしかない
いつか出るその日まで‥‥
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