コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
新しく通い始めた塾は日曜日に授業がある
私は眠い目をこすりながら塾に行った
今はその帰り
昼頃だから、お腹が空いてしかたない
「…ん?」
たまたま、ガラポンを見つけた
そういえば、初めて塾に来たからあのガラポンのチケット貰ったんだっけ
大当たりは海水浴チケット
もう夏だし、家族とも行ってみたいかも
あ、蘭くんと竜胆くんを誘うのも良いかも
丁度3枚だし
ていうか中途半端だな、3枚って
「お、君
引いていくかい?」
「はい
一回だけ」
どうせ出ないだろう
そう思っていた
しかし、カランと出てきたのは赤い玉
「大当たり!」
あ、当たってしまった…!
どんなところて運を使ってんだ
「景品は海水浴チケットです~」
おじさんに渡され、私の手には3枚のチケット
いや、ほんとに当たるって思わないじゃん
「うーん…」
どうしようかな
誰と海水浴に行こう
やっぱりここは家族とかな
でも、せっかくだし蘭くんと竜胆くんと一緒に行こうかな
──────···
「海水浴?」
「そうそう
2人と一緒に行きたいな~って思ってさ」
家に帰る前に、灰谷家を訪ねた
「俺は全然いけるけど」
珍しく昼頃に起きてる蘭くん
竜胆くんも承諾している様子
話し合いをした結果、来週の土曜日に海水浴へ行くことになった
「つーか、俺ら水着持ってなくね?」
「あ、私も持ってないや」
しばらく沈黙が流れる
「じゃ、じゃあさ、今から買いに行こうよ!」
「え、でも望華
塾の帰りだから疲れてるだろ」
「心配しないで、竜胆くん
二人となら楽しいし疲れも吹っ飛ぶよ!」
ニッコリ笑うと、二人からも笑みが溢れた
「じゃあ準備してくるわ」
「わかった
私もしてくるから、マンションの外に集合ね!」
よくよく考えれば二人とお出掛けは初めて
楽しみだという気持ちを胸に、私は家に帰って準備を進めた