テラーノベル
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さて、荷造りはなんと昨日のうちに終わらせたのだ。
ご飯を食べ終わり、歯磨きをしながら忘れ物はないかと頭の中で回想する。
シャコシャコシャコシャコ…
リビングでは柚菜が起きてきたみたい。
今日は私が早起きだしね。
もうすぐ7時かーあんまり時間ないな。
髪の毛を梳かしてアイロンをあててストレートに伸ばす。
ふわっと香るフローラルなヘアオイルもしてみる。
いつもはしない少し高い位置でのポニーテール。
眉毛も整えて、バレないくらいの血色感リップ。
よく考えたら男の子と泊まりって初じゃない!?
学校行事とはいえ…
それに、泊まり方とか、お風呂は各お家の方針でって感じらしいし…。
リビングからお母さんの声が聞こえる。
母「急ぎなさいよ〜ほら、時間なくなるよ〜」
時刻は7時13分。
今日は早く電車に乗らないといけないんだった。
バタバタと制服に着替え、リュックと小さめのボストンバッグを手に「いってきまーす!」と玄関を飛び出た。
が、すぐに呼び止められた。
母「おべんとーーー!!!!」
わすれてたー!!!!
どたばたと慌ただしく玄関へUターン。
お母さんの手作り弁当を貰ってすぐに玄関を出る。
は「ありがとー!!!行ってくるー!」
朝から騒がしくてごめんなさい。ご近所さん。
・・・・・・
部屋に戻ったお母さんは柚菜と話していた。
母「まったく…朝から慌ただしいわねぇ。柚菜、朝ごはん食べる?」
柚「うん。お姉ちゃん、今日お泊まり?」
母「そうだよ。学校でね。凛くん?っていう柚菜のところの学童のお兄ちゃんいるでしょ?どうにもあの子、同じグループでお泊まりみたいよ」
柚「え!凛くんとお泊まり!いいなぁ」
母「何もないといいけどね」
そうして2人は朝ごはんの時間を迎えるのだった。
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