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【家】
br視点
br『スマイル?』
絶賛酔い潰れ中のスマイルを横目にグラスに残っていたお酒を飲み干した。
このあとホテル行くとか言ってたのに、こんなんで行けるわけない。
楽しみにしていた自分が馬鹿みたいで。
だいぶ前に聞いた住所をどうにか記憶から引っ張り出して送り届けることにする。
マスターにひと声かけてタクシーを呼んだ。
彼の寝顔を横から眺めて愉悦に浸る。
静かに閉じられた瞼に吸い込まれるようにじっと見つめていた。
次の日が仕事ならホテル直行で、長くて2回戦まで。
次の日が休みなら居酒屋かバーに寄ってからホテル。
それでも酔いすぎて家に返すことがほとんど。
そう考えるとやっぱり所詮はセフレなんだと実感する。
いつもは起きてるから家の近くまで送っていくけど、どうも今日は厳しそうだった。
ベッドに下ろして布団をかける。
相変わらず綺麗すぎる寝顔を愛でて、一度外に出た。
アパート前に設置された自動販売機で水を2本。
冷やされた水が酒で火照った身体にしみる。
このまま襲おうかとも考えたが、酒が入っていればお互いに勃ちが悪い。
その上スマイル潰れてるし。
寝室まで行って水を枕元に置く。
br『あれ、スマイル起きたの』
sm「あぁ、」
sm「俺、」
ぼーっと一点を見つめながら一生懸命言葉を絞り出している。
これだけ飲むのも珍しい。
そこまで酒に強い訳でもないのに。
br『寝ちゃったからとりあえず家までスマイル届けに来た』
sm「ありがとう」
br『え…うん、』
sm「今日、しないの?」
br『え、あぁ、いや、』
br『とりあえず水飲も、ね?』
酔うとこんなだっけ、?
久しぶりすぎて覚えてないだけ?
上体を起こしてやり水を渡せば、大人しく飲んでくれた。
br『体調悪くなったりしたら困るし、今日はやめておこう?』
sm「あぁ……そう、」
br『そんな顔するの珍しいじゃん』
br『案外期待してる?』
br『まじで……ッかわいい、』
sm「ぁッ…っ、ゃ”~ッ…んっ♡」
br『キスしよ?』
ダメ元でお願いしたはずなのに、まさか通るとは。
初の正常位で酒が入っているだなんて関係なしに勃ち上がった。
酒のおかげなのか、体位のおかげなのか、顔も見れるし声も聞ける。
こうなるってわかったら毎回酒飲ませたいくらい。
br『あ〜、もうかわいッ…』
sm「ぃく”ッ~~~~~~っ、ゃ…♡」
br『今日ほんと素直』
人のアパートの壁の厚さなんて知らない。
この際もう関係ない。
br『スマイル、…ッ』
br『僕の目見て、』
sm「んッ、っぁッ…ぅ、ッ“♡」
br『かわいい』
br『……イきそ、』
頭を撫でれば少し身体の力が抜ける。
バックでやる背徳感も悪くないが、これだけいちゃいちゃできるのも嬉しい。
br『だめ、逸らさないでずっと見てて』
sm「ぁ~ッ、まっ…ゃだッ、っ♡」
br『ほんと、かわいいな…ッ』
sm「ぃく、っ…いくッ~、♡」
sm「ぁッ~~~~~~~~~っ、♡」
br『……ぁッ、ッ~…、』
br『ぁ…スマイル気持ち悪くない?』
sm「…っ、平気」
トーンが落ち着いているいつも通りの心地良い声。
男二人が横になるにはシングルベッドは狭すぎた。
あの顔が、あの声が、あの目が、脳裏に焼き付いて離れない。
背中を向けて寝転がる彼にちょっかいを出しても反応はなかった。
br『ねぇ、酔い冷めちゃったの?』
br『そうでしょ、我に返って恥ずかしくなっちゃったんでしょ』
sm「…ッるせぇ、」
br『ツンツンしてないで顔見せてよ』
br『それともなに、』
br『僕に惚れちゃった?』
br『僕のこと好きになっちゃったんでしょ?』
sm「……なるかよ」
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