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📕視点
『きりやん、好きです。付き合ってください』
こんなことを言ってからもう1年が経った。
1年前、僕はきりやんと同じクラスになって初めて関わるようになった。
でも好きになったのはもっと前。
入学して話したことはなかったけど一目見て好きになった。
俗に言うひとめぼれってやつ。
それからというもの僕はずっと告白するチャンスを狙っていた。
だから
僕は同じクラスになった瞬間に告白した。
まあほとんど知らん奴に言われているのだから結果はもちろん『NO』だった。
ただ僕は諦めきれずお試しで付き合うことを申し込んだ。
嫌になったらすぐ別れていいし、付き合いたくなったらすぐ付き合おう、という条件で僕たちは『お試し』を始めた。
それがちょうど1年前だ。
まだきりやんと僕の関係は変わっていなくて、なんなら今からきりやんと帰る、というところ。
📕
「ねえきりやん」
👓
「なに?」
📕
「僕たち『お試し』始めてから1年経ったんだよ」
👓
「ッ、、、」
📕
「僕のことそろそろ好きになった?」
👓
「さあ、、ね」
1年経った、とかではなく。
毎日これ聞いてるんだけど。
きりやん全然自分の気持ちを話してくんないの!!
ほんといっっつも濁すの!
嫌なら嫌っていえばいいし好きなら好きっていえばいいのにいつもたぶらかしてばっかり。
でも断られることがないからずっとこの微妙な関係。
👤
「ぶるーく!お願い!ちょっと来て!!」
📕
「え、僕きりやんと今から帰るんだけど」
👤
「ごめん!まじ緊急なんだよ!!ほんとちょっとだから!」
📕
「え、緊急なの??ん〜、、、わかったよ。なるべく早く終わらせてね」
別に僕がこうやって人に呼ばれたってきりやんはなにも表情を変えない。
やっぱ僕のこと好きじゃないのかな、w
📕
「ごめんきりやん、行ってくるから。先帰ってていいよ、後で追いつくし。」
👓
「、、、わかった。」
やっぱり冷たい。
もう僕から別れ切り出したほうがいいのかな、w
👓視点
昼休み、ぶるーくといつも通り話してた。
毎日毎日同じ話。
なんなら今日で『お試し』を初めて一年。
俺はまだ自分の気持ちが分からずにいた。
👤
「ぶるーく!—————!!」
📕
「——。」
👤
「——————!!」
📕
「————。」
ぶるーくが友達に呼ばれたようだった。
なにを話してるかはよくわからないが、俺と帰りたいぶるーくとぶるーくに急用がある友達、といったところだろうか。
急用なら行ってもらって構わないのだが。
📕
「ごめんきりやん、行ってくるから。先帰ってていいよ、後で追いつくし。」
、、、え??
まじ???
行くの?
さっきまで行ってもらって構わない、とか思ってたのにいざ1人にされるとなるとなんか気に食わない。
俺のこと好きなのに俺との会話は放っておいて行っちゃうんだ。
👓
「、、、わかった。」
———チクンッ
寂しい。
なんで行っちゃうんだろう
友達も大事かもしれないけど
俺だって仮にも彼女なんじゃないの?
お試しかもしれないけど彼女じゃん。
彼女って誰よりも大切にしたい存在じゃないの?
好きってそういうことじゃないの?
どんな急用でも俺と一緒にいることを優先させてよ。
どんな仲良い友達でも俺のことを大事にしてよ、、。
いや、でも、別にぶるーくのこと好きなわけじゃないし。
正式な彼女でもないんだし。
だからこんなうだうだしても仕方がない、と我に帰ってスマホを見るともう10分は経過していた。
そんなに長い間考えながら歩いていたのか、と思うとまた自分の思いの重さに落ち込んできた。
もうぶるーくは俺のこと好きじゃないのかな、
もう振られちゃうのかな
いや俺だってまだ好きとは言ってないし。
いやでも、
彼女なら普通は優先する、、よな。
そもそも俺はお試しの彼女なんだし。
そう、きっと最初から本命じゃなかったんだ。
最初から俺がちゃんとYESと言っていればこんな気持ちになることはなかったのに。
もっと早々と気持ちを整理して伝えていればよかったのに。
そう。
お試しなんかじゃなくて。
仮の彼女なんかじゃなくて。
👓
「本命ならよかったのに、、ww」
👓
「もうお試しなんて嫌だッ、、、」
📕視点
📕
「はあ、はあ、、」
正直にいえば結構走ったから結構きつい。
用事、というのは同級生の机にラブレターが入ってたらしく大騒ぎになってただけだったからテキトーにはぐらかして帰ってきた。
きりやんが僕に気がないなら僕は諦めるのも同然。
だけどやっぱり好きで、好きで、どうしてもすぐに会いたいと思ってしまう。
僕はいい人じゃないんだ。
だからきりやんが僕に気がないと分かっていてもきりやんから言い出さない限りは絶対に別れることなんてしない。
そのとき、僕の目がしっかりと金髪の長身をとらえた。
僕には敵わないけど彼もなかなかの長身で、かつ金髪なんてなかなかいないからめっちゃ目立つ。
📕
「きりやッ、、」
👓
「本命ならよかったのにッ、、、」
え?
いまきりやんなんて言った?
本命ならよかった、、?
ど、ど、どゆこと!?!?////
一気に顔が熱くなるのがわかる。
きりやんが本命を望む、?
いや、僕じゃない誰かかも、、
👓
「もうお試しなんて嫌だッ、、、」
言ったよ!いま言った!!
お試しって言った!!僕だこれ!確定演出きたあああああ!!
その瞬間、さっきまでの疲れなんか吹っ飛んで、僕はきりやんに駆け寄って抱きしめた。
👓
「、、、!?!?」
📕
「きりやん、付き合おう」
言っちゃった。
いいよね。
ほんとはきりやんから言って欲しかったけど絶対言わないから僕から言うしかないよね〜
👓
「えッ、ぶるーく、なんで?え?//」
困惑してる〜ww
かわい〜ww
📕
「きりやんに会いたすぎて走ってきた」
👓
「は!?///」
きりやんすぐ赤くなるから反応楽しくていじっちゃうじゃん。
📕
「それできりやんが『本命じゃなきゃやだ〜』とか『お試しもうやめたい〜』とか言うから抱きついちゃった」
👓
「えっ、、やっ、言ってないし!!//」
なんだこの典型的なツンデレは。
📕
「え〜耳真っ赤〜ww」
👓
「うるさい!!!//」
ん〜、、、
このまま反応楽しむのもいいけどそろそろ言わないとだよね、
きりやんの体を一度話して僕の方に向ける。
そしてちゃんときりやんの目を見て。
📕
「じゃあやんさん、正式に付き合って。」
👓
「ッ〜、、、はい、///」
📕
「声ちっちゃくて聞こえないなあ〜??」
👓
「っだから!!はい!!!///」
📕
「素直だな〜!!僕のことそんな好きなの〜???」
👓
「っ好きだよ!!!悪いか!!//」
はっ!?
こんなに素直なことある!?
さすがに爆弾すぎるって。かわいいって。
📕
「えっ、どうしちゃったの?やんさんそんな素直だったっけ?熱ある?ほんとにやんさん?」
👓
「うるせえ行くぞっ!//」
僕が手を出せば恥ずかしそうにきりやんはそれに指を絡める。
今まではただ手を繋いでただけだけど、
今度はしっかりと、『恋人繋ぎ』というやつで。
いま僕の隣にいる人は世界で一番可愛い。
自分の思いを正直にいえないところが、とびきり可愛い。
そう、彼は僕の『正式な彼女』だ。
こんにちは!そぼろ丼です。
こちらリクエスト作品です!
rui ˚✧₊⁎🥀⁎⁺˳✧༚ さん!!リクありがとうございます!!
kr受け、書いたことなくて可愛くかけたかすごく心配、、💦💦
ご期待に添えないかもしれないですがお納めください〜!!🙇♂️
リクエストは誰でも常時受け付けていますので!!
ではでは👋
コメント
2件
リクエストに応えてくれてありがとうございます!もうめっちゃ可愛い〜ってなりました!最高です! 照れてるkrさん最高👍🏻 もう言葉にできないくらいに可愛かったです!ありがとうございます!