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一方

司朝と桜が通う高校では…


生徒:あれ?司朝来てないな

生徒:本当だね。来た時はいつもいるのに

生徒:川﨑さんもいないね


そこに、先生が入って来る


先生:え〜いきなりだが、今朝北浦がトラックに跳ねられたと通報が入った

生徒:え…?

生徒:跳ねられた…?

先生:北浦は横断歩道を渡っていた女性を助けて跳ねられたそうだ

先生:しかも北浦が助けた女性は、うちのクラスの川﨑だ

生徒:え…?北浦くんが川﨑さんを…?

生徒:嘘だろ…

生徒:だから今日2人来てなかったんだ…

先生:北浦は病院に搬送。川﨑は警察から事情聴取を受けてから病院に向かうそうだ

生徒:大丈夫かな…2人とも

生徒:終わったら病院行こうぜ

生徒:そうだな…


クラスはすっかり重い空気となっていた

一方その頃


司朝は足の骨が3本折れている事を看護師から伝えられた


諸星:重傷だな…

桜:そんな…私のせいで…グズッ

桜兄:大変だな…

諸星:とりあえず手術を始めますので、お2人はしばらくお待ち下さい

桜兄:はい…

桜:お願いします…グズッ


そして、諸星によって手術が始まった

その数分後、手術は無事に成功した


諸星:フゥ…

看護師:血圧、脈拍ともに問題ありません

諸星:みんなよくやった。ゆっくり休め

看護師:お疲れ様です


そう言って手術室を後にした

手術室前には司朝の家族がいた


司朝姉:先生!司朝は…

諸星:ご家族の方ですか?

司朝父:はい

諸星:手術は無事に成功しました

司朝母:ありがとうございます…

司朝姉:まだ生きてますよね?

諸星:ええ。病室に運んでもらいますので少々お待ちを

司朝母:ありがとうございます…

司朝姉:良かった〜…

諸星:ただ…まだ意識が戻っていません

司朝父:え!?

司朝姉:生きてるんですか?

諸星:心臓はしっかり動いています。脈も安定してるので正常値です

諸星:意識だけ戻ってないんです…。こればっかりは私たちも分かりません。言える事はそれだけです

司朝母:意識が戻る確率は…?

諸星:すぐに戻るかもしれないし、まだ眠ったままかもしれません。これに関しては僕もよく分かんないです

諸星:でも絶対に声は届いています。皆さんが懸命に司朝くんを話しかけた。応援していたら必ず目は覚まします。長い医師人生を経験してきたので間違いなく言えます。それだけは信じて欲しいんです

司朝父:分かりました…

司朝母:病室にはもういるんですか?

諸星:はい、皆さんで行きましょうか ?

司朝姉:お願いします


司朝の家族は、司朝のいる病室に向かう

おっとりしている僕の彼女

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