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*.꒰ঌ𝕐𝕦𝕚𝕜𝕒໒꒱.*
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#不定期更新
真っ白★パール
38
色
34
消える時間割の教室
その学校には、ひとつだけおかしな教室がある。
「時間割が毎日変わる教室」
それが3年2組だった。
朝、登校すると黒板にこう書かれている。
今日の1時間目:未定
そして授業が始まる直前に、教科が決まる。
理科だったり、体育だったり、なぜか「無言の授業」だったりする。
ある日、君は気づいた。
時間割が“少しずつ減っている”ことに。
最初は6時間目まであった。
次の日は5時間。
その次は4時間。
「ねえ、これおかしくない?」
友達に言っても笑われる。
「また適当なこと言ってる〜」
でも黒板だけは正直だった。
■ 3時間目の消失
その日、3時間目のチャイムが鳴った瞬間。
黒板に表示された。
「本日の3時間目は削除されました」
教室が一瞬ざわつく。
でも誰も驚きすぎていない。
まるで“慣れている”みたいに。
先生が普通に言う。
「はい、じゃあ次4時間目いきまーす」
君だけが違和感を持っている。
■ 消える理由
放課後、君は黒板の裏を調べる。
すると、小さなメモが貼られていた。
「この教室は、使われなかった時間が消えていく」
意味が分からない。
でも次の日、さらに異変が起きる。
■ 休み時間の消失
休み時間が消えた。
チャイムは鳴るのに、すぐ次の授業になる。
友達は普通にしている。
でも君だけが気づいている。
「このままだと、学校そのものが……」
そのとき、後ろから声。
「気づいた人、久しぶり」
振り向くと、見知らぬ生徒が立っている。
■ “観測係”
その生徒は言う。
「この学校はね、“使われない時間”を消して動いてるんだ」
「だからサボると、時間ごと消える」
君「え、怖すぎない?」
観測係「まあ、そういうシステムだから」
■ 最後の時間
翌日、黒板に表示される。
今日の時間割:1時間のみ
教室全体がざわつく。
「え、短くね?」
「ラッキーじゃん」
でも君だけ分かっている。
これは“最後の削除”だ。
チャイムが鳴る。
最後の1時間が始まる。
観測係が言う。
「次で、このクラスの“時間割”は終わる」
黒板に最後の文字。
「この授業は記録されません」
そして——
すべての時間が、静かに消えた。
■ エピローグ
翌日。
教室は普通に戻っている。
時間割もある。
友達もいる。
先生もいる。
でも黒板だけが違う。
そこには一行だけ残っている。
「昨日の授業は存在しません」
君だけが思う。
「じゃあ、俺たち昨日どこにいたんだ?」
コメント
1件
読み終わりました……これ、すごく好きなやつです。「使われなかった時間が消えていく」っていうシステムの設計がもう、リオンの好みどストライク。観測係が出てきたとき「来た!」って声出ました。日常の中に静かに忍び込む不気味さと、それを淡々と受け入れる生徒たちの温度差が絶妙で、最後の一行で背筋がスーッと冷えた。続き、どうなっちゃうんだろう。