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夢を見た。
自分がベッドで寝ている夢を。
最初は夢だと思わなかった。
目覚ましが鳴り、目が覚め、2階の自室から1階のリビングに行こうとしていた所だった。
あの黒くて細長い何かが現れたのは
あいつは包丁を持っていた。
それに気付いたのは刺された後だった。
(あ…これ死んだな…)
そう思った束の間、目が覚めた
あぁ、なんだ、夢か…
そう思いベッドから起き上がり、部屋の扉を開けた。
あいつがいた
(なんで…)
そう思った瞬間、包丁が腹に刺さった
目が覚めた。
またベッドの上にいた。夢だったのだ。
(まただ…！)
私はこの時ようやくわかった。
夢が、ループしているのだ。
創作された物語ではよく見ていたループものだ。まさか自分が経験するとは…
しかしループを脱出する方法など私は知らない。
どうすればいいのか…
そうベッドの上で悩んでいると視線を感じた。
(妹かな…？)
カーテンの向こうで寝ている妹が起きたのかとそちらを見た。
あいつだった
あいつが、カーテンの隙間から見ているのだ
目が合った
さされた
また、目が覚めた。ベッドの上だった。
(また…まただ…)
またループしたのだ。
しかし今度はさっきまでとは様子が違う。
体が動かない。動くのは目だけだ
仰向けに寝ていた私は目をキョロキョロと動かすことしか出来ないのだ。
(金縛りだ…)
何とか金縛りをとこうともがいていると、誰かがベッドの隣に立っていた。
(まさか…！)
あいつだった。
もう、どうしようも無い…そう思い、目をつぶると腹に衝撃が来た。また、さされた
そんなことを何回も何回も繰り返した。
繰り返していくと少しづつ変化が起きたのだ。あいつにみつかるとすぐに刺され、また起きる。そんな繰り返しだったが、途中から逃げることが出来た。
しかし、どこに逃げる？リビングには家族がいる。ベランダ？いや、その後どうする？他の部屋？どうせあいつは入ってくる…
そう考えながらも体は安全に外に逃げられる1階のリビングへと動いていく。
（しかしこうも少しずつしか逃げられないとあいつがわざと逃がしているように…まさか…）
まさか、あいつの本当の目的は家族全員か……？
はっと、目が覚めた
また、起きたのだ
これをあと何回繰り返す？
最後にはどうなる？
みんなしぬ？
わたしは、どうする？
〜解説〜
作者の夢です。見た時はしばらく心臓がバクバクしてました。
今作は飽きたのでここまでにします。
最後には金縛りが解けていますのでご安心を。あいつがまた、いつやって来るかは分かりませんが……
さて、話を想像しやすいようにあいつの絵を描いてみました。
怖いと思いますが簡単にしか描いてませんので雑ですが…閲覧注意です
⚠⚠⚠⚠⚠
