テラーノベル
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学園長室には、重たい沈黙が落ちていた。
机の向こうで腕を組む学園長と、その前に立つ――いや、立っているというより“佇んでいる”小さな影。
百鬼学園で教師を務めている安倍晴明は、今や子どもの姿になっていた。
「……」
「……」
先に口を開いたのは、学園長だった。
「なんでそうなったのか、説明してくれませんか。晴明くん」
「はい……」
晴明は小さく頷き、記憶を辿る。
――あれは、いつもと変わらない昼下がりのことだった。
廊下を歩いていると、不意に声をかけられた。
「晴明先生、ちょうどいいところに。ちょっとこの薬、試してみてくれない?」
振り向けば、そこには柳田がいた。手には、怪しげな液体の入った瓶。
「嫌に決まってるでs……」
そう言い終える前に、距離を詰められた。
「まぁまぁ、ちょっとだけ」
「ちょ、やめ――」
次の瞬間、冷たい感触が全身を打った。
「冷たっ!? 柳田くん、これ何の薬――」
問いかける間もなく、身体がぐにゃりと歪む感覚に襲われた。
「……え?」
「若返りの薬だよ〜」
視界が下がり、声が高くなる。
自分の身体が、明らかに縮んでいることに気づいた瞬間、晴明は悲鳴を上げた。
「えぇぇぇぇぇっ!?」
「おっ、成功だ〜!」
「成功じゃない!! どうしてくれるのさ!!」
だが柳田は気にも留めず、効果は一日だけだと軽く告げ、そのまま教室へと去っていった。
残された晴明は、途方に暮れながら決断した。
――学園長に、正直に話そう。
そして今に至る。
「……で、そうなったと」
「はい……」
学園長は深く溜息をついた。
「全く……貴方は何度問題を起こせば気が済むんですか」
「すみません……」
「貴方の授業は、他の先生に任せます。今日は大人しくしていなさい」
「ありがとうございます……」
潤んだ目で見上げた瞬間、学園長の表情が僅かに歪んだ。
(――可愛い)
職員室では、案の定ちょっとした騒ぎになった。
「ほんとに小さくなったな」
「えへへ……」
「褒めてねぇ」
写真を撮られ、値段を付けられ、からかわれながらも、晴明は抵抗できずにいた。
そんな中、学園長に呼び出され、保健室へ向かうことになる。
たかはし明は、晴明を見るなり目を輝かせた。
「かわいい〜♡ 食べちゃいたい♡」
即座に学園長に制止され、診察は無事(?)に終わった。
「異変なし」
その言葉に、学園長はようやく安堵する。
そして夜。職員寮。
「今日はもう休んでください」
「わかりました」
扉を開けた、その瞬間。
「……少し、待ってください」
呼び止められ、振り向いた次の刹那、距離が一気に縮まる。
柔らかな感触。
短い口づけ。
「……っ!」
顔が熱くなり、言葉が出ない。
「顔が真っ赤ですよ」
「そ、それは……!」
学園長は微笑んだ。
「おやすみなさい」
「……もう知りません!!」
そう言い捨てて部屋に逃げ込む背中を、学園長は静かに見送った。
――私の、愛しい彼女。
コメント
1件

これ頑張って調べまくって書いたやつなんですけど、下手すぎて萎える( ᐛ ) というか晴明くん愛され出すのめっちゃ遅くなりました💦すみません_|\○_ 良ければいいねとコメントよろしくねん🎶めっちゃモチベ上がるから✌🏻