「改めてこんにちは」
今日は来てくれるはず…
そう信じて待っていた
ピンポーん
『はーい!!』
やった!今日は来てくれたんだ!
扉を開けると、そこにはあの子が立っていた。
やっぱり来てくれたんだ!
私は嬉しくて舞い上がっていた
「やっほー!ごめんね。昨日用事があって来れなかったんだ」
『ううん!大丈夫!』
「今日は何して遊ぼっか…」
『うーん……。そうだ!』
「なんか思いついたの?」
私のお気に入りの場所。
もう、取り壊されてるだろうけど、どこかへ行くよりは落ち着けるはず!
『私のお気に入りの場所があるんだ!そこに行かない?』
「うん!行くいく!」
『そこはね、昔遊園地があって、私のお気に入りの場所だったんだけど…
取り壊さちゃったんだよね…』
「え…そこって…」
「廃墟された遊園地のこと?」
『知ってたんだ…』
私は少し驚いたが、向こうも驚いたようで、ビクッとして顔からして驚いたと言っている
『ぷっ…あははw』
「え?!何笑ってるの?!顔になんかついてた?!」
自分がおかしいのかと必死になって問いかけてくる姿と、2人とも驚いたことで笑いが止まらなくなった
『違うよw』
『2人とも驚いたからw面白くてw』
「あっ!そういう事ねwもービックリしたじゃんw」
『あっ。着いたよ』
そこには、遊園地の取り壊しの最中だったようで、立ち入り禁止の看板があり、その奥は完全に取り壊されていない遊園地が見えた
「私ね…ここに来たのって、この遊園地がきっかけなんだ…」
『…え…?』
ここに引っ越してきた理由が、廃墟されてる遊園地…?
「親がね…勉強勉強って言うからね。もう我慢できなくなっちゃってね」
その子はポツリポツリと話し始めた
「もう引っ越そうって思ってね」
「それで、いい所を調べてたんだ」
「そこは都会だったから、なるべく静かな田舎に行きたいなって」
「それで調べてたら、この廃墟された遊園地を見つけてね」
「とっても居心地が良さそうでね」
「それで、ここに来た」
『うん。ここは…居心地がいいよ』
「今頃、お母さん、私の事探してるのかな…」
『え?お父さんは?』
「お父さんはね…私が産まれる前に死んじゃったんだって」
『…ごめんね…変なこと聞いちゃったね』
「ううん。平気だよ。会ったこともないし…」
『そうなんだ…』
「貴方の親は…?」
『話すとちょっと長くなるかもしれないから短く話すと』
『お父さんは死んで、その影響でお母さんがお母さんじゃないみたいになっちゃって、私を置いて何処かへ行っちゃった』
「置いてかれたってこと?」
『そう…』
「お母さんが言ってたんだけどね…私、会ったことないけど、お姉ちゃんがいたんだって…会ってみたいな…」
『そうなんだね…私のお母さん、お腹に子供がいたんだ。だから、本当だったら、妹かおとうとがいたんだって…』
「なんだかんだ言って、似た者同士だねw」
『そうだねw』
『そういえば聞き忘れてたけど、名前は?』
「私の名前はね…羅咲」
「逆に、あなたの名前は?」
『私の名前はね…小百合…だよ』
「そっか…」
『そろそろ帰る?』
「うん。そうしよっか…」
廃墟された、取り壊され中の遊園地に背中を向けて、2人とも、それぞれの家へ帰って行った
この2人が会えたのも遊園地のお陰なのが、なんだから嬉しかった
似た者同士の私たちが…
幸せな私たちが…
また、壊されませんように…
そして、いつか、2人でもっと幸せな場所へ行けますように
・今日の日記
今日はあの子が、羅咲が来てくれました。
とっても楽しかったです。
明日も遊びたいです。
改めて一緒に話したら、似た者同士だねってなりました。
正直嬉しかったです。
これからも、2人で幸せになりたいな…って思っています。
おやすみなさい
ー作者の雑談ー
久しぶりです。
元気にしてましたか?
あんまり投稿出来てないことについては、申し訳ございません。
プリ小説書いてたっていうのもありますけど…
まぁ、そもそもこれ読んでくださってる人が少ないけど…
少なくても1人は読んでくれてたら書かないとね!
それでは皆さん、体調には気をつけてくださいね!
バイウェイ!