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09/08
fu side
fu「ハァッ、ハァッ、」
俺は今、急いで病院に向かっている。
kzが倒れたらしい。
朝の電話で聞いて、顔も洗わずに走って病院へと向かった。
病院までの距離は2キロ。
サッカーをやっている俺なら、信号を含めて10分程度で着く距離だ。
なのに、もう家を出てから20分も経っている。
それはきっと、俺の「弱ったkzを見たくない」という恐怖心から来てるんだろう。
そのせいで、足取りが重くなる。確実にいつもより足が遅い。
俺は顔を歪める。
恐怖心が俺の邪魔をする。
そもそも、想い人が死ぬというのに普通でいられる人間なんて居るのだろうか。
俺にはできない。
kzが弱っていく姿を見て、 恐怖と悲しみ、苦しみと焦り
それくらいしか抱けない俺は、弱虫なのだろうか?
今はいい。なんでもいい。弱虫だろうが、怖がりだろうが、ただ走れればいい。
kzのもとに行ける足があればいいんだ。
fu「今ッ、行く、からなッ!」
rm side
朝、1本の電話が入った。
”kzが倒れた”
俺はお母さんに送ってもらい、その10分後には着くことが出来た。
───kzは眠っていた。
最悪なことばっかり思いつく。
『kzはもう目を覚まさないんじゃないか』
『もうkzとは話せないんじゃないか』
rm「あぁッ、もうッ!」
親友が頑張ってるのに、俺は何にもできないのかよッ
俺ってこんなに無力だったのかッ…
こんなとき、fuならどうしてただろうか…
kzのことをいちばんに考えられるfuなら…
rm「ギュッ((kzの手を握り」
ごめん、kz。俺にはこれしか思いつかない。
ただ、kzの助けになると祈って、力強く、また、優しく握る。
rm「頑張れッ、kzッ…!」
kz side
…暗い。 ただ暗い。
なんだここ…?
病室は?fuは?
俺は、死んだのか…?
何も分からないまま歩き続けた。
数十分ほど歩き続けただろうか、ふと手に温もりを感じた。
温かい。もっと感じていたい。
ん…?あそこ、1箇所だけ明るくなっている。
俺は、そこを目指して、また歩き出した。
すると、急に視界が明るくなり、眩しさのあまり目を細めた。
rm side
rm「頼む…起きてくれッ…」
kz「パチッ …ッ、((目細め」
rm「、k…z…?」
kz「…rm?なんでここに…」
rm「kzッ!良かったッ…もうめッ、覚まさないんじゃないか、ってッ…」
そして俺は崩れ落ちた。
kz「大丈夫!?」
kz side
実際には見てないけど、何となくわかる。
朝からずっと俺のそばに居てくれたんだな。
きっと、暗闇の中で感じた温もりも、rmのおかげなんだと、
kz「ありがとう… ナデナデ」
rm「…心配かけないでよ、、」
kz「ごめんごめん、」
なんか、珍しいな…
rmがこんなに大人しいなんて…
なんか、可愛いかも…
kz「よしよ〜し ナデナデ」
rm「…もうやめてよ!」
kz「え〜、だって珍しいんだもん!」
その時、勢いよくドアが開いた。
fu「kzッ、大丈夫かッ!?」
kz「fuじゃん!」
fu「って、え…?」
kz「珍しいでしょ?大人しいrm」
fu「そうだけど…」
fu side
言えない…
rmに嫉妬してるなんて、絶対に言えない…
rm「…何?」
fu「いや、別に…( ⸝⸝⸝⩌⤚⩌*)」
rm「…あー、なるほどね」
kz「え?え?…どゆこと?」
rm「それじゃ、俺はこれで失礼します…」
kz「は!?行っちゃった…
なんで急に帰ったんだ…?」
ありがとうrm!最高だわ、お前!
kz side
rmが急に帰っていった。
せっかく会えたのにな…
fu「ねえkz…」
kz「ん?何?」
fu「その、俺にはやってくれないの…?///((照れ&上目遣い」
ズッキューン!!➳❤(๑º ロ º๑)
破壊力やばぁ…
kz「ナデナデ」
fu「(,,´ᴗ`,,)〜 ♪」
なんだこの可愛い生物…
kz「はい!」
fu「(*´˘`*)♡」
kz「というか、もう5時だけど帰んなくて大丈夫?」
fu「え!?もうそんな時間!?帰らないと!」
kz「転ぶなよ〜!」
fu「大丈夫だって!また明日な!」
kz「またね〜」
…
kz「可愛かった、な…///」
fu side
安心した。
kzが倒れたなんて電話が急に来て、気が気ではなかった。
fu「そういえば、ご飯食べてないな…」
ご飯を買うため、コンビニへ寄った。
すると、rmが居た。
fu「あれ、rmじゃん!こんな所で会うとは…!」
rm「お!奇遇だな!」
fu「…朝のことだけどさ、何があったの…?」
rm「…俺、頭悪いからさ、
kzを助けられる方法が手を握ることくらいしか思いつかなかったんだよね」
fu「…あの、ありがとう…!」
rm「どうってことよ!…その代わり、ちゃんと伝えろよ! 」
fu「…!おう!」
ほんと、rmには助けられてばっかだな…
rm「じゃあな〜」
fu「じゃあね〜!」
それからコンビニ弁当を食べ、手紙を書き始めた。
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kzへ
rmって優しいよな!
急だけどさ、改めてそう思った。
syuもめっちゃ優しいし、ほんと、あいつらに助けられてばっかりだよ…
でも、俺に出来ることはひとつだけ。
だから、絶対にやり遂げてみせる。
それまで待っててくれ、kz
fuより
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fu「…」
kzの予定死亡日まであと7日
そんな、簡単に死ぬわけないよな…?
一気に不安が襲ってくる。
fu「…そう、だよな…?ポロ」
1滴溢れ出すと止まらなくて、目が赤く腫れるまで泣き続け、
そのまま俺は眠りに落ちた。
日に日に長くなっていってる気がする…
すいません…
ちなみに今回は2573文字でした