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09/09
fu side
昨日泣いたまま寝たからなのか、少し頭が痛い。
時計が指している時刻は6時
ゴミも片付けずに寝てしまった昨日の自分を叱りたい。
───昨日は大変だったな…
kzの目が覚めたのは、rmが居てくれたおかげなのかもしれない。
ありがとう、rm。
やっぱりお前は最高の相棒だよ。
そして俺は、少し頭痛を感じながらも走って病院に向かった。
syu side
syu「えーっと、108号室…ここだ!」
syu「失礼します、」
入ると、寝ているkzが居た。
きっとfuもそのうち来るだろうから、イスに座って待っていた。
syu「kzの寝顔って見たこと無かったな…」
でも、こう見るとめっちゃ整ってるなぁ…
syu「綺麗…」
あ、口に出ちゃってた…
そんなことを思っていたらfuが入ってきた。
fu「失礼しまーす」
なんか、顔色悪い…?
しかもフラフラしてない!?
syu「fu、大丈夫?朝から具合悪かったりとか…」
fu「大丈夫だって…!」
syu「大丈夫じゃないよね…?
そんなに顔色悪くてフラフラしてるのに、大丈夫なわけないじゃん!」
fu「やっぱりsyuには気付かれちゃうか…w」
syu「で、どこが痛いの?」
fu「頭です…」
syu「頭痛ね。…もう少しぐらいは頼ってよ」
fu「すみません…」
syu「多分気圧のせいかな。あと暑いから水もちゃんと飲んでね?」
fu「はい…」
kz「w」
syu「え、いつの間に起きてたの!?」
kz「fuの『すみません…』のあとからかな! fu、大丈夫?」
fu「ちょっと、頭痛が…」
syu「ちょっと水とか持ってくるね!車の中にあるから、」
kz「fuは俺が見とく!任せろ!」
syu「お願い!」
kz side
珍しーな、fuが体調不良なんて…
やっぱ疲れてるのか…
kz「いつも来てくれてありがとね…」
いつの間にか、fuは寝息を立てて眠りについていた。
大人しいrmもそうだったけど、寝ているfuもどこか幼げを感じる。
kz「よしよし…ナデナデ」
なんか、俺も眠くなってきちゃったな…
syu side
syu「水持ってきたよ!って、…」
見ると、kzがfuの肩に寄りかかる姿勢で2人とも眠っていた。
俺は2人に水と一緒に持ってきたブランケットをかけ、その光景を見守る。
その時、俺から漏れた言葉。
syu「これが、ずっと続けばいいのになぁ…」
俺自身も、なんでこんな言葉が漏れたのか分からない。
まるで、”kzがもうすぐ死ぬ”みたいな…
───分からない。
kzは居なくなるかもしれないし、居なくならないかもしれない。
けれど、もうそれは決まったこと。
変えちゃいけない世界の仕組みなんだ。
わかっているけれど、それでも受け入れられないことはある。
しょうがないんだ。それが人間だから。
そして俺も、人間だから、
fu side
fu「ん…あれ、俺寝てたんだっけ… 」
外にはオレンジ色の空が見えた。
かけられていたブランケットは、きっとsyuが持ってきてくれたものだろう。
俺はkzを起こすことにした。
kz「ふぁ〜、あれ、もう夕方…?」
fu「あ、kz起きた?」
kz「あ、fu、体調大丈夫?」
fu「うん!2人のおかげだ!ありがとな!」
kz「それなら良かった…!…ね! みんなで旅行行きたい!」
fu「え、いいねそれ!どこ行く!?」
kz「〜〜?」
fu「〜〜!」
kz「〜〜〜…」
fu「〜〜〜w」
気がつけば、東の空が少し暗くなっていた。
fu「じゃあ俺帰るね!」
kz「うん!お大事に!」
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kzへ
旅行楽しみだね!
もうみんなに伝えといたから、安心して!
思い出いっぱい作ろうな!
あと、俺のこと、心配してくれてありがとう。
頼りない俺だけど、最期までそばにいれたらな、って思います。
fuより
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fu「心配かけてごめんね、kz…」
ただ、俺の心の中では、心配をかけたことの申し訳なさよりも、
kzが俺の心配をしてくれたことへの嬉しさの方が勝ってしまう。
どうしようもないな、ほんとに。
じゃあ、また明日。