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私の朝は小鳥のさえずりと…バカ見たいにうるさいアラームから始まる

【瑠奈】「はぁ”〜っ…起きへんとな」

私は人気の少ない地下で地下アイドルとして活動している、人は少ないものの応援してくれる人は少なからずいる

【瑠奈】「ん〜っ今日もみんなの為に頑張らないと!☆」

と元気に独り言を呟いているがベットから出る気はさらさらない、いつもこうだ

ベットでごろごろしながらX(Twitter)でエゴサをする

X(Twitter)には【瑠奈ちゃん今日も衣装可愛すーぎっ♡食べちゃおうカナっ?!(汗)次の握手会楽しみダナ♡】

【瑠奈】「……」

たまたま変なおぢさんの投稿を見て現実を見てしまいそっと携帯を閉じ、ベットから体をおこす

アイドル事務所に向かうために少し地味な服装をして向かう

なぜって?

決して国民的なアイドルではないし身バレするのもほぼないが…まぁ…一応

外を歩いていると周りは携帯を見て歩く人だらけ

そう黙々と歩き続ける、もちろん携帯をみながら…

そうするとドンッと誰かにぶつかり相手を見ると見た事ある顔だった

私いつもは端っこで私のアイドル活動を見守っている子だった

私はバレるかもしれないと思い帽子をより深く被る

【輝斗】「ご、ごめんなさい…怪我は無いですかね?」

ファンの子は私に気づか無い様子で心配だけして足早にこの場を去ってしまった

何に急いでいたのだろうか…服の感じだと仕事って感じではなかった

そうして私は事務所につき一人で投稿用のダンス動画を撮り1週間に二回のペースであげていた

コメント【投稿頻度が少ない、これだから底辺アイドルは】

…仕方ねぇだろっっっ!!!?こちとらアイドルやりながら深夜のコンビニバイトでギリギリ凌いでんだぞ…?!

と思いつつ冷静を取り戻し動画を投稿する

動画はどれも千回を下回っている。

現実は厳しすぎる…なぜだ…

絶望しながらもステージに出るためメイクを直したり喉の調子を整えたりして今日もステージに立つ

【瑠奈】「みんなー☆今日も私の為に来てくれてありがとーっ☆」

ステージ前には中年男性が私のイメージカラーのペンライトをブンブン振っている

いつか飛んできそうな勢いだ。

ふと今朝あったファンの子が視界に入った

やっぱり今日もいる。いつも端っこで中年のおぢ様とは違い少し暗い印象だった

そうして歌やダンスが終わって舞台裏に戻る時にふと思った、最近ファンの数がほんの少しづつ減っている…とまぁファンを離れたのかと思いあまり気には止めなかった

控え室で休憩しているととマネージャーが焦ったようなびっくりしたような表情で私に言った

【マネ】「瑠奈さんっ!これみてください!!」

携帯の画面を見せられるとそれは私が今日投稿したダンス動画が万バズしていたのだ

そして私はあっという間に有名人になっていき大きいステージでのソロライブや自分のオリジナル曲、テレビに出させてくれるまでに成長した、握手会も多くの人が足を運び時間制や抽選が行われる位だった

端っこにいたファンの子なんてとっくに忘れていた…

今日は握手会、多くの人が来てくれて私も内心凄く嬉しい色んな人の話を聞けたりするのが楽しい

【ファン1】「瑠奈ちゃんの曲大好きですっ!」

【ファン2】「瑠奈ちゃんの曲で勇気貰えました!」

色々な子から「元気もらえました!」とか「勇気出ました!」とか言ってくれて心からアイドルをやってきて良かったと思える

その時、どこかで見覚えのある顔の子が握手会に来た、そう、アイドル初期にいつも端っこにいた暗い雰囲気の子だ

【輝斗】「あ、あのっ、ずっと前から大好きでっ…推しでしたっ…」

言葉に詰まりながらも気持ちを伝えてくれた

【瑠奈】「最初の頃から居てくれたよねっ?」

私がそう聞くと彼は嬉しそうに微笑み頷いた、そうして時間が来て次々と握手会をしていく

握手会が終わり衣装からシンプルでもオシャレは欠かさず、でもバレにくい服装をして帰る準備をする

【マネ】「こんなに有名人になったのですから…護衛くらい付けたらどうです…?」

そう心配そうにマネージャーが提案する

【瑠奈】「大丈夫でしょ、どうせ付けたところでお金かかるだけだし」

前より金銭的には問題ないが昔の経験もありお金をできるだけ節約する癖がついてしまった、だから今回の護衛の件もつい節約してしまった

帰り慣れた暗い夜道を帰る

【瑠奈】「家帰ったらUberでいいかなぁ…」

帰り道に歩きスマホをしてUberを頼みワクワクしていると後ろから方を

トントンッ

と優しく叩かれた、誰や?と思い振り返るとそこには

暗い雰囲気の子(輝斗)が居た

【輝斗】「瑠奈さん、ですよね?」

少し背筋がスーッと冷たくなった

なぜなら彼の右手は後ろに隠れているが右腕の袖が血で染まっていて隠せてなかったからだ

【輝斗】「こんな所で会えるなんて嬉しいなぁ…」

彼の顔をよく見ると少し狂気じみた笑顔をしていた

【瑠奈】「そ、そうだね!でも私これから用事があるからまたね!」

そう言って逃げようとすると左腕で掴まれた

【瑠奈】「っ…?!」

【輝斗】「逃げようとするなんて…酷いなぁ…握手会の時はあんなに優しかったのに…」

目が完全に捕食者側の目付きをしていた、やばい、逃げないと

【瑠奈】「ほ、ほらっ、プライベート出会っちゃうと不公平じゃんっ?」

何とか逃げようと言い訳していると彼が段々と狂い始めた

【輝斗】「…不公平?…俺が一番瑠奈ちゃんの事を知ってるのに…」

ボソッと彼が呟いた

【輝斗】「最初はキモイおっさんをバレないように少ない頻度で殺してきたのに、なんでなんでなんでなんでなんで?!?!」

逃げないと、ダメなのに足が動かない

【輝斗】「俺は瑠奈ちゃんの住所も元々のバイト先も、SNSのアカウント、裏垢もファンの数も何が好きで何が嫌いとか…!!全部知ってるのに、なんで一番になれへんねん…」

彼はおもむろにナイフを取り出し大きく振りかぶるがギリギリで避ける

私を確実に殺そうとしてきた、殺意が言葉に、動きに、全部に伝わってくる

【輝斗】「なぁ…俺と一緒に…死んでくれや…俺が一番になるために…」

ナイフを持っていた手は震えていた

私は逃げた、とにかく走った光のおるある方に、店のある方に走りに走った

でももう体力の限界…

【瑠奈】「はぁ”…はぁ”…」

体力の限界で足の力が抜け私は転んだだけど這いつくばってでも逃げようとした、人がいる方へ…

そんな抵抗も虚しく私は帰らぬ人となった

【輝斗】「やっと捕まえた…これでやっと一番になれる…ひとつになれる」

暗くて静かな夜に黄色い悲鳴だけが響き渡り私は帰らぬ人となった

このことはニュースでも大きく報じられ「大人気アイドルのファンが無理心中?その闇とは」と世間をざわつかせ私が亡くなったと聞いて自殺しようとしたファンも少なくない


私はどこで何を間違えたのだろうか?

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