テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
皆さんは知っているだろうか。
私たちニンゲンが住む世界とは、少しズレた世界線のことを。
そこに住む、「カントリーヒューマン」という存在を。
今からお話しするのは、そんなカントリーヒューマンの一人である、
とある狼の国についての一騒動だ。
ソレが起きたのは、とある夏の日。
ただでさえ暑い午後を、騒ぐセミがさらに暑苦しくしているような、そんな日だった。
ウル「暑いな…こんな日にまで会議とは…」
革靴の足音を響かせながら、そんな街中を歩く一人。いや、「一国」の姿があった。
クラスト・ウルフノイア軍立共和国。この話の主軸となる国だ。
ウル「ふぅ…この暑さが続くなら、冷房設備に力を入れてもいいかもしれない…」
この国が向かっているのは、会議場。
国連達と、世界の現状について話し合うのだ。
ウル「今日はアメリカと中国が話を聞いてくれるといいが…。」
さて、どうだかな。
会議室の扉を開くと、外とは別世界のような涼しさが流れてくる。
ウル「おはよう。」
日本「あ、ウルさん。おはようございます。相変わらずお早いですね〜…。」
真っ先に返事をするのは日本。さすが礼儀正しい国だ。
ウル「お前もな。30分ぐらい早いぞ。」
日本「…いつも1時間前に来てるウルさんがおっしゃいますそれ?」
ウル「…言えないなw」
日本とは日帝繋がりで仲がいい国だ。文化を互いに教え合ったこともある。
日本「今日は誰が遅刻すると思います?」
ウル「アメリカ、イタリアは確定だな。…中国、ロシアがもしかしたら、。」
日本「はぁ…いないと困るんですけど…なんであの国達は毎回遅刻するんでしょうね…💢」
ウル「笑…まぁ、参加しないよりかはマシだろ。」
そんな事を日本と話していると、会議室の扉が開いた。
イギリス「おはようござい…おや、もう2国も…」
イギリス「相変わらず早いですね〜…暇なんです?」
皮肉、というよりブラックジョークを言ってきたのはイギリス。
正直、この国は腹黒なのであまり関わりたくない。
ウル「おはよう。それと、俺たちが早めにきているのはお前のとこのバカ息子が遅刻してもいいように最低の仕事を終わらせるためだ。」
イギリス「…それは申し訳ないと思ってますよ。」
ウル「どーだか。」
日本(相変わらず険悪だな〜…)
ウル「まぁ…遅刻がどうとか言ってたが…そもそも今日の会議に全員が参加するかわからないな…」
日本「この暑さですもんね…ここくるまでに溶けるかと思いましたもん。」
イギリス「ロシアさんとか大丈夫でしょうかね…。」
また扉が開いた。
フランス「おはよ〜、げ、クソイギいんじゃん…」
イギリス「おやクソフラ。おはようございます。いつも通りイラつく顔をしてますね」
フランス「君もね‼︎…コナケリャヨカッタ…」
ウル「日本、やっぱりイギリスって敵を作る天才だと思うんだが。(コソコソ
日本「やっぱりそうですよね。私もそう思います(コソコソ」
さて、今日の会議はどうなることやら。