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アリスちゃん…… うぉッッッ😭😭 ほんとに天才だよぉッ🫶💕
両親からはさておき意外と周りには愛されてるんだなお姉さん。自分を慕う可愛い妹に文字通り身を捧げたって構わないほど大切に思ってくれる友人も居て、間違いなく環境だけ見ると暖かなものなのに苦しくなる一方の生活ェ 少しでも暖かな日常が続くといいな
ヤバい…一次創作でこんなに引き込まれるストーリーを作れるって一種の神様なんじゃ…?
〈第5章〉
〝 ドナー 〟は
私にとっては特別なモノ 。
『お姉様 !』
「… 、依穏 。」
『移植手術することが決まったんですのね、!』
「うん … って、なんで知ってるの…?」
『お母様から聞きましたの !』
「お母様から 、 … そうなのね」
父は私に無関心のため 、
私の移植手術が決まったことは知ったとき
母いわく、
嬉しそうにする様子すらなかったそう 。
「ねぇ 、依穏 。」
『どうしましたの?』
「ドナー 、誰かわかる?」
『…お母様から聞いた話ですと 、
アリス…というお方らしいですの』
「そう 、アリスって子から 。」
『…どうかしましたの?』
「ううん、なんでもない」
一瞬 、聞き覚えのある名前のような
そんな感じがして
体がほんの少しだけゾワっとした
『にしても…アリスってどこかで聞いたことあるような 、』
「…依穏も ?、」
『…お姉様もですの、?』
「うん、 。」
幼稚園から小学3年生の頃まで仲良くしてた
〝アリス • メイソン〟
アリスちゃん とよく呼ばれていた女の子
小学3年生の2学期とかにはアメリカに帰っちゃって
それ以来ずっと話していなかったけれど
まさか亡くなってたなんて思いもしなかった
「思い出した 、小学3年生の2学期に突然帰国しちゃった…」
『アリスちゃん !』
「そう 、アリス•メイソン 」
『やっと思い出せましたわ、!』
「なんで亡くなっちゃったのかな」
ほんとに不思議 。
こんな感じで
仲良かった子の死を知ってしまうなんて
考えてすらなかった
アリスちゃん 、という子は
簡単に言えば幼馴染みたいな感じだった
幼稚園の頃に、日本に来て
私が通ってた幼稚園に入ってきた 。
その子は依穏が1番話してた子だ
毎日のようにずっと隣で会話を聞いてたからわかる 。
小学2年生のある日 、
〝なんで目が見えないの ?〟
アリスちゃんに言われたのを今でも覚えている
〝生まれつきなの 。
いつか 、みんなの顔見てみたいな〟
ただ何も考えずに当時の私は
そんな事を言った
ただの願望だったのかもしれない
きっと 、そうだったとおもう
〝じゃあ 、大きくなったら
私の目をあげる !〟
たしかアリスちゃんはそんな事を言っていた
依穏と 、同じような事を
「なんか 、依穏とアリスちゃんそっくりなんだね」
『え、?!』
「いや 、…笑 … その、…っあはは 。」
なんだかおかしくなってきて
思わず笑ってしまう
『なんで笑ってますの、!?』
「っあはは 、笑 . 思い出し笑いしちゃった 、笑」
思わず笑い続けてしまう 。
それくらい、2人は似ていた
『ちょっとなんなんですの 〜 !!』
やっぱり 、私は
不 幸者だったんだ 。
〈第5章end .第6章へと続く〉