ぴぴぴぴぴ
「ふぁ…ッん」
アラームの音で目を覚ました私は時計を確認する。
「え、もう7時54分、?!?!」
やばい、遅刻する。急いで学校の支度をし、自宅を出るとそこには1台の車と彼女が居た。朝から彼女の顔を見るなんて最悪と思ってしまったことは内緒にしておこ。
「え、なんで居るの?」
そう問いかけると彼女は「だって学校まだ来てなかったから…心配で思わず家来ちゃった」「ほら遅刻するよ?車乗って」そう言われ、私はキョトンとしながら「あ、ありがとう」と感謝の言葉を述べ、車に乗り込む。
「あ、おはようございます…すみません。忙しいところわざわざ車で送ってくださって…」
そう彼女のお母さんへ言うと「気にしないでー!アタシ今日休みだから!」
彼女のお母さん。初めて見たけど凄い元気な人なんだな…
そう心の中で思っていたらあっという間に学校に着いた。彼女のお母さんにまたお礼を言い、彼女と一緒に学校の校門へと進む。
「いやあ…ほんとありがとね」
「全然大丈夫!なんなら早朝から大好きな人の顔が見れて嬉しいよ?」
うぇ、でたでた…重々発言。私はさっぱりとした恋愛しかした事がなかったからこういう重々しい恋愛苦手なんだよなあ…。と心の中で呟き、2人で教室に入る。
キーンコーンカーンコーン
なんやかんやあり、学校が終わった。と同時に彼女が話しかけてきた。
「昨日も言ったけど今日も一緒に帰ろ!」
はあ、めんどくさい。そんな事は言葉にせずに仕方なく途中まで一緒に帰ることにした。
しばらく歩いただろうか。そろそろ別れる、と言うタイミングで彼女が呟いた。
「ねぇほんとに私の事好き?ずっと塩対応で学校で一言も話しかけてくれないし、一緒に帰ろって言った時も嫌な顔してたよね。ほんとは私の事嫌いなんじゃないの?彼氏と別れたから私に冗談交じりで付き合おって言ったの?」
「え、あ、も、勿論好きだよ。嫌な顔してたって勘違いじゃないかな」
あまりにも重すぎて吐き気がしそうなのを耐えながら咄嗟に私はこう返すことしか出来なかった。
「じゃあ私と一緒に死ねる?私と♡♡♡できる?私のどこが好き?私の事本当に愛してる?ねえ、私の為に何が出来るの?私はなーんでもできるよ?ねえ答えてよ、!私は…ほんとに好きなんだよ…大好き…離れたくない…」
付き合って数日。まさか抱きつかれながら泣かれて…こんな事言われるだなんて思ってなかった。
私は思わず「きも、重すぎるんだよお前」と呟いてしまった。
ハッと思った頃には遅かった。彼女は泣きながら笑い「そっ…かあ、気持ち悪い、か…ごめんね…重くてごめん」
そう言い、彼女は走り去ってしまった。
「あーあ…行っちゃった。まあいっか、めんどくさ」
そうぽつりと呟き、自宅へと足を運んだ。
コメント
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あの事だよね、?それのあっちバージョン、?