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やっぱり、何度経験したって痛いものは痛い。
慣れてる人だったら痛くないのかな?
僕はどうして、痛いと分かっているのに拒まないのかな。拒めないのかな。
きっと、先輩に嫌われたくなかったから。
それに、痛くても最後は気持ち良くなるって知ってるから。本当は先輩が僕を大切に扱ってくれてるって、分かってるから。
僕って、ずっと前から先輩の事、好きだったんだ……
痛くて、苦しくて、だけど、重なる身体は温かい。
僕を追い詰めているのは先輩なのに、触れると安心する。痛みはいつしか快楽へと塗り替えられる。
内壁を探る先輩の昂りが、ある1点を擦った。
「――……っっ!あぁっ!!」
身体がビクッと反射的にしなった。
僕の反応をみた先輩は、その1点を集中的に突いて擦り上げた。
脳天を突き抜ける快楽に頭が真っ白になる。
このまま意識を失ってしまいそうだ。
「ここが祐希のイイ所だよ。気持ち良くなってきたでしょ?」
僕のイイ所を、先輩の欲望が責めた。
「やだぁ!またイっちゃう……っ!」
「……いいよ、いっぱいイって」
「やあぁぁっ!!」
両脚がガクガクと震え、全身を酷い脱力感が襲った。
このまま目を閉じて眠ってしまいそうになったが、先輩がそれを許してくれなかった。
先輩の腰の動きが速さを増し、激しい追い立てに意識を繋ぎ止められた。
「せんぱ……っ、はぁっ、あっ、先輩、せんぱい……っ!」
「――っ祐希……っ、俺も限界……!」
苦しそうな声で呻くと、先輩は精を吐き出した。
僕の中が先輩の出した蜜で満たされる。
熱を放出し終えた先輩のものが、僕の中からズルリと抜かれた。
今日はこれで終わりかな……
僕は瞼を閉じて眠りにつこうとしたのだが――
「……ぅあ!!先輩っ!?」
さっき達したはずの先輩のものが、再び僕の中に挿し込まれた。
大きさを保ったままのそれは内部を圧迫した。
「ごめん……まだ足りない。もう少し付き合って」
先輩は性急に僕の中を突き上げた。
結合部が先輩の律動に合わせていやらしい音を立てる。
「や……っもう、無理……っ」
「無理?……でも、祐希のもまた硬くなってるよ?」
先輩は反り立った僕の昂りをつんっ、と指でつついた。
ほんの少しの刺激だったのに、身体がぶるりと震えた。
「祐希……よく見てて」
そう言うと先輩は、結合部が見えるように僕の腰を高く持ち上げ、抜き挿しする様を僕に見せた。
先輩に奥を突かれる度に、先端から蜜が飛び出し、僕の腹を濡らした。
「やぁ……っ」
「恥ずかしい?」
先輩の問いにコクコクと首を縦に振って頷いた。
「こんなにお漏らしして、やらしいね。そんなに気持ちいいの?」
持ち上げていた僕の腰を降ろして、先輩は激しく腰を打ちつけた。
「あっ、やぁ……っ!激し……っ!」
「ねぇ、言って。気持ちいい?」
「うあっ、うんっ、気持ち、いい……っ!気持ちいいよ、せんぱいっ」
「……祐希、やらしくてかわいいね」
先輩の激しい律動にベッドがギシギシと悲鳴を上げる。
「あっ、あ、せんぱいっ、せんぱい……っ」
「祐希……俺の名前、呼んで」
「な……まえ?……はせ……?」
天然なの?と先輩は笑って、激しかった腰の動きを止めると、僕の唇に軽く口付けた。
「違うよ。下の名前」
長谷先輩の名前……
「宏明……?」
「そう。正解。祐希、呼んで?」
「宏明……さん」
名前を呼ぶと、先輩の昂りが僕の中でさらに大きくなり内部を圧迫した。
「あ……っ、大きっ……せんぱ……っ」
「宏明。宏明だよ、祐希」
先輩はゆっくりと僕の中を責める律動を再開させた。
「……んぅっ、宏明さん……っ」
「祐希……もっと呼んで」
「宏明、さん……っ、ひろあき……さんっ」
何度も名前を呼ぶと、先輩は僕の中を奥深くまで強く突いた。
「宏明さん……っ、きもちいっ……」
「祐希の中も、気持ちいいよ……っ」
「――あぁん!あ、あっ、イク……っ!」
ブルブルと身体が震え、先端から蜜がとめどなく溢れた。
「……っ、祐希!祐希……っ!」
「んぅっ……あっ、せんぱい……っ」
先輩の腰の動きが一気にスピードを上げ、先輩は僕の中に欲望を放った。
乱れた呼吸を整えていると、優しくてとろけるような先輩のキスが唇に注がれた。
甘くて温かいそのキスが心地良くて、僕はそのまま眠りについた。
◆
窓から差し込む光と、コーヒーの香ばしい香りに誘われて目が覚めた。
「祐希、起きた?おはよう」
「……おはよう、ございます」
眼前いっぱいに先輩の整った顔が広がった。
「朝ごはん食べれそう?」
「うん……食べる」
先輩は微笑むと、僕に優しく口付けた。
「ん……先輩……」
唇が離れると、もの寂しくて先輩を目で追った。
僕の視線に気付いた先輩は困ったように笑った。
「そんなに物欲しそうな顔してもダメだよ。今日はあげない」
わっ、先輩が待てを覚えた!
欲望を理性で抑えられるようになったんだね!
僕は今、無性に感動している。
「……先輩、好き」
先輩は僕の目を見つめて優しく微笑んだ。
「俺の方がもっと、祐希が好きだよ」
唇にまた、優しい口付けが届けられた。
先輩、僕はもう疑ったりしないよ。
長谷先輩は、僕の恋人。
―終―