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⚠︎注意⚠︎
・加英
・ほのぼの
・北米は仲良しです
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昔から、兄弟の影に埋もれていた。
兄弟であるアメリカは、すごく目立つ国だった。どんな時だって明るくて、うるさ過ぎる位元気で、未来は明るいと信じて疑わない目をしている。まぁ要するに、自分を魅せるのが上手いやつだった。
対して僕は、これといった特徴も特技もない、平凡な奴で、いつだってアメリカのおまけのような存在だった。
存在感が薄いせいで、いることに気付いて貰えない事もよくあった。
そんな対照的すぎる僕達なのに、顔だけはそっくりで、僕はよく横暴を振るいまくるアメリカと間違われて、その怒りを受けることがあった。
その度に本気でアメリカの事は叱ったけど、それでも無くなる訳じゃなくて、僕はますますアメリカの影に埋もれていくだけだった。
何時だって僕は誰の目にも映らなくて、忘れられてて、それが凄く悲しくて悔しかった。
どうすれば、他人の目に映れるのだろう―――
「どうした、カナダ」
「…イギリスさん」
「そんな所で突っ立って…体調でも悪いのか?無理するなよ、今日の会議は長引きそうな議題だし…」
「ぁ、いえ!体調は全然大丈夫です!ちょっと考え事をしていただけです」
「そうか…ならいいが、何かあったら直ぐに言えよ」
その優しい声に、僕は何度も呼ばれた事がある。暖かくて、包み込んでくれるような声。
何時どんな時だって、その優しい声色が変わる事はない。僕が大好きな声だ。
中々声をかけられない僕の心情を察して、イギリスさんは何時も自分から来てくれる。僕の喜びそうな事を沢山やってくれる。
僕が遠回しに慰めて欲しいと伝えれば、すぐに察して頭を撫でてくれる。誰もが認める、美味しい紅茶を入れてくれる。
世界一優しい人だ。僕とアメリカを間違える事も無い。
「イギリスさん…その、今日、イギリスさん家に泊まってもいいですか?」
「勿論いいぞ!カナダなら何時でも歓迎だ!」
「あ、ありがとうございます!」
僕はイギリスさんが好きだ。恋愛的にというよりは、親愛というものに近い意味で好きだ。
イギリスさんの優しい目が、声が、手が、僕を包み込んでくれる、その全てが好きだ。
「あの…イギリスさん、もう一つだけ、我儘言っても、いいですか?」
「お前はむしろもっと我儘言った方がいいぞ。どんどん言え」
自分で言うのもなんだけど、僕は遠慮がちだ。我儘を言ったりするのは苦手だし、発言するのも苦手だ。でも、イギリスさんの教えでYes・NOはハッキリ言いますよ。
「今日の会議、その…イギリスさんの隣に、座りたいです…」
普段、イギリスさんの隣に座ってるのは、アメリカやフランスさんだけど、本当は僕もイギリスさんの隣に座りたい。
会議に疲れた時とかに、イギリスさんの顔を見て、癒されたい。
「そんなことか…いいに決まってるだろ。寧ろ歓迎だ!カナダが隣なら、落ち着いて会議出来そうだしな!」
笑顔で喜ぶイギリスさんを見るのは、凄く心が落ち着く。僕の手で笑わせられてるんだと思うと、すごく嬉しくなる。
目立たない僕も、愛して貰えるんだと思えて、自然と笑顔になれる。
僕は少し狡いのかもしれない。
イギリスさんは優しいから、僕のお願いや我儘を断わることなんて、することは無い。それを分かっていて、僕はこうやって我儘を言う。
だって、羨ましいじゃないか。何時も目立って、イギリスさんに甘やかしてもらってる兄弟が。僕もアメリカと同じ、イギリスさんの弟なんだから。
会議が終わったら、もっとイギリスさんに甘えて、イギリスさんに笑ってもらおう。
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私は抵抗しますよ。あの愛が重いイギがメリカとカナちゃんを間違えるはずがないと!!( 公式のは諦めます。 )
NEXT♡ 250
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コメント
8件
分かりみ深すぎます、間違えないで欲しいですね!!!そして、続きが気になり過ぎて、夜しか眠れません!
まじでわかります!!イギは絶対メリカとカナダを間違えないでほしい…例え間違っても実はそれはからかっていて酔ってる時は絶対間違わないとかあって欲しい…!!
わかります…お願いイギギ間違えないでくれ頼む(願望定期) アーサーとフランシスだけは絶対間違えないでほしいという願望がある