ちょこっとぶりです作者です。
いやぁ…全く投稿出来てなくて申し訳ありません。
ヤバい家族の方は……あの、まだ未定ですハイ……。
ココ最近絵も小説も筆の進まなさが凄くて…こういう時って何するのが正解なんでしょうね……
実弟編2話目えげつない長さになりそう…話纏まんない……これから小説のシリーズ書きたいなって人はちゃんと構想練ってから書かないと地獄見ます。ご注意ください。
それはそうとしてちがほしめちゃくちゃ良かったですよねぇ……最初はキャラ逆だったんじゃねとか思ってましたけど、あれはキャラ選択大正解でしたよね。
あとエミさんの「バレなきゃ犯罪じゃないんですよ」イケボ過ぎてもう30回はリピートしました。最初聞いた時はリアルスペースキャットやってましたから
さて今回は初cpのhtemです。
スランプの時こそ新しい領域に足突っ込んだら何となくインスピレーションも湧くだろうという作者の謎理論により出てる動画をほぼ見てないhtemに手を出した訳ですが。
今回は最近暗いの続きやったんでね、明るめの優しいお話にしました。
では、長話も終わりにして…
どうぞ……
htem【郷愁と春】
初めて彼を見た時、白菊みたいだと思った。
髪も肌も、瞳でさえも白く
故郷の地に咲く白菊の様な美しさと高潔さを漂わす彼に魅入ってしまったのは、仕方の無い事だろう。
思わず溢れた郷愁が、ほんの少しだけ寂しさを帯びた。
この地に来て以来、故郷の事を語る事は少なかった。
自分の故郷は閉鎖的で独特の文化を持つ国だったので、故郷を深く知る人が殆ど居なかったからだ。言語を習得している人に関してはゼロに等しい…と思う。
相棒であるオスマンやグルッペンでさえも、一言二言知っているだけだった。
けれど
『こんにちは、ひとらんらんさん。エーミールと言います。これからよろしくお願いします』
初めての挨拶の時、流暢な母国語で話された時はとても驚いたものだ。
長らく聞いていなかった懐かしい言葉の響きや、故郷を知る人が居たという嬉しさで柄にもなくテンションが上がり、後でマンちゃんや皆にからかわれたのは言うまでも無い。
因みに、何故故郷の言葉を知っていたのか尋ねると、大学教授時代に手を焼いていた教え子が俺と同郷だったらしく、その子と話し、勉強していたら自然と話せる様になったらしい。
この時も、彼の聡明さにまた驚かされた。
打てば響くとは正に彼の事を言うのだなと思う程、彼との話は尽きなかった。
俺が故郷について話せば、毎回新鮮な表情をしてくれるし、時には俺の知らない様な事まで話してくれた。
彼の故郷と俺の故郷との関わりや共通点なんかの話も面白くて、元大学教授と言うだけあって彼は説明も比喩表現も抜群に上手かった。
そんな日々を送る内に、いつの間にか彼と話すのがとても楽しみになっていた。
マンちゃんは御丁寧にも『ひとらん、最近よく笑うようになっためう』とニヤつきながら報告してくれた。
何となく恥ずかしくて軽くデコピンしてやったけどね。
…まぁ、そんなこんなで
俺がエーミールに好意を抱く様になったのは、ある意味自然な流れとも言えるのだろう。
最初は愛する故郷への郷愁の思い
次に何処か懐かしい雰囲気を纏う彼への愛着
そして最後に生まれたのは淡く甘美な恋心
煩悩として振り払うには、それはあまりに美しかった。
俺には、春が来ないと眉を下げる彼が
春そのもののように思えた。
『いつか、ひとらんさんの故郷で桜を見てみたいです』
ねぇ、エーミール
もうすぐ俺の故郷じゃ桜が咲くよ。
君に見せてあげたいんだ。
白菊も一緒にどう?
不吉だなんて言われてるけど、君に良く似た繊細で優しい、綺麗な花なんだよ。
…嗚呼、そうだ
白無垢って知ってるかな?
俺の故郷の伝統的な花嫁衣装なんだけど
きっと、君に似合うと思うんだ。
満開の桜の中で、白無垢姿の君が見たい。
…多分、もう少し先の話になるだろうけどね。
ねぇ、エーミール
早く2人で、春を迎えに行こうよ。
はい、いかがでしたでしょうか。
emさんなら白無垢とか似合いそうだなぁと思って書いてみました。
最近は結婚式は洋風ばかりになってウェディングドレスが一般的ですが、作者としてはやっぱり日本古来の白無垢の花嫁さんが凄い綺麗で好きですね。
観光地に行くと、ホントたまにお寺とかで結婚式あげてる方達もいらっしゃって、そういうのを見ると幸せを分けてもらった気がして嬉しくなりますよね。
それでは、また次の作品で……
コメント
3件
白無垢いいっ!(呻き声)
はわわぁ…… 美しい…美しすぎますぅ〜…( ;∀;) 透き通るような美しき白い世界に佇むemさん。憧憬に心奪われるhtさんの気持ちが、メッチャわかりみです…。 素敵なお話、ありがとうございました🙏✨ 白無垢と言えば、以前4るで描いた覚えが…🤔あったかな?