テラーノベル
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スタンリーとゼノのペアです
ゼノが病んでしまった系 時空移動するよ
BL 超高校級のバッドエンド 一方的
特殊訓練から早二週間…やっと家に帰ってきた。ゼノに会いたい。一言目はどうしようか
そんな淡い感情は水泡に帰したのだった。
スタンリー(ゼノ、ただいま
ゼノ(ブツブツブツブツブツブツブツ…
((憎))
二人で住んでいる家の中は、物が散乱し
ソファには刃物の跡、銃痕、爪跡…
物騒なソファの中に、小さく丸まったゼノが居た。何か独り言を呟きながら蹲っているのをみて、世界を恨んだ
俺の人生を慎ましやかな幸せに手招きしてくれたのは、間違いなくアンタだ
俺は…何もできなかった。誘われた方に向かっただけで、命令に従っただけで
スタンリー(俺がいない間なんかあったんだな。分かってる。分かってるけどあえて聞くぜ。何があった?
ゼノ(ぅ、ウぁあ、世界が憎い、憎いんだ
ぽたりと、声色は小さい青年でも、顔だけは見せずに…言ったんだ。
俺だって憎い
スタンリー(そうだな…そうだよな
スタンリー(俺達が生きるにはこの世界は…不自由過ぎる。俺達は自由過ぎたんだ
問いかけるでもなく、猫撫声でもなく、
ゼノ(分かってくれるかい…?
ただ、向き合いたい
スタンリー(あー…共感ってのはゼノにとっては嫌かもしんねぇけど
スタンリー(俺は、ゼノを信じてる。
俺の全て、俺の人生。
スタンリー(だから一旦さ、銃しまおうぜ。ゼノの指が傷ついちまう。
絶対に、俺だけがどうにか出来る
スタンリー(ゆっくり、飲み込まなくてもいいから、整理すんだ。な?
地獄にだって一緒に行ける気分なんだ
スタンリー(ここの整理はまかして、アンタはねんねしな
ゼノ(一緒に寝てくれ
笑う事さえ出来ない言葉でも
スタンリー(OK。
クスッと笑えた。ゼノ、アンタの為なら
ベットに二人、電気もカーテンも閉めて
静かに目を合わせて寝ていた
ゼノ(苦しい
何がとは言わなくたって分かった。
スタンリー(ん、全部口に出さなくていいからさ。ハグしか出来ねぇし…淋しいんならなんでもする。俺はゼノが一番大切だからな
ゼノ目線さ!
不思議と、泣き出しそうになった
ゼノ(スタン、明日は明日の風が吹くって知ってるかい?
剥がれていく、自分の欲望
溢れ出すんだ。静かに
スタンリー(?どういう意味よ、センセ笑
ゼノ(日本の慣用句さ。明日は明日、今日は今日…何も考えずに作ったのだろう文だ。
スタンリー(ゼノは頑張ってるよ
僕は、そんなに強くなくて
ゼノ(一人のちっぽけな人間が一歩進んでも、それは大海の一滴の様な物なんだ
どう足掻いても、君にぶつけてしまう
そんな僕は、大海の一滴すらも怠る人間をいつも嫌っていた。自分さえも
僕は僕が嫌いだし、衆愚も大嫌いだ
でも、スタンリーは違った
スタンリー(ゼノが進めば、それは世界の一歩になんだよ。俺が進めばゼノと同じ目線で居られる…ただそれだけだな笑
誰も卑下しない
たとえば僕が
ゼノ(おぉ…偏頭痛を患ってしまった様だ
スタンリー(んなカッコつけなくても良いぜ、頭撫でてやんよ。な?
と言って慰めてくれる。
スタンリーは、人間として完璧だった
スタンリー(明日は明日の風が吹く…明日の朝は何食う?何でも買ってきてやんよ。ゼノの為んならな
ゼノ(マカトリスの角のコーヒー…
スタンリー(ん、豆か、
ゼノ(懐かしい…あそこの老人によくして貰った物だ
スタンリー(あそこの爺さん、俺ん事孫と同じ歳とか言ってたよな…
ゼノ(いつか会ってみたい物だ…ふふ
ゼノ(スタン、おやすみ…
スタンリー(あァ。良い夢を
俺は寝られねぇけどな…まぁコーヒーショップは爺さんに融通効かせるっきゃねぇな
とりま掃除か
ゼノは言ったことをしっかり守ってガラス破片も化学武器も使わず、銃と包丁に留まってくれたみたいだな
こんぐらいのソファーと壁なら幾らでも直せるな。銃痕と壊れたソファーなんか残して意味なんかねぇしな…
人生最後の日には、アンタの顔が見たいな
なんて、言えたら良いけどな
全部洗って片を付けたら
皿も何枚かしかねぇな。…あ
この皿、ゼノん友達の結婚の引き出物…
これは俺があげたプレゼントの皿だし
降り頻る雨の中。一つ思い出した事
春風の香り舞う中に晴れた顔のゼノは
一番、辛そうで
何も崩さずに、自分の中を壊していたんだ
顔や表面では分からない中身は
磨り硝子の向こうに行ってしまった様で
スタンリー(…ゼノ、寝ろっつったよな?
ゼノ(あぁ。だが…君とくだらない話をしないと寝れない病なんだ、僕のドクター。君が一番分かっているだろう?
スタンリー(ん、そうだったな
ゼノ(君は死生観をどう思ってる?
スタンリー(んー、関係ない奴が死んでも…どうも思わねぇけどさ
スタンリー(ゼノが死んだら、別に何も思わなぇ
ゼノ(なら、一緒に
ゼノ(世界を独裁して、救おう
スタンリー(あぁ。出来るね。
そっから、
約三千七百なんとか年後
ゼノ(スタン。
ゼノ(このまま、全てを独裁しよう
ゼノ(やっと、悲願が果たせるという物だ
スタンリー(あぁ。
俺は、ずっと感じていた友愛が、親友としての気持ちが…何かに捻じ曲げられていた気がしていたんだ
こんなの、愛じゃねぇ
アンタに恋なんかしてないんだ
ただ、ゼノを曲げたくない
今日も憂鬱なモンだな
ゼノの顔で全部堂々巡りだ
ゼノ(スタン見てくれ!
スタンリー(次は何したんだ?センセ笑
いつもの顔と日常
飄々とした笑顔でペラペラと話す姿
にんまりと笑いながら兵器を開発する姿
全てに抜け出せなくなった
スタンリー(ゼノ
ゼノ(どうしたんだい?僕の最強の騎士、スタンリースナイダー?
スタンリー(今、部屋来てくれねぇか?
ゼノ(?あぁ。合理性の塊である君が…そんな周りくどい事をするとは、珍しい物だね
ゼノ(それで、どうしたんだい?
スタンリー(俺…ゼノん事が…恋愛の意味で、好きだ
I love you
そんな抜かした事を言ってしまった
ゼノを困らせてしまった
ゼノ(…すまないが、僕は現在恋愛に対してあまり関心がない。…断らせてくれ
ゼノ(この世を独立した時…また君が好きなら、教えてくれるかい?
スタンリー(…あァ…すまねぇな…
醜く散った気持ちは、後味がまるで
初めて人を殺した様な味がした
ゼノに嫌われたくなかったのに
二人で世界を独裁するっつったのに
俺は、二つ共無くしたんだ。
それから…ゼノが連れてかれて
そこら辺の記憶は…その時は思い出せても
今は覚えてない
アンタが見えた、…ああ、何で
こんな時俺はアホみたいに尻尾振ってんだ
大義名分に喜ぶ中坊かよ…ゼノに一番似合わねぇ男になんか、なるなよ俺
しっかり見ろ。ゼノを
モールス信号…盾にされたのは自分でか
俺を信用しての事なのは、分かった
アホだ…俺は
全て全部上手く躱わされて…突破口に逃げ切られる。ずっと助けたかった物が壊される
ゼノ以外は全員射殺
射殺射殺射殺射殺射殺射殺射殺射殺射殺射殺射殺射殺射殺射殺射殺射殺射殺射殺射殺射殺
龍水、アンタだけは殺したくなかったぜ
復活液が…無い
奪いきれなかったプリンセス
俺は負けた
ゼノには…自分と一緒になるより、幸せになれる道があると今、今知った。
嗚呼…
俺が死んでも、石化していても
プリンセスが幸せならそれで良い
そして俺は…長い走馬灯を見終わって…
滅びゆくその光の揺めきに
全てを託した。
※スタンリーは七年間のスイカの努力+五年なので12年石化してます(現在12年目ギリギリもうすぐ石化解除される)
今…石化して何年経った…?
最低十…何年かか?
数は数えてねぇし、見える訳でもねぇ
だが、これだけは分かる
ここまで起きていても、意味なんかねぇって事…永遠に起きる事はないんだ
でも。それでも
やっぱ、皮肉なことに…アンタに期待する
楽しそうな顔で科学をするゼノ
夢を語るゼノ、全部全部
俺の宝物なんだ
どうしても…夜が怖い
眠ってしまう事が恐ろしい
ゼノを…忘れてしまいそうなのが
絶対復活しない俺の体で…絶対覚えてとけ
ゼノの体、顔、キラキラとした目を
バキバキバキッ!!
ピシシシシシ…
ゼノ(…
ゼノ…、ゼノ?
何で俺は起こされた。考えろ考えろ
必要になった。ただそれだけだな…それがゼノが俺を助けた
とりま聞きてぇ事を三文字で言え、俺
手渡されたタバコを手に取り、こう言った
スタンリー(…仕事は?
アンタの前ではやっぱり俺は良い顔をする
千空(あ”ー話早くて実におありがてぇ笑
ゼノ(スタンリーができると言えばそれはできるんだ。プロに聞くのが早いだろう
ゼノーーーー
随分歳も離れたみてぇだな
ゼノ(月面のため重力加速度は地上の六分の一、空気抵抗はゼロで、ーーーー
嗚呼
話をする、笑う、俺を自慢する、
居る
感覚で出せ、話をよく聞け。
スタンリー(発射角、0.13度ってとこだな
ゼノ(出来るかな スタン?
ゼノが此処に居て、託した物は果たされた
ゼノ(!
スタンリー(ああ。
スタンリー(出来るね
タバコの火に、そう誓った。
そのまま散策してるとあいつが居た
話によると、龍水…彼奴のお陰で俺は此処に帰ってきたらしいが
龍水(はっはー 宇宙へと飛び出すことは無くなったが、バックアップとして鍛え続けなければな。それが飛行士の責務だろう
違うか?
有能執事のフランソワもそれに賛同した
フランソワ(ーーーー、ーーー。
話で分かってはいたが、俺は龍水の席を奪って宇宙飛行士のパイロットだったのか
残酷な事に俺のせいとは思ってないし、譲ってやろうとかいう気持ちもない
任されたんだ。遂行するまでだな。
龍水(フゥン、そんな慰みは要らん。
フランソワ(!
スタンリー(!
…そうだ
あれ程の欲しがり屋が行きたくない筈ない
本気で泣く、龍水をみて
これ程の贖罪は無いと実感した
石神千空 コハク スタンリースナイダー
以上最終決定 宇宙飛行士三名
*
*
*
*
そっからの科学ショーにゃ興味ねぇが
ゼノの話、開発にはずっと耳を傾けていた
ゼノ(スタン、千空を少し先に起こしても良いかい?…彼は一人で泣きたい気分なのさ
少し、面白い話も聞けたな
スタンリー(あぁ。出来んね
明るくも、影を感じるアンタは居なくなっててさ、スイカとかの子供に先生やってて
随分楽しそうな顔をしていた
いつかどっかに行っちまいそうだな
訓練も程々に、進んでく日々
太陽が光る、天気のいい日
この日ゼノから貰った噛み煙草は
世界で一番の宝物だ。
健気に声を上げた欲しがりの一言
いや、出来るか?
あぁ。出来るね。
それだけで良かった。
メデューサがはめられ、目を瞑る。
5
4
3
2
裏拍刻みに曲は進む。
軍人らしく生きる
ドッキング成功
電気系統の故障…
…まドッキングは容易かもしんねぇけど
原因が原因だ。四号機も迫ってる
久しぶりだな、汗が伝うっつうのは
龍水…?!
ハッハーという聞き慣れたフレーズに、此処から肉声で聞こえそうなでかい声で、
飛び出したぜついに‼︎宇宙は俺の物だ‼︎‼︎‼︎
彼奴は、龍水は言ったんだ、!
だが、やっぱコイツらの言う通りリアクションホイールがなきゃ無理だ。
どうすんだ、
はっはー‼︎欲しくても無いのなら作れば良い‼︎違うか⁉︎俺自身がコマとなる、人間リアクションホイールだッ‼︎‼︎
周りが笑いと恐れと呆れに溢れた様子で 一瞬俺も呆れたが 過去一ゼノがいない所で笑いもした。
笑っていた龍水に俺も笑ってやった。
強めのハイタッチは全てを物語る
人類の未来を賭けて
新科学に足ブチ込む勝負の一歩だ
唆るぜ これは…‼︎‼︎
コハクの誤爆止めた後、自覚した
とりま石の世界初の月面だ。ソッコーカマすぜ?
星条旗も真っ白だな。
月も車を走らせる。風は一切ない
だだっ広い
今、千空は何も言ってねぇよ
まんまとハマっちまったな。罠に
その後も、ホワイマンを躱しまくり、対談で全て分かったことは
俺の仕事でもねぇな。こんなだだっ広い紙に書いてく事でもねぇし笑
何より、ゼノとの事だよな…なら降りた後のが合理的だと思うぜ?
ザバッン!!
マズイ…背面着地だ
歓声もよく聞こえる。
助けに来たのは、ゼノだった
ゼノ(宇宙旅行はどうだったかい?スタン
スタンリー(あァ。最高だったぜ
緊迫を散りばめ乍も表彰台に上がる
首にかけられた、重たい勲章
あぁ、嬉しくて、たまんねぇ…
喜んだ顔のゼノがこっちを見てた
恋愛なんか、関係ないぐらいに…嬉しくなったんだ。大好きだから。今でもずっと
その後、ゼノの部屋に邪魔した
ゼノ(スタン、宇宙はどうだった!?
やっぱ、そうだよな
ゼノは、何も覚えて無い。
スタンリー(アンタも見てただろ?センセ。
スタンリー(っぱ、I love you so。
会話、対談、どれも違う…話し合い?
いや、…talkingだな…広く言えば。
その方が、俺は好きだ
黒く塗り潰された言葉は…小さく言った
このまま、親友のまま、彼奴とも盟友のまま、軍人らしく仕事に生きていこう
俺の人生の指針は仕事になった。でも、
目の前はずっと、ゼノでいっぱいだった。
あとがき
ほんっとに長々しく愛を綴る子だとは思っていましたが…長すぎたかも…でもスタンリーはそんな人です。(多分)
すらすらと並べていてもゼノに分かる事はないし、このまま幼馴染感覚です。何も始まらない!!!!!!
ゼノは勿論言われたら分かるんですけど、思い出す事はあんまり無いし、気の迷いだろうぐらいです。
それではまた次回!
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