テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
とある 小さな市に『城址公園』がある。
江戸時代まで天守閣があったが、1871年の廃藩置県で、現在は石垣しか残っていない。
だが、城主が愛した庭園は丁寧に手入れされ、季節の花が咲き誇る。
堀と池の水は美しく、市民の憩いの場所になっている。
城主の錦藤氏は、関ヶ原の戦いで東軍に従軍し、領土を加増された。
幕末の戊辰戦争では、新政府軍に味方した。
維新後には、華族として爵位を授けられた。
明治時代は、紡績業の発展を狙って「洋服作り」を始めた。
大正時代は、洋装の普及で会社と工場が成長した。
昭和初期は〈軍服〉を作った。
戦後は、庶民向けの安価な洋服が飛ぶように売れた。
昭和後期は、デザインに凝った高級衣服が人気だった。
平成時代は、機能性重視の低価格商品がヒットした。
令和時代も「錦藤家」は、この 小さな市の「藩主様」だ。
市民の多くが『錦藤グループ』で働き、その恩恵を受けている。
その錦藤家の一人娘が、錦藤 紗姫だ。